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日常の生活では、移動する場合、車に頼ることが多いので歩くことがあまりない。
旅行に出ると、自分で車を運転することはなくバス、電車、地下鉄などを利用して歩き回る。それもこの時とばかり早朝から夜まで外に出て動き回るので疲れる。そのようなことに慣れていないので、夕方ホテルに帰ってくるともう疲労困憊で、体のあちこちが痛む。
沖縄には「ゆいレール」というモノレールがあり便利である。那覇空港から終点は、首里城がある首里まで走っている。那覇市内をすり抜けるように曲線を描いて走っていて、数百メートルごとに停留所がある。モノレールは高架になっていて、運転席の後ろの座席に座り前方を見ると空を飛んでいるようでスリルがある。
たまに訪れる旅行者は、「一日乗車券」や「二日乗車券」を買うといいかもしれない。各駅に設置された自動販売機に700円入れると一日乗車券が出てくる。購入した時刻から次の日の同じ時刻まで24時間利用できる。モノレールは10分ごとにやってくるから待ち時間をロスすることなく便利である。したがって那覇にいる間頻繁に利用した。
バスも便利がよさそうだ。バス停のベンチに座っていると間断なくやってきていたが、実は一度も乗ってはいない。今度那覇にやって来た時はぜひ乗ってみたいと思っている。
香港の乗りものが好きである。香港は、かつてイギリスの植民地であったから、イギリスの文化や生活様式が色濃く未だに残っているところである。
2階建てのバスが走っていて、以前からこのバスに乗るのが憧れだった。初めて香港に行ったときはやたらこの乗り物で移動した。
バスに乗り込むと、まず狭い階段をよじ登り二階に上がる。最前列の座席が空いていれば、そこに行く。周りの景色が走り去っていく。二階の一番前の「展望席?」に座っていると香港の街の風景がよく見渡せる。時に街路樹の枝が、ガラス窓に「バチッ!」とぶち当たってきて、びっくりする。
車窓から街の風景が刻々と変わるのを高いところから見下ろし楽しんだ。
香港島にはトラムという乗り物がある。二階建てのバスとは同じようだが、こちらは軌道を走っていて、いわば電車である。
混雑した繁華街をすり抜けるように走っている。よちよち走る亀のように遅いが、それがまた風情がある。二階の最前列の座席に座ると、眼下に移り変わる風景が楽しめる。
狭い路地を走る。露店の軒先をかすめるようにして走る。近代的なビル群の間を走るかと思えば、窮屈な商店街の中を走る。乾物の問屋街を走るときなど、魚などの乾物の匂いがしてくる。 急カーブを曲がるときなど、車体がゆらゆら大きく揺れる。そのような前近代的な乗り物に乗ると心が和む。
大人は2・3香港ドルで日本円にすると40円かそこら辺りだ。シニアはさらに安くてちょうど1ドルである。たくさん1ドルコインを用意して早朝ホテルを出る。朝の通勤時間は混んでいる。 夕方のラッシュアワーも混む。渋滞に巻き込まれたトラムが数珠つなぎになっていて、前に進まなくてほとんど歩いたほうが速い感じである。
パリは地下鉄が便利です
バスはちょっと敷居が高い
ロンドンの二階建てのバスは乗りたかったけれど
ツアーだから、無理でした
ロンドン名物のタクシーには乗りました
親切だし、片言で通じるところがいいですね
横向きの座席も新鮮でした
また旅行へ行きたいと思います
来年の冬にはニュージーランドで歩けそうです
私ももっぱら歩きます
だから、治安が良くないとだめですね
外国でタクシーはあまり乗りません。だまされたことがあって、そのことでその国のことを悪い印象を持って思いこんでしまうのが嫌だからです。
香港には三度行きましたが、いいところです。