敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

「ゲイシャ」の検討(2)ブレンド

2014-06-05 09:31:28 | お酒とコーヒー
  一般には(堀内俊英「珈琲の教科書」新星出版社2010)
  ①ブルーマウンテンや②ゲイシャのような高価なスペシャルティコーヒー
  はストレートで飲むべきとされているようです。
  ①が価格を下げる目的でブレンドされる事が多いですが。

  私が今度バッハ焙煎の②をストレートで飲んだ感覚では、
  ②の特性は際立っているが、強い酸味があるが苦みは少なすぎる
  ともいえそうに思えました。

  そこで手持ちの種々の豆とのブレンドを試みました。
  その中で、私の好みに最も合ったのは、
  ゲイシャ 6g ケニア/AAキリニャガ フレンチロースト 6g
  をブレンド粉砕し、180cc、85℃の湯でドリップ(メリタ方式)したものでした。
  (これを仮に"ブレンドA"と名付けます)
  少なめな酸味に適度な苦みがあり、ゲイシャ特有の香味は残っていて
  大いに気に入りました。

  さてここからは悪戯です。
  バッハのゲイシャ(100g 3090円)は普段飲むには高価すぎます。
  これに近いものを他の豆で摸する事が出来ないかという試みです。
  香味はさておき、酸味を前回お話ししたクエン酸添加でどこまで
  カバーできるか種々試してみた訳です。
  .ゲイシャ ストレート を模す
    前回お話ししたもの。
    パカマラ シティロースト 10g 150ccの湯 メリタ方式
    このままでは苦みの少ないまろやかなもの。
    それに5%クエン酸水溶液2cc添加。
    酸味はゲイシャ ストレートに近いが、全体としては
    何時も飲みたくなる代物とは言えない感じがしました。

  .ブレンドA を模す
    ブレンドAのゲイシャをで用いたパカマラで置き換える。
    以下もと同様。
    これはと異なり、勿論ゲイシャの香味は無いが、
    時々飲みたくなるレベルにある様に感じられました。
    
    目下のところ、昼のランチはパスタにする事が多いのですが、
    食後の飲み物にまたはそれに近いものを飲んだり
    しているところです。
 
  少し話は変わりますが、「Pronto」社がゲイシャ・ブレンド・アイスコーヒー
  なるものを新発売しています。
    ゲイシャ・ブレンド  
  をご覧ください。
  
  店は川崎駅東口にもあるようなので、近いうちに飲んでみようと思っています。





「ゲイシャ」の検討(1)酸味

2014-06-02 22:07:15 | お酒とコーヒー
  前報「バッハ」de「ゲイシャ」で、奮発して100g 3090円の
 「ゲイシャ」焙煎豆を購入した事をお話ししました。

 その豆の検討結果の一部です。

 1.酸度の評価
   「ゲイシャ」には独特の強い酸味があります。
   通常の豆をドリップしたもののpHは、~5.5程度です。
   (友田五郎「序説珈琲学」)
   私はpH試験紙を持っていたので家中探したのですが、見つかりません。
   どこか思いがけないところに置いて忘れたのだと思います。

   そこで、クエン酸5%水溶液を作り、それを通常の珈琲液
   (用いたのは「パカマラ」シティロースト品)に1CCづつ加えて
   「ゲイシャ」に近い酸味を感じた量を求めました。
   100CCの「パカマラ」液に~2CC程度添加で酸味の質は「ゲイシャ」ほど
   上品ではありませんが、ほぼ同等の酸味を感じる事が出来ました。

   尚、用いた局法「クエン酸」は、「甲州ワインツアー」で紹介した
   大屋忠さんがかって凝っていた「クエン酸健康法」を私に勧め、参考書籍と
   共に自宅に送ってきたものの残りです。

   ここから昔習った化学を思い出して下さい。
   pHは、モル/L であらわした水素イオン濃度の逆数の
   常用対数として良いでしょう。
   クエン酸の解離がほぼ100%と仮定して計算すると、
   100CCの珈琲液に、5重量%のクエン酸水溶液を2CC加えたもののpHは
   ~2.3となります。

   この値は通常の値5.5の1000倍にもあたる事になります。
   珈琲豆の中で、焙煎条件にも依るがそれほど大きな差がある
   のは驚きと言って過言ではありません。


 2.ブレンドの検討
 3.エスプレッソの検討
   
    などについては、次回とします。