監督 ヴィクター・サルヴァ
ジーナ・フィリップス
ジャスティン・ロング
アイリーン・ブレナン
パトリシア・ベルチャー
大学の春休み。姉トリッシュと弟ダリーは帰省するため長い道のりを車で走っていた。軽口をたたきながらも楽しくドライブしている2人に、不気味なトラックが近づいてくる。煽るトラックを寸でのところでかわし、ドライブを続ける2人。しばらく行くと道路脇に古びた教会が見えた。よく見てみるとその傍らにはさっきのトラックが! さらに2人は、黒い人影のようなものがそのトラックから血にまみれたシーツに包まれた“何か”を担ぎ出し、近くの排水溝に投げ捨てるのを見てしまう。気になった2人はその排水溝を調べることにしたのだが、想像を絶する恐ろしい事態に巻き込まれようとは……。
★★☆☆☆
映画前半、謎の殺人鬼の正体がわかるまではサスペンスホラーの良作だ。冒頭、帰途の車の中、ティーンの姉弟にひたすらベラベラ話させることで状況を把握させていく場面がすごく自然体でいい。こいつらの事情やこいつらの性格をさんざん知らされることで観客は否が応にも感情移入させられていく。おいおい、こいつらに感情移入しちゃいかん!ホラー映画だぞ、必ずこんな奴らだから殺されちゃうにちがいない・・・なんて勝手に葛藤してビビってしまう自分!(笑)そしてスピルバーグの『激突!』を連想させる、謎のドライバーがひたひたと迫ってくる恐怖へと移っていく。
ところがだ。殺人鬼の正体ががっかりするくらいに超越したモンスターだと判明したときのガッカリ感といったら!映画に向かって思わず、「なんでやねん!」とツッコミをいれてしまった。もうそのあとはモンスター映画にありがちな怒涛の展開。しっちゃかめっちゃかな戦いが続いていくが、相手が超越しすぎちゃって、な~んも面白くない。『フロム・ダスク・ティル・ドーン』までエンタテイメントに徹した破天荒なカタルシスもなく・・・かといって、『フォーガットン』のような最低映画として記憶に残るほどのインパクトもなく・・・。
なんとこの映画、製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラが名を連ね、『ヒューマンキャッチャー』という続編も作られているようだ。ティーン向きの娯楽ホラーであるのは確かだが、どうしちゃったの?コッポラ監督。続編は・・・見ないだろうなあ。
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