Tomotubby’s Travel Blog

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釜の越桜 (置賜桜回廊1)

2008-05-02 | Japan 非日常生活 遠征篇
フラワー長井線蚕桑駅を降りると、線路の西側に杉の木が壁のように植えられていました。おそらくは西に見える雪を頂いた山々から吹き下ろす冬の風が強いに違いありません。電車の去ったあとの線路には雉が一羽歩いていて、一声ひどい声で出迎えてくれました。ここからはまったく桜の姿を認められません。地図を見ると、目指す釜の越桜は、白鷹町の最南に位置する農村公園内にあり、そこまでは、広大な畑の真ん中を通る長い長い一本道をひたすら西へ進むことになります。

二、三十分は歩いたような気がします。県道に突き当たりました。ここまで来ると看板は出ているし、交通整理のおじさんも日焼けで首が赤くなるほどに頑張っておられます。そしていよいよ。川の向こうに「釜の越桜」らしき桜のマッスが見えました。いったいどれが「釜の越桜」なのかよく分かりません。予想以上の巨木には緑の葉も見えますが、まだまだ見頃のようです。


説明書きを見ると、右から、町指定天然記念物の釜の越桜(樹齢800年)、勝弥桜(樹齢70年)、二世桜。いずれもエドヒガンザクラで、勝弥桜と二世桜は、釜の越桜の子ということです。



実は「置賜桜回廊」には、他に国指定天然記念物の桜が二本あります。実際「釜の越桜」は、それらより規模は大きいのかもしれません。雪の残る朝日連峰を背景に、釜の越桜が、勝弥桜、二世桜と並んで咲く姿は絵になります。「釜の越」という聞きなれない名前は実はこの地の旧名です。後三年の役で、奥州平定のために陸奥守を拝命した八幡太郎源義家が桜の西方にある三面峰に居陣した際、竈を作り兵糧を炊いたという石がのその由来とされています。桜の前方に見える三個の大きな石が、その伝説の石だそうです。(「釜の越」という地名は香川県丸亀市にもあります)

つづく


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