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微かな記憶・・



       ノイバラ・・という言葉には
       幼き日の夢がいくつも隠れている気がして




       いくつもの夢なのに・・
       そのいくつもの・・一つも思い出せない




       あまりにも子供らしい夢だったからなのか
       あまりにも手の届かない夢と知ったからなのか




       「野ばら」を歌う小さな声が・・
       微かな風に運ばれてきて・・子供の夢が作られて




       少し時がたって・・思春期の入り口で出会った
       児童文学全集だったかジョルジュ・サンド・・




       「愛の妖精」の舞台にも野ばらは咲いていた
       なぜかそう思い込んでいた・・フランスの田舎・・




       そんな風景は言葉の中だけで・・心象風景となって
       遠く・・かすかに・・それでも消えることなく




       そんな風景の中に野バラは咲いていたような・・



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