敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

ひかりTV

2013-08-03 14:23:02 | テレビ/メディア
  TVシステムに関しては久しぶりの書き込みです。

 ㈱NTTぷららによりひかりTV
 新規加入キャンペーン 月額基本料金 最大2ケ月無料
 と言うのをやっていて、申し込みテストを始めました。
 その状況の報告です。

 これは
 テレビサービス 80チャンネル以上(内53チャンネル無料)
 ビデオサービス 約3万本(内8千本無料)
 カラオケサービス 3万曲以上(有料)
 NHKオンデマンド 4千本以上 
 などが可能なものです。

 1.7月25日頃チューナとLANケーブル(10m)が送られてきましたが
   拙宅は、ルータが2階、大型TVは1階で長さが足りず、20mのケーブル
   を買ってきて接続しました。
   2ヵ月後正式契約する場合には無線LANにしたいと思いますが、今のところ
   迷っている状態です。
 2.運用開始月と翌月が無料(最大2ケ月無料とはそういう意味)なので
   8月1日に運用を開始しました。これで9月1杯無料。
 3.NHKオンデマンドが16日間無料体験キャンペーンをやっていたので
   同日申し込み。8月16日まで無料。

 4.チューナにUSBHDを接続して録画が可能なのですが、ここから
   DVDにダビングは不可、またビデオサービスやNHKオンデマンドは
   録画不可との事(マニュアルによる)なので、大分前に紹介した
   「画像安定装置」を利用した次の接続をトライしました。

   チューナ-->「画像安定装置」-->レグザブルーレイレコーダ と接続する。

   これによりテレビサービスはコピーガード抜きで録画(SD画質)可能、
   しかしNHKオンデマンドは録画不可、市販DVD並み(?)のプロテクト
   がかかっているらしい事が判明しました。
   (市販DVDは画像安定装置ではプロテクトが外せません)
 
 5.テレビサービス
   そこで放映されている映画は古いものが多く、私が現在契約しているWOWOW
   よりもだいぶ見劣りします。
   私の関心を引いたチャンネルは
   a.ゴルフチャンネルで、現在開催中の「全英リコー女子オープン」
    松山選手が出でいる「ブリッジストン・インビテーショナル」
    石川了が出ている「リノタホ・オープン」
    は全部見られます。
    この外
   b.TBSチャンネル( ch421 SD)で月~金 毎日「吉田類の酒場放浪記」を
    放映しているのでこれは全部録画するつもりです。
    ここで紹介された酒場で川崎に近く良さそうなところと私のカラオケの
    拠点「メロディハウス」を組み合わせた企画を実現したいものと
    思っているところです。
   
 6.ビデオサービス
   興味を持ったのは、
   2013年第85回アカデミー賞で
   ◎『リンカーン 』主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)とアカデミー美術賞
    を受賞した作品。
   と
   ◎『ジャンゴ 繋がれざる者』クリストフ・ヴァルツが助演男優賞を受賞した
   作品。
   が今月半ばにビデオ配信が予定されている事。
   価格とコピー不可が問題ですが。

   以上検討途中の報告です。



レグザブルーレイレコーダー

2012-08-25 06:36:33 | テレビ/メディア
  平成19年来使ってきたハイブリッドレコーダーRD-W300(①)
  が不調になって、今年の4月に掲題のレコーダーDBR-Z160(②)に
  買い換えました。(正式名称は「東芝ブルーレイディスクレコーダー」)
  今回は、その高度(?)利用などに関するお話です。
  尚、本報にお現れる機器は、下記④と⑤を除き一々記しませんが
  総て東芝製です。
  
  1.①は内臓HDDが300GBしかなく、TV(レグザ③)に
    LANHDD(④)をつけて録画していましたが、
    ②は内臓HDDが2TBあり、ここへの録画で充分
    対応出来ています。
  2.④に録画したタイトルは、「画像安定装置」(⑤)を使って
    コピーガードを除去して①にコピーし、それを
    DVD-Rに移して保存していました。
    この辺は、本ブログに何回か書いています。
    (2007-03-13掲載の「コピーワンス」など)
  3.①、③はコピーワンスにしか対応していませんが、
    ②はダビング10に対応しています。
    しかし、wowowなどはダビング10を拒否していて、
    コピーワンスのままです。
  4.それでNHKのもの(ダビング10)は、コピーガードつきのままDVDに
    ダビングして同好の仲間にお渡しもできるのですが、
    wowowのものは、②-->⑤-->②のプロセスで
    コピーガードを除去したものをDVD-Rにコピーしてお渡しする必要が
    ある事になります。(そうしないと手元にデータが無くなります)
  5.従来の④-->⑤-->①は、③にある「ロックリピート再生」機能
    を使って、深夜に複数タイトルのコピーガードを一挙に除去する
    技術を開発して愛用していました。
   (本ブログ2008-02-09掲載の「LAN HDD録画のDVDへの移動(2)複数タイトルの一括処理」 ) 
  6.今回、②でも複数タイトルのコピーガード一挙除去法を開発しました。
    それは「プレイリスト」を使った連続再生を用いる方法です。
    今回、裕次郎の映画で、カラオケで人気の唄が入っている4タイトル
    (最近wowowで放映されたもの)即ち
    1958年:「錆びたナイフ」
    1962年:「銀座の恋の物語」
    1964年:「赤いハンカチ」
    1967年:「夜霧よ今夜も有難う」
    がありますが、
    それを「裕次郎」という名のプレイリストに登録し、一挙に
    コピーガードを除去する事に成功しました。
    
    従来の5.の技術は、データがTV(③)を経由するため
    深夜TVをつけっぱなしにしておかなければならないと言う
    欠点があり、女房にぶつぶつ言われる一因にもなっていましたが、
    今回の技術は、TVを介さないので、TVは消したままで大丈夫という
    利点がある事も確認できております。
  
  7.最後に上記裕次郎の映画について若干付け加えます。
    この中の「銀座の恋の物語」、私も時々、前は「蛍」のママや
    その娘さん、今は「メロディハウス」のママぐらいしかいませんが、
    とデュエットする同名の曲が入っている映画です。
    この曲はデュエットソングとしては売り上げ記録No,1、一説によると
    400万枚(オリコンなどを含めて)売れた曲です。
    映画の中身は他愛の無いものですが、私が惹かれるのは、
    この曲を「ライトモチーフ」的に活用している点です。
    オーバーに言えば、タイトル全体にわたってこの曲か鳴っている
    感じがします。
    一見の価値は充分あると思います。





幸福の黄色いハンカチ

2011-12-06 09:11:20 | テレビ/メディア
 今回は、山田 洋次監督による映画「幸福の黄色いハンカチ」とそれに関連する話題の
 おしゃべりです。

 ① 山田 洋次監督による「幸福の黄色いハンカチ」(1977) と
 ② アメリカのポップスグループ・ドーンの「幸せの黄色いリボン」
 原題はTie A Yellow Ribbon Round The Ole Oak Tree)(1973)は、
 ジャーナリストで小説家のピート・ハミルが1971年に執筆したコラム「Going Home」に
 密接に関係がある。
 ①「幸福の黄色いハンカチ」は、第1回日本アカデミー賞で、作品賞、主演男優賞(高倉 健)、助演男優賞(武田鉄矢)、
  助演女優賞(桃井かおり)と賞を総なめに近く獲得した名画である。
  これは日本版「リーダーズ・ダイジェスト」に載っていたものを偶然山田監督が目にして、
  映画化を思い立ったのだといわれている。
 このコラムは、河出文庫のピート・ハミル著、高見 浩訳「ニューヨーク・スケッチブック」
 (昭和61年初版)の付録についている。(ハードカバーの同著には付いていない事に注意)
 短いものなのでPDFにしたものを添付する。(題名は「黄色いハンカチ」)
 黄色いハンカチ

 この短文から着想を拡げたのは、さすがストーリー・テラーとしての才能に優れた
 (それは寅さんシリーズからもわかる)山田 洋次監督である。

 この映画は、ハリウッドでもリメイクされている。
 「イエロー・ハンカチーフ」(原題: The Yellow Handkerchief)、2008年のアメリカ映画。
  日本公開は、2010年6月26日。
 映画としては、山田監督のものに軍配を上げる評ばかり目につくが、原文の乾いた表現に
 近いのはハリウッド版のような気がしてならない。
 主役は、オスカー男優であるウィリアム・ハート(William Hurt, 1950年3月20日 - )で
アカデミー男優賞を取ったのは1985年の「蜘蛛女のキス」、この映画は見たい映画なのだが
 ストーリーが暗すぎるためか、DVD化されていない。

 ②「幸せの黄色いリボン」のほうは、ハミルが自分の「Going Home」に
 基づいたものだとして提訴したが、しかし被告側の調査で、ハミル以前にもこの伝承を
 まとめた文献があることが示され、訴訟は取り下げられたという経緯がある。
 もともと古くからこのような伝承があったようだ。
 この曲も、ビルボード(Billboard)誌では、1973年4月21日に、週間ランキング第1位を獲得、
 ビルボード誌1973年年間ランキングでも第1位になった名曲となった。
 この曲は皆さんも良く覚えていると思うが、下記から聞く事も、歌詞を見る事も出来る。
 「幸せの黄色いリボン」

 ついでに歌詞の和訳の一部を再録しておく。
 
 僕は刑期を終えて
 家路に向かうバスの中
 手紙で伝えたとおり
 僕は近々出所する

 もし君がまだ僕を必要としてくれているなら
 古いオークの幹に
 黄色いリボンを結んでおいておくれ

    ・・・・

 ==================

 ①はその中でストーリーは完結しているのだが、山田監督は、
  所謂「民子」三部作とのつながりをそれとなく匂わせていると私は思う。
  
  ①の網走刑務所から刑期を終え出所したのは島勇作(高倉健)で、
  妻だったのは島光枝(倍賞千恵子)。

  一方「民子」三部作の最終作③「遙かなる山の呼び声」(1980年)
  では、2年前、借金を苦に自殺した自分の妻を葬式の席で罵った
  金融屋を殴り殺してしまい、警察の捜査から逃げている男が
  田島耕作(高倉健)、(名前が①の主人公と何となく似ているところがにくい)、
  夫の風見精一(井川比佐志)に死なれ、一人で牧場を守っているのが
  風見民子(倍賞千恵子)で、嵐の晩に田島が一晩の宿を頼んできた事が話しの発端。
  この③のラストシーンは、美幌駅に停車中の急行列車(「大雪」号)車中の網走刑務所
  へ護送される田島に、民子は黄色いハンカチを渡すのである。
  (第4回日本アカデミー賞で、主演男優賞(高倉 健)、主演女優賞(倍賞千恵子)受賞)

  この田島と、民子が①のストーリーに繋がってもちっともおかしく無いように思える
  仕掛けである。
  
  尚、民子が北海道に流れてきた経緯は、「民子」三部作第一作
  ④「家族」(1970年)にある。

 これは長崎港から六海里、海上に浮かぶ伊王島の炭坑夫の風見精一(井川比佐志)だが、
 その炭坑も潰れ、妻の民子を含む家族全員で北海道の開拓村に住む、友人亮太の来道の勧めに
 応じ移住する事になる。その大旅行の映画である。
 まだ日本アカデミー賞は無い時代で、キネマ旬報ベストテン一位に輝くなどこれも
 山田洋次監督のの代表作の一つとなっている。

 尚、「民子」三部作第2作「故郷」(1972年)では、主人公が石崎精一(井川比佐志)、
 石崎民子(倍賞千恵子)となっいて苗字も異なり、第1、第3作との繋がりは無いようだ。

 私はストーリーは、④-->③-->① と繋がっていると考えるのが楽しいと思っている。


映画「ブラック・スワン」

2011-10-13 21:47:29 | テレビ/メディア
 久しぶりに映画の話です。
 待っていた本作品がTSUTAUAからやっと送られてきました。

 『本映画は、本年度アカデミー賞で主演のナタリー・ポートマンが主演女優賞を取った作品で、
 ダーレン・アロノフスキー監督による2010年のアメリカのスリラー映画である。
 バレエ『白鳥の湖』の主演に抜擢され、潔白なホワイト・スワンと官能的なブラック・スワン
 の二つを演じることとなったバレリーナが、プレッシャーなどにより徐々に精神を壊してゆく
 サイコスリラーである。主演のバレリーナをナタリー・ポートマン、
 その振付師をヴァンサン・カッセル、ライバルのバレリーナをミラ・キュニスが演じる。
 主演のナタリー・ポートマンはダイエットで身体づくりをした。
 また、幼少期の経験を活かし、1年に渡るバレエ・トレーニングを行い、アカデミー主演女優賞
 を始めとする多くの賞を受賞した。

 しかしポートマンのダンス・シーンは後にボディダブル絡みの論争を巻き起こすこととなった。

 ダンス・ダブル論争:
 ABTのダンサーのサラ・レーンは、本作でポートマンの「ダンス・ダブル」を務めている。
「ダンス・マガジン」編集長のウェンディ・ペロンで3月3日付のブログ・エントリーにて、
「貴方はバレリーナになるにはほんの1年で済むと本当に信じていますか。
 私たちは、ナタリー・ポートマンが子供の頃にバレエを習い、フィルムのために1年間の集中教育
 を受けていたのを知っていますが、それだけはバレリーナにはなれません。
 しかしながら多くの人々が、ポートマンが自分自身で「ブラック・スワン」で踊ったと信じている
 ように思えます。」と述べた。彼女や後のサラ・レーンの発言に対し、
 バンジャマン・ミルピエとアロノフスキーらはポートマンを擁護する形で反論した。』
 (以上『 』内ウィキペディアより抜粋)

 私の見るところでは、黒鳥の32回グラン・フェッテ(大回転?)の一部が映画に
 入っているが、この辺りが替え玉になっているのかも知れないと思った。


 本年度のアカデミー賞は、
 「英国王のスピーチ」が12部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞を
 取り、興行成績は全米(?)で、405M$との事。
  これに次ぐのが8部門にノミネートされた「ソーシャル・ネットワーク」だが、主要6部門
 の賞は取れなかった。興行成績は224M$。
 一方本「ブラック・スワン」は、5部門にノミネートだったが、主演女優賞を取り、興行成績も
 307M$と好調だった。

 これで、今年のアカデミー賞・作品賞のノミネート作品10タイトル中
 上記3作品、「インセプション」、「トイ・ストーリー3」、「トゥルー・グリット」を
 鑑賞済みだが(残りの4タイトルはまだDVD未リリース)、
 私の見るところでは、本作品は2010年米国興行映画の総合成績で第2位にランクしても良いのでは
 ないかと思われる。
 私の末娘の意見では、女性は「ブラック・スワン」のような映画が見たいのだという事でした。



ハート・ロッカー

2010-09-03 09:34:38 | テレビ/メディア
  第82回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、
編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した本作品のDVDが昨日(9月2日)にリリース
されたが、その昨日予約中であったtsutayaから配送されてきた。
本作品は、上記のように数々の賞を獲得しているのだが、作品賞獲得作品中では過去に無い
悪い興行成績だったという事で、多分レンタル予約の評判も芳しくなくそれがリリース即日
配送された大きな理由になっているのではないかと想像している。

 『ハート・ロッカー』(The Hurt Locker)は、2008年のアメリカ映画。
監督 は、キャスリン・ビグロー (「アバター」の監督ジェームス・キャメロンの元夫人)
イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション、社会派ドラマ。
タイトルはアメリカ軍の隠語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味する。

 内容については、下記『映画のメモ帳+α』が最も詳しいようだ。
 映画をまだ見ていない人が予備知識を得るにはこれをご覧頂きたい。

映画のメモ帳+α

 この映画についてのコメントは、例えばallcinema に26も掲載されていて、辛口のものが
多いが、私に言わせるとそれらは皆浅薄の感が強い。
 私は、これは人間のひとつの本質を衝いている優れた作品だと思う。
本作品の最初に「戦争は麻薬の様なものである」とのメッセージが現れる。
 主人公の一人ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー  主演男優賞候補)は、800個以上の
爆弾を処理してきたのだが、除隊後自宅で自分の幼女に
「パパの年になると、世の中で好きなものはひとつか2つしか残らなくなる。俺の場合は
ひとつだけだ」と語りかけるのがラスト近くにあり、ラストシーンは彼が再び戦場で爆弾処理に
出かけ次第に遠ざかっていく後姿となっている。
 この危険極まりない爆弾処理が麻薬の様になってしまったジェームスも人間だし、
イスラム原理主義に侵されて爆弾を作り続けるイラク人も人間なのだ。

 ベトナム戦争を主題として数多くの傑作が作られた。

1.帰郷 (1978 )
2.ディア・ハンター (1978)
3.地獄の黙示録 (1979)
4.プラトーン (1986)
5.フルメタル・ジャケット (1987)
6.7月4日に生まれて (1989)
7.フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994)
・・・・

 しかし、これらにも「戦争は麻薬」、人間の悲しい属性との発想の見えるものは無い。
 その意味で、本作品は映画史に残る傑作となるように思える。



2009年 第82回アカデミー賞作品

2010-08-21 13:03:03 | テレビ/メディア
 第82回アカデミー賞は、2010年3月7日に発表・授賞式が行われた。
例年と異なるのは、作品賞の候補作品が10作品に増えた事である。
 これは、1944年にそれまで10作品だった候補を5作品に絞ってから
66年ぶりの変更であった。

 その作品に対する私の鑑賞状態をまとめてみた。



 「アバター」については、既に何回かお話しているし、「ハート・ロッカー」
はもうすぐDVDがリリースされるのでそれを楽しみにしている。
 作品賞、監督賞は「アバター」と「ハート・ロッカー」の一騎打ちになったが、
ジェームズ・キャメロンの元夫人だったキャサリン・ビグローの完全勝利になつたのは
大ニュースになったところだ。
 その時も記したが、「アバター」の歴史的意義は10年後に大いに評価される事になる
可能性が大きい。

 ここでは、上記作品群の中から、いずれも南アフリカに関する作品
 「第9地区」と「インビクタス/負けざる者たち」について触れる事にしたい。

 1.『第9地区』(原題:District 9)は、2009年に公開されたSF映画

 アフリカ出身の新鋭ニール・ブロンカンプ監督が、ピーター・ジャクソンの全面バックアップ
で長編デビューを飾り全米でサプライズ大ヒットを記録するとともに、その独創的なストーリー
が絶賛されたSFアクション。巨大な宇宙船が漂着し、異星人を難民として受入れることになった
南アフリカを舞台に、異星人と地域住民との軋轢が深刻化する中、当局の新たな対応が思いも
かけぬ事件を招いてしまうさまをドキュメンタリー・タッチの語りと大作映画に引けを取らない
驚異のヴィジュアルで描き出していく。
 南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に正体不明の巨大宇宙船が現われ、そのままとどまって
しまう。しかし、エイリアンは襲撃に来たわけではなく、宇宙船の故障で漂着しただけだった。
追い返すことも出来ず、やむを得ず彼らを難民として受入れることに。それから20数年後。
共同居住区“第9地区”はいまやスラムと化し、地域住民の不満は爆発寸前に。そこで超国
家機関MNUは、エイリアンたちを新たな難民キャンプへ強制移住させることを決定。
プロジェクトの最高責任者に抜擢されたエイリアン対策課のヴィカスは、さっそく彼らの住居
を訪問し、立ち退きの通達をして廻る。ところがその最中に、不注意から謎の液体を浴びて
しまうヴィカスだったが…。』allcinema

 DVDにあるの監督による作品解説を見ると、ニール・ブロムカンプ監督は南ア出身で南アの
状況を象徴的に描きたかったようだ。
“第9地区”は、アパルトヘイトそのものであり、エイリアンは南アに入り込んでくる
ジンバブエなどからの極貧民に対する南アの人々の差別意識の象徴だという。
 この監督の解説とともに鑑賞すると南アの現状に対する認識を新たにする事ができる
作品だと思う。

 2.『インビクタス/負けざる者たち』(原題:Invictus)は、2009年のアメリカ映画。

 巨匠クリント・イーストウッド監督が、アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカ
で開催されたラグビーワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。
 アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る中、国民が一つにまとまる大きな転機となった
自国開催のラグビーW杯での奇跡の初優勝までの道のりを、ネルソン・マンデラ大統領と
代表チーム・キャプテンを務めたフランソワ・ピナール選手との間に芽生える絆を軸に描き
出す。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
 1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに
釈放される。そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラ
は南アフリカ初の黒人大統領に就任する。しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種
対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。マンデラ大統領に
とって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼び
かける。そして、翌95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンス
と捉える。彼は、長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン、
フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。
戸惑いつつも、大統領の不屈の信念に心打たれたフランソワは、やがて誰もが不可能と考えた
優勝目指してチームを引っ張っていくのだが…。』allcinema

 ネルソン・マンデラの自伝『自由への長い道』が出版された際、記者の「映画化されるとし
たら誰に演じてもらいたいか」との質問にマンデラはモーガン・フリーマンの名前を挙げた。
それをきっかけに、フリーマンはヨハネスブルグにあるマンデラの自宅への南アフリカの
プロデューサーを通じての訪問を実現した。そしてフリーマンは自伝の映画化権を買い、
本作品の制作を決定した。』(ウィキペディア)という事のようである。

 20世紀の偉人たちの中に暴力ではなく忍耐と寛容の精神で世の中を変えた人物が
輩出した。即ちガンジー、キング牧師、に次ぐネルソン・マンデラの系譜である。
 彼の指導者としての優れた資質を良く表現できた傑作だと思う。
 残念ながら、フリーマンは主演男優賞を獲れなかったが。

 本作品が南アの明るい未来を示しているようにも思えるが、前『第9地区』は
 南アのどうしようもない暗い未来を示しているように思えてならない。


日本映画ベスト100

2010-08-12 17:39:44 | テレビ/メディア
 久しぶりの書き込みです。
 外国映画の秀作は、見られるもの(=DVDレンタルにあるもの)は殆ど見てしましました。
 新しいものもどしどし出て来るのでそれらはフォローするにしても
 (2009年度アカデミー賞に関しては次回お話しましょう)
 そろそろもう少し日本映画にも目を向ける事にしようと思っているところです。
 前にキネマ旬報の外国映画ベスト100についてお話しましたが、日本映画についても
 同様な試みが為されているので、それをベースにして日本映画鑑賞を進める事にしています。
 その「キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」日本映画編(1999年版)」
 を例によって、私の鑑賞状態も含めてご覧に入れたいと思います。

 キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」日本映画編(1999年版)

 この中でベスト10に入る作品を作った監督のベスト100中に入った本数を数えて見ると
 黒澤明  12(本)    成瀬巳喜男   3   小津安二郎  3
 木下恵介  6       溝口健二   4   今村昌平   4
 深作欣二  4
となり、黒澤明はやはり偉大だったことが分かります。

 しかしここでは、国際賞などは取った事が無いが、ベスト100に4本も入っていて、
 また数えようによっては(下記に記すがシリーズ化)傑作を量産した深作欣二を、しかも
 彼のヤクザ映画を取り上げる事にします。
 深作欣二監督の「仁義なき戦い」(1973年 第8位)と「仁義の墓場」(1975年 第38位)
 についてのおしゃべりです。

 単に「仁義なき戦い」と言えば、1973年の作品下記①を指すが、これはシリーズ化されていて
 深作オリジナル五部作
 ①仁義なき戦い(1973年)
  仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年)
  仁義なき戦い 代理戦争(1973年)
  仁義なき戦い 頂上作戦(1974年)
  仁義なき戦い 完結篇(1974年)
深作新シリーズ
  新仁義なき戦い(1974年)
  新仁義なき戦い 組長の首(1975年)
 □新仁義なき戦い 組長最後の日(1976年)
 があります。(□はレンタル予約中、それ以外は鑑賞済み)
 『この中で深作らが描いたヤクザの世界は、それまでの義理人情に厚く正しい任侠道を歩む
ヒーローを描いたものと全く異なり、ヤクザの大半は金にがめつく、弱者に強い社会悪としての
姿が大いに描かれており、仁侠映画のようにヤクザを美化することはない。一時英雄的に表現
されるキャラクターも最後には無残に殺される。』(ウィキペディア)
 そして深作が確立したスタイル、手持ちカメラによるブレや、方言による迫力あるセリフの
応酬、シリーズ全作の冒頭や中間部などで印象的に使われるナレーションなどはその後の
日本映画に大きな影響を与えたと言われています。
 仁義シリーズとしてもその後他の監督によって
 □その後の仁義なき戦い(1979年) ※工藤栄一監督
  新・仁義なき戦い(2000年) ※阪本順治監督
 □新・仁義なき戦い/謀殺(2002年) ※橋本一監督
が作られています。
  外国でもクエンティン・タランティーノが元々、「仁義なき戦いシリーズ」及び深作欣二
監督を敬愛しており、なおかつ坂本監督作品のテーマ曲(布袋寅泰作)を大変気に入り、
映画「キル・ビル」のテーマ曲としてそのまま使用された事は既にお話しました。
 尚、布袋寅泰はこの坂本作品で主役の一人を演じているが、その迫力ある演技には驚くべきものが
あります。

 以上の映画は、場所が広島、呉、関西、下関と西日本ですが、
 「仁義の墓場」は新宿を中心とする話で、戦後の新宿の見覚えの有る風景が
 描かれていて懐かしく感じます。
 この映画の主人公には、私にもほんの少しでは有りますが接点らしき話があるのでそれを
 お話したいと思います。
 『この映画は、実在のヤクザ石川力夫(渡哲也の東映主演第一作)の生涯を描いた作品で、
『仁義なき戦い』などと並んで実録路線に目される。石川の破天荒かつ破滅的な生き様を凄惨な
暴力描写を通して描き、公開当時の興行成績は振るわなかったが、後にその一種異様な迫力が
評価されるようになる(大高宏雄『仁義なき映画列伝』など)。』(ウィキペディア)


 話ははしょりますが、石川は、最後に新宿・常円寺境内に石川が建てた自分と情婦地恵子(
多岐川裕美 彼女の自殺の数日前に籍を入れているが、どちらから働きかけたのかは?)、
そして殺してしまった兄弟分の今井幸三郎(梅宮辰夫 )の墓石があります。
そしてそこには「仁義」の二文字が刻まれている。

 石川は、最後に刑務所の屋上から身を投じ、二十九年の短い生涯を自らの手で終えましたが、
 その日は奇しくも亡妻・地恵子の三回忌の日であったという事です。
 刑務所の独房内には、石川が書いた遺書が残っていました---「大笑い 三十年の 馬鹿騒ぎ」

 この常円寺が私が15年間通っていた新宿野村ビルから道を隔てた殆どまん前にあって、
私の東芝セラミッククス㈱XXX事業部長時代の席(11階?北側の窓際)から見下ろせるところにあり、
時々その墓地(かなり広い)を散歩したりもしていました。
 この寺はヤクザに縁の深い寺で、ある時(昭和59年頃?)、寺の周りがヤクザの車で一杯に
なっていた事なども思い出されます。多分有名な親分の法事か何かが有ったのでしょう。
 しかし、当時私はヤクザ映画には関心を持っていなかったので、この墓を探す事はしなかったのが
(この画像から見ると墓地のかなり隅の方らしい)多少心残りです。
 墓の正面には、石川力夫、今井幸三郎の字しか無く、右面には「仁義」、左面に戒名らしい
文字が刻まれているのですが、映画の場面をキャプチャーして画像を弄って見ましたが読む事は出来
ませんでした。(上図は、ウェブから取ったもので、映画からはこれほど鮮明な画像は取れません)


クシシュトフ・キェシロフスキ

2010-06-16 19:29:53 | テレビ/メディア
ここのところ、クリント・イーストウッドとクエンティン・タランティーノについて
 触れてみました。
 さて、クシシュトフ・キェシロフスキと言っても、よほどの映画好きでない限り知らない人が多い
 のではないでしょうか。
 私も、金獅子賞のリストで始めて彼の名を知ったのです。

 『クシシュトフ・キェシロフスキ(Krzysztof Kie?lowski, 1941年6月27日 - 1996年3月13日)
はポーランドのワルシャワ出身の映画監督である。
ロマン・ポランスキー、アンジェイ・ワイダなどを輩出しているポーランドの名門ウッチ映画
大学を卒業。短編のドキュメンタリー映画の製作から始めた。
代表作は全10話からなるTVシリーズ「デカローグ」1988年-1989年と最終作となった
三部作「トリコロール」1993年-1994年である。』

「トリコロール」製作後、映画監督引退宣言。演劇学校で新人俳優の指導に当たるが、
1995年に映画監督復帰宣言。ダンテの「神曲」をモチーフにした「天国編」「地獄編」
「煉獄編」三部作の脚本に取り掛かっていた最中、心臓発作にて死去。

 なお2002年、三部作の脚本の完成部分「天国編」がトム・ティクヴァ監督により
「ヘヴン」として映画化された。2005年、「地獄編」がダニス・タノヴィッチによって
「美しき運命の傷痕」として映画化された。』(ウィキペデイア)


 彼は若死してしまいましたが、野心家だったと思います。
 「トリコロール」三部作で、世界三大映画祭の賞を狙ったのです。
 第一作の「トリコロール/青の愛」 (Trois Couleurs: Bleu) 1993年
で1993年9月の第50回ヴェネチア国際映画祭の、最高賞である金獅子賞のほか女優賞
(ジュリエット・ビノシュ)と撮影賞を受賞しました。

 また第二作の「トリコロール/白の愛」 (Trois couleurs: Blanc)1994年で
1994年2月の第44回ベルリン国際映画祭では監督賞を受賞しました。

 しかし第三作の「トリコロール/赤の愛」 (Trois Couleurs: Rouge) 1994年
は、1994年5月の第47回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映され
ましたが、カンヌ国際映画祭では無冠に終わったのです。
 多分あまりに意図的な狙いに反発が出たのではないかと想像しています。
 しかし総体的にはこの映画が一番評判が高いという事です。
 それは、本作は、第67回(1994年度)アカデミー賞で、監督・脚本・撮影の3部門
にノミネートされた事からも分かります。


 上記三作は全く別の話ですが、第三作のフィナーレ、ドーヴァー海峡のフェリーが
嵐で転覆し、1000名を超える乗客中生存者は10名程度だったのですが、
その生存者の殆どが、三作各々の主役だったという不思議な話になっている
事には賛否両論がある様です。
 私にもこの事により、監督が何を表現しようとしていたのか、良くわかりません。

 また彼の最後の企画が、ダンテの「神曲」をモチーフにした三部作と言うのも
野心家としての面目躍如たるものがありそうです。

 ところで、その「美しき運命の傷痕」(原題は単に「地獄」)の中に
「運命」と「偶然」に関する議論が出てきます。
 このあたりに「トリコロール」フィナーレの意味を解く鍵があるように
 思えてなりません。


 ウェブにある各タイトルのレビューは殆ど読んでいますが、ユニークで且つ長文
 のものを以下に集めてみました。
 (何時も利用しているウィキペディア、allcinema とかgoo映画は意識的に避けてあります)

 これらに一通り目を通せば、クシシュトフ・キェシロフスキ映画の全貌が、
 分かるのではないかと思います。

 ①「トリコロール/青の愛」

 ②「トリコロール/白の愛」

 ③
「トリコロール/赤の愛」


 ④「ヘヴン」

 ⑤「美しき運命の傷痕」

クエンティン・タランティーノ『キル・ビル』

2010-06-10 14:11:52 | テレビ/メディア
  先日、クリント・イーストウッドの話をしましたが、今回は
クエンティン・タランティーノの話をしましょう。
 話は、あまりまとまりのないおしゃべりです。

彼は1963年生まれで、若いときの憧れは、チャールズ・ブロンソン(Charles Bronson,
1921年11月3日 - 2003年8月30日)、クリントや千葉真一だったようです。

 この監督は、『パルプ・フィクション』(Pulp Fiction 1994)が、
1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされ、そのうち脚本賞を受賞し、また
カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞した事により一躍有名になりました。

 また、この監督の『イングロリアス・バスターズ』(Inglourious Basterds)は
2009年のアカデミー賞でも7部門にノミネートされ、クリストフ・ヴァルツが助演男優賞
を受賞している。クリストフ・ヴァルツはカンヌ国際映画祭 でも男優賞を受賞しています。

 いずれの作品も、ストーリーとしては他愛の無いものだと思いますが、犯罪と暴力の描写力で
脚光を浴びています。

 『タランティーノの作風は、彼自身の映画趣味が随所に見受けられ、パロディ、オマージュ、
引用などが特徴とされる。レンタルビデオショップ店員時代に、日本映画にもどっぷりハマって
おり、『パルプ・フィクション』ではブルース・ウィリスに日本刀での殺陣を行わせたり、
三隅研次・『修羅雪姫』(梶芽衣子版)の影響を強く受けたとされる『キル・ビル Vol.1』では
千葉真一(ソニー千葉)や大葉健二らを起用するなどタランティーノの独特の感性を垣間見ること
ができる。
 『キル・ビル Vol.1』(2003)は、アジア監督の中ではジョン・ウーと並んで彼に大きな影響を及ぼした
深作欣二に捧げられている
(本当は深作欣二と合作映画にするはずが、深作欣二が急逝(2003年1月12日(満72歳没))したた
できなかった)。』(ウイキペディア)

 『キル・ビル』は2本シリーズになっていて、Vol.1は、場所が日本、ヤクザ映画、カンフー、
日本の劇画のオマージュになっている。Vol.2(2004)は場所がメキシコ、マカロニ・ウェスタン風の作品
になっています。
 
 深作欣二の代表作は『仁義なき戦い』シリーズで、『新・仁義なき戦い』シリーズを入れて
全部で8本(1973-76年)あり、その音楽は総て津島利章の作です。
 
 評判のよかった『仁義なき戦い』は、後年他の監督でも作られていて、
この『キル・ビル』のテーマ曲には、『新・仁義なき戦い』阪本順治監督(2000年)で
布袋寅泰が作曲したテーマ曲をそのまま使っています。
 この曲は、これを機に、世界の各放送媒体、イベント等で使用されるようになりましたが、
ニューヨークヤンキース時代の松井秀喜選手の打席に向かう際のテーマへ起用されたのは
有名な話しです。
 また、『キル・ビル』では、梶芽衣子の「恨み節」がいい所で流れていて雰囲気作りに
役立っています。

 『キル・ビル』の評価については、例えばallcinemaではVol.1に150弱、Vol.2に70弱の
コメントが寄せられていて、Vol.1、2いずれが優れているかなど喧々諤々の相を呈していますが、
私は、いずれも面白い作品ですが、Vol.2は他の監督でも出来ますが、Vol.1は日本が大好きな
タランティーノでないと作れない極めてユニークな作品だと思っています。

 エピソードを一つ。役者としてのほか演技指導も行った千葉真一が語っている言葉ですが、
この主役、敵役ほか大勢は外国人だが、それらが日本の場でそれらしく見えるために
3日ほど、坐り方、歩き方、腰の据え方などを集中的にトレーニングしたそうで、
そのトレーニングにはタランティーノも参加したとの事です。
 この成果は作品に見事に生かされているように見えます。

 暇にまかせて、登場人物/キャストの紹介画像を作って見たので貼付します。
 ご覧になるには、下記アンダーライン部をクリツク願います。

キル・ビル登場人物/キャスト


金熊賞

2010-06-06 15:17:36 | テレビ/メディア
 既に何回かお話しましたが、世界三大映画祭とは、①カンヌ国際映画祭、②ヴェネチア国際映画祭、
③ベルリン国際映画祭の総称であります。
このほか、世界的に有名な賞にアカデミー賞があり、
その著名度は私の調べた限りでは、アカデミー賞、①、②、③の順になります。
(本年3月7日 「世界三大映画祭の一比較」)
 
 そして、既にアカデミー賞、①の最高賞であるパルム・ドール(Palme d'Or)、
②の最高賞である金獅子賞(Leone d'Oro)受賞作品はレンタルDVDが利用できる殆ど総て
の作品は鑑賞が済んでいて、各々のリストも既に皆さんにご覧に入れています。
 (2009年2月21日 「アカデミー賞とパルム・ドール」)
(本年3月9日 「金獅子賞 作品鑑賞」)

 先日③の最優秀作品賞である金熊賞(Goldener Bar)も鑑賞可能な作品を一つを残して
鑑賞完了しました。
 そのリストを添付します。
 下記金熊賞 リストをクリックして下さい。

   金熊賞リスト

 凡例は大体従来のものに合わせたつもりです。


 その中で一つ残った「マグノリア」は数ヶ月前から予約しているのですが、それほど評判が高いとは思われませんが、
まだ配送されてきません。

 リストの注には、金熊賞受賞タイトルの他(アカデミー賞、パルムドール)の賞受賞との
関係と、キネマ旬報ベスト100世界映画編評価順位も記しておきました。
 
 終わりにベルリン国際映画祭らしい、アカデミー賞受賞作品などでは見る事の出来ないタイトルとして
感銘を受けた2タイトルを記しておきます。


1.愛より強く(2004) ドイツ・トルコ合作映画。
西ドイツは労働力不足を補うためにトルコから移民を大量に受け入れていた背景の中で、
イスタンブールとハンブルクを舞台に、偽装結婚から始まったトルコ系ドイツ人の男女の
激しくも切ない愛の行方を描いた衝撃のラブ・ストーリーである。

2.サラエボの花(2006) ボスニア・ヘルツェゴビナ作
第二次世界大戦後のヨーロッパで最悪の紛争となったボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦
によってもたらされた深い爪痕に苦しむ母娘の再生と希望の物語を描く衝撃と感動のヒューマン
・ドラマである。