にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画】『ステキな金縛り』

2012年09月09日 | MOVIE
『ステキな金縛り』(2011年)
監督と脚本:三谷幸喜。
出演:深津絵里。西田敏行。阿部寛。中井貴一。

三流弁護士の宝生エミは、事務所のボスから最後のチャンスだと妻殺しの容疑で逮捕された矢部五郎の仕事を任されるが、矢部の主張するアリバイはなんと「旅館で金縛りにあっていた」というもの。そしてアリバイの証明のためにその旅館を訪れたエミは、その日矢部を金縛りにあわせていたという落ち武者の幽霊、更科六兵衛と出会い、彼に証人として出廷してもらうことにするが・・・。

三谷さん好きなんだけど、なんだかもういいかな?と劇場には出かけなかったこの作品をDVDにて鑑賞。
評判のよかった作品のようなんだけど、私としては劇場まで行かなくてよかったかなという感じですね。
私は三谷作品の『有頂天ホテル』でしみじみ思ったことが、この作品でも如実に表れていた。つまり、この人は虚構の世界で物語を描かせたらうまいし面白いんですよ。見るこちら側も知らない世界であり得ないだろう!って思いつつもなんだか納得してしまう。って感じ。私がこの人の監督作品で一番好きなのは『ラヂオの時間』。『マジックアワー』も私は大笑いした。でも『みんなの家』や『有頂天ホテル』はダメだった。そしてこの作品も同じ。幽霊を法廷に出廷させる。あり得ないことを堂々とやってしまうのはOKなんですよ。でもその流れの中で普通にあり得ないことを入れちゃうとつぶれてしまう。たとえば、日が暮れないと出廷できないからと時間稼ぎでいきなり阿部寛さん扮する事務所のボスがタップダンスを踊るなんて、はっきり言って笑えない。そしてなぜだかいきなり事務所のボスが急死。その臨終にあの世の公安官にメッセージを託すなんて、死を安直に扱いすぎて笑えない。ラストの裁判が終わり、再び六兵衛がやってきたとき、エミの心は満たされ、すでに彼の姿が見えなくなっているという描写はうまいと思いましたけどね。この手の娯楽映画で140分は長いわ。もっとすっきりまとめられるはず。やはり、もうこの人の映画はいいかな。舞台はもちろん観に行きたいですけどね。舞台の方が絶対にいい。

-2012.9.9 DVD鑑賞-


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