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太田昌国さん「対話を可能にする思想について」 

2009-12-28 | まいにち

  どういうことで 私のところへ送って下さるようになったのかは分からない

『派兵チェック』 

というとても小さな字がいっぱいの通信の 終刊号に

太田昌国さんが

「最後に、『対話』を可能にする思想について」

と題して書いておられます。

 

  日ごろまったくお付き合いのない、笹川平和記念財団から行事の案内が届き  知っている顔が全くいない会場へ出かけた太田さん

   「…笹川平和財団会長のあいさつが始まった『次の事実を知ってから、キューバへの関心が生まれました。2001年、キューバがハリケーンに襲われた時、米国のブッシュ大統領が援助を行ったのですが、カストロ首相は、経済制裁を受けている国から無料援助を受けるわけにいかないと語って、相当額の支払いをしたというのです。こういう原則的なモラルの高さに注目しました。』

   続いて、日本財団会長があいさつした。『私は1989年、WHO総会で、発展途上国での医療水準の向上に貢献したとの理由で表彰されたが、そのとき同時受賞したのがフィデル・カストロでした。

   私は世界からのKEPROSY(らい病)根絶に全力を傾注しているが、その後キューバを訪れると、全国すべての病院にらい病の特効薬が常備されている事実を知って、感心した。カストロの盟友、チェ・ゲバラもモーター・サイクル・ダイアリーズ

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によればアマゾンの大河に飛び込んで、医者や看護婦のいる島から隔離されているらい病患者の島へ泳いでいくシーンがあって感動した』

   2人とも、嫌みのない挨拶であった。『経済的に決して豊かとはいえないキューバが、教育や医療の分野で挙げている実績』に対する感嘆の言葉も、二人は共通に口にした。

  ……

   世界観は、当然にも、異なる。世界が抱える諸問題の分析の視点も提起している対策も違っている。住んでいる世界は大違いで、『運用資金』の差にいた手は『天と地』だ。しかし、私が『知りもしないで』前提的に抱いていた日本財団と笹川グループに対する『予断と偏見』は修正を強いられた。今後はこの人々の活動に関して触れるときには、よく調べ実績を見たうえで、なおいうべきことがあれば触れるだろう。

  ……

   異論をもつ者同士がどう対話できるか、同じ意見のもつ者同士が以下にその考えを深めることができるか。

   ブラジルの教育学者、パウロ・フレイレが強調した『相互浸透性』『相互互換性』に基づく対話は、私たちが基本原則にすべき考え方であることを改めて痛感した。

そのような話法や文体を生み出しうる思想はどういうものかを考えるなかで、『内省』あるいは『自己内対話』とでもいうべき過程を経ることの重要性も思った。

それを経ずに一途に他者批判を行うと、言葉も思想も荒れる、荒ぶことが身に沁みてわかった。

   そこへ至る道は、なお遠い。」

 

    私はもっともっと 遠い…

広島ブログ ☜ でも、来年の目標ができました…「内省」ですね

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