にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画】『戦火の馬』

2012年03月07日 | MOVIE
『戦火の馬』WAR HORSE(2011年/米)
監督:スティーヴン・スピルバーグ。
出演:ジェレミー・アーヴィン。エミリー・ワトソン。デヴィッド・シューリス。ベネディクト・カンバーバッチ。

イギリスの農村で一頭の子馬が生まれる。その子馬を見つめる一人の少年アルバート。そしてある日彼の父親がその馬をセリ市から買って帰ってくる。少年は馬をジョーイと名付け、心通い合わせる。しかし戦争が始まり、逼迫した家計のため少年の父はジョーイを軍馬として英国軍将校に売ってしまう。引き離されたアルバートとジョーイ。フランスの戦地に送られたジョーイに戦地での過酷な運命が待っていた。

初めてこの作品のフライヤー見たとき、昨年エミー賞で話題になった作品に似てるなぁ・・・って思ってたら、その作品だった(笑)。まさか舞台の作品を映画になんて思わなかったものだから、この作品すごく気になってたんですよね。元は児童文学の原作があるそうなんですが、スピルバーグがこの作品を映画化したかった理由がなんとなくわかる気がする。ストレートに戦争反対!反戦!なんて言ってるんじゃなくって、少年と馬の心の交流。そして抗うことなど出来ることもなく戦場へと駆り出され、ただ人間の思うままに動かされる馬を通して、描かれる戦争の情景。何度となく出てくる戦場のシーンには涙がこぼれそうになった。スピルバーグらしい反戦なのかもしれない。劇中に登場するなんとも意地悪そうな・・・意地悪なんだけど・・・なドイツ軍将校に「戦争は大事なものを奪っていくものなんだ」って言わせてるのが面白い。つまりは戦争の理不尽さを知ってるんですよね。敵味方なんてないんだよね。ただただ愚かな行為でしかない。「カッターがもう一つあれば」のシーンもすごくいい。ラストはハッピーエンドなんだろう。でもなんかこういろいろと心に悲しいものを残しながらのハッピーエンドです。
これって第一次世界大戦の話で、このあと第二次世界大戦もあって・・・そして今でも戦争は絶えていない。本当に人間って愚かですよね。だからこそ情けないくらいに愚かだという気付きを時折するために、させるために、ベタでもいいからこういう作品が作られるべきなんだと思う。

-2012.3.7 MOVIX堺-


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。