敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

映画「ミルク」

2010-02-25 06:51:25 | テレビ/メディア
 前回お話した経緯によって、第81回アカデミー賞主要6部門受賞作品で残っていた
「ミルク」と「愛を読むひと」をやっと見る事が出来ました。
 「愛を読むひと」も極めて重いテーマ(アルシュビッツにおけるホロコーストの責任問題)を
扱っている作品で一言触れたい作品ですが、今回は正しくアメリカそのものを描いた「ミルク」
についてお話する事にします。

 本作品は、第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネートされ、主演男優賞と脚本賞
を受賞したもので、自らゲイであることを公表した活動家ハーヴィー・ミルクの生涯を描いた
伝記映画です。

 『実際のハーヴェイ・バーナード・ミルク(Harvey Bernard Milk, 1930年5月22日 - 1978年11月27日)
は、アメリカの政治家、ゲイの権利活動家で、
 1977年、カリフォルニア州サンフランシスコ市の市会議員に当選し、同国で初めて、自らゲイ
であることを明らかにして、選挙で選ばれた公職者となる。
しかし、議員就任1年も経たない1978年11月27日、同僚議員のダン・ホワイトにより、
ジョージ・マスコーニ市長とともに同市庁舎内で射殺された。
この事件の裁判で、ホワイトはわずか7年の禁固刑を宣告され、この評決に激怒した同性愛者
らが、サンフランシスコで広範囲にわたる暴動を起こした。
1999年には「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されている。
 ・・・・
 そして、ハーヴェイ・ミルクはゲイコミュニティーとゲイの権利運動の殉教者であると
広く見なされている。ハーヴェイ・ミルク研究所や、サンフランシスコのハーヴェイ・ミルク・
レスビアン、ゲイ、両性愛者及びトランスジェンダー民主クラブのように、多くのゲイおよび
レスビアンの共同体協会がミルクの名にちなんで命名された。

また、ニューヨーク市のハーヴェイ・ミルク高等学校を始め、合衆国の多くの
オルタナティブスクールにもその名にちなんだ学校がある。
 ・・・・
ミルクは以前から暗殺の危険を察知しており、その場合に再生されるようにいくつかの
音声テープを録音していた。それらのテープの1つには「もし一発の銃弾が私の脳に達するような
ことがあれば、その銃弾はすべてのクローゼットの扉を破壊するだろう」
(= もし私が暗殺されるようなことがあれば、それはこれまで隠れていたすべてのゲイの者
たちをカミングアウトさせることにつながるだろう)という、
有名な彼の文が含まれている。』(ウィキペディア)

 映画は、この録音シーンから始まっています。

 アメリカと言ういわば人工の国は、こうした人々、例えば公民権運動の突破口を開いた
マルチン・ルーサー・キング牧師、ケネディ大統領や本ハーヴェイ・ミルクなどによって
「人間すべてが平等」、「マイノリティ、弱者の権利の確保」の方向に突き進んでいるよう
に見えます。
 その先駆者たちは、リンカーン大統領の昔から殆ど総てが暗殺されていて、反対の力も極めて
大きく、それだけ突き進む力も極端にならざるを得ないと思うのです。

 主演男優賞を取ったショーン・ジャスティン・ペン(Sean Justin Penn、1960年8月17日 - )
は、2003年公開のクリント・イーストウッド監督作品「ミスティック・リバー」
でもアカデミー主演男優賞を受賞していて、それら過去出演作品の印象では何かヤクザっぽい
暴力的な雰囲気を漂わせる人物描写に優れている俳優と認識していましたが、
(ショーン・ペン本人も、相当激しい性格のようで、離婚を繰り返すのはハリウッドでは
当たり前でしょうが、『1987年には飲酒運転と暴行で逮捕、6ヶ月の実刑を受けていて、
また過激な抗議活動で知られる反捕鯨団体シーシェパードを支援している人物』〔ウィキペディア〕
でもあります)本作品で、ゲイの仕種などの表現、実物を知らないのでさもあろうかと思うだけですが、
に新境地を開拓、第81回アカデミー賞で主演男優賞を取ったのには、コンペティターは「レスラー」の
ミッキー・ロークなど、まったく異存は有りません。

 本作品は男性同士のセックス場面など、見るのにアレルギーを感ずる場面も多々ありますが、
アメリカの本質を知るには、本ブログで前にも触れた事があるキング牧師を描いた
「ボイコット/キング牧師の闘い(2001)」などと共に私は必見の作品だと思います。
 











予約レンタルDVD発送促進の一方法

2010-02-19 18:44:21 | テレビ/メディア
 前回お話したように、
 第41回の受賞作品では「ミルク」(ショーン・ペンが主演男優賞受賞)と
「愛を読む人」(ケイト・ウィンスレット が主演女優賞受賞)がレンタル
 予約中なのですが、待ちが多くて届きませんでした。
 痺れを切らし、これら2作品発送を早める手立てについて実験を
 試みました。その効果の為か今夕、上記2作品が自宅に到着しました。
 今回はそのお話です。
 上記2作品はいずれも、お届け率=各拠点ごとの(総在庫数)÷(1位・2位の待ち人数)
 がここ一ヶ月以上前から常に25%以下でした。
 そして、TSUTAYAの勧めに従って常に、予約を10作品程度していたのですが、
 その中にお届け率のより高いものがあると、そちらばかりが配送されて来てしまう
 事に気づき、次のアクションを取る事に下のです。
 ① 勿論上記2作品の優先順位を1位と2位にするのは従来通り。
 ② お届け率 の高い予約を取りやめる。

  そうすると、普通はレンタル返却したものがTUTAYAに到着した通知と次の発送
  の通知は同日(発送通知は約半日遅れ)に到着、
  (私の場合はメールで返却完了/発送の通知が貰えるようにしてあります)
  したのですが、今回はその発送の知らせがありません。
  しかし、それをじっと我慢して待っていたのです。
  そうしたら意外に早く丸2日遅れて発送の通知が来て、今夕現物が届いたのでした。
 
  皆さんに多少とも参考になるのではないかと思いお知らせします。

  理屈の大好きな私らしく簡単な計算をしてみました。

  TSUTAYA DISCASのオンライン FAQによると
  
  Q:DVD/CDの発送は何時確定されますか
  A:毎日3回、午前3時~5時頃・午前11時~14時頃・午後15時~16時頃に
    発送確定処理が行われます。※開始・終了時間は毎日変動します。

 と有ります。
  
  ですから、簡単の為1作品のみ、お届け率=20%として
  2日間待つ場合の発送の期待確率を計算して見ると
  (1-0.8^6)x100% ≒ 90%となり、じっと待つ方策の有効性が
  間違いで無い事がここからも言えると思います。



映画「レスラー」

2010-02-16 16:29:50 | テレビ/メディア
 第42回アカデミー賞の発表がもうすぐ3月7日にあるのに
 第41回の受賞作品では未だ「ミルク」(ショーン・ペンが主演男優賞受賞)と
「愛を読む人」(ケイト・ウィンスレット が主演女優賞受賞)がレンタル
 予約中なのですが、待ちが多くて届きません。
 こんな事は始めてです。
 原因は分かりませんが、不況のせいか映画をレンタルで見る人が増えているのかも
 知れません。
 それでも先日、これも永らく予約中だった「レスラー」がやっと届きました。
 これは、上記2タイトルが未見なので、第41回全体の出来をコメント
 するのは差し控えますが、今まで見た中では、高齢者である私にとっては
 一番身につまされる印象深いものでした。
 それで、例によってウィキペディアとallcinemaからの引用を使って私の
 印象に近いものを表現して見ました。

  --------------

「レスラー」(The Wrestler)は、2008年公開のアメリカ映画です。
 
    (■=受賞、□=ノミネート)
 アカデミー賞 2008年
   □ 主演男優賞 ミッキー・ローク
   □ 助演女優賞 マリサ・トメイ
 ヴェネチア国際映画祭 2008年
   ■ 金獅子賞 ダーレン・アロノフスキー

 『当初、制作会社はこの映画の主演にニコラス・ケイジを起用しようとしていたが、
監督のダーレン・アロノフスキーはミッキー・ロークを主演に据えることを強硬に主張し
譲らなかった。
 その影響で制作費は600万ドルにまで削られ、公開日に封切りした映画館はたった4館に
すぎなかった。しかし第65回ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞し、アメリカ国内
だけで制作費の4倍以上もの興行収入を叩き出した。』(ウィキペディア)

 『ミッキー・ロークが、かつて栄光のスポットライトを浴びた人気プロレスラーの孤独な
後半生を、自らの波瀾万丈の俳優人生と重ね合わせて哀愁いっぱいに熱演し賞賛された
感動の人生ドラマ。
共演にマリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド。監督は「レクイエム・フォー・
ドリーム」「ファウンテン 永遠につづく愛」のダーレン・アロノフスキー。

 ランディ・ロビンソンは80年代に大活躍したプロレスラー。しかしそんな栄光も今は昔、
それでも彼は老体に鞭打ちながら小さな地方興行に出場して細々と現役を続ける不器用な男。
ひとたびリングを降りれば、トレーラーハウスに一人で住み、スーパーマーケットのアルバイト
で糊口を凌ぐ孤独な日々。そんなある日、長年のステロイド常用がたたって心臓発作で倒れた
ランディは、ついに引退を余儀なくされる。急に戸惑いと不安で心細くなったランディは、
馴染みの年増ストリッパー、キャシディに心の安らぎを求めたり、長らく疎遠となっていた娘
ステファニーとも連絡を取り修復を図ろうとするのだが…。』(allcinema)


 allcinemaにはコメントが24も載っていますが、その中から同感出来るものですが原文は長文なので
端折ったものを一つ紹介します。

『キリストにも似て  投稿者:幸村和 
なんていうか、もう痛ましいとしか言いようがありません。主人公ランディは繊細で、
純真な人なんです。とても感じやすく、傷つきやすい。いいことがあると浮き立つし、
凹むことがあるとどこまでも自棄になる。その崩れっぷりが本当にダメダメで、あんた、
何でそんなバカなことするの、と言いたくなるような駄目さです。
(中略)

映画の中で、マリサ・トメイ演じるキャシディが「『パッション』みたいね」と彼に言います。
何気なく口にするセリフですが、まさに大衆の熱気と興奮とを一新に浴びながらボロボロになる
彼の姿は身体を犠牲にして大衆にカタルシスを与えるという意味において、そしてそれがまた
彼の魂の浄化にもなっているという意味において、まさに「パッション」で描かれたキリスト
の姿そのもの。
そう考えると、くたびれ、色あせたダウンを着たランディの背中からのアングルが多用されて
いたのも、人々が連なる救世主の背中の意味もあったのかもしれません。マリサ・トメイ、
ミッキー・ロークどちらも体を張った熱演が素晴らしい。』(allcinema)

 尚、ミッキー・ロークはボクサー上がりの俳優で、日本でも戦った事があります。
 『1992年6月、ボクシングの試合のため来日。23日、両国国技館でダリル・ミラーとの6回戦
に臨んだ。試合は初回2分8秒、右フックでKO勝ち。ちなみに、この日同じリングでは
ムアンチャイ・キティカセム( タイ)対勇利アルバチャコフ( ロシア)のWBC世界フライ級
タイトルマッチがメインイベントして行われ、この試合の後のダブルメインイベントとして
ローク戦が組まれた。』(ウィキペディア)