こころの窓

心療内科、精神科を標榜する開業医です。 日常の診察のなかで感じたことや気になる話題 を書いてみました。

新型うつ

2013-04-24 | 健康・病気

4月も下旬。

もうすぐ連休ですが北九州では肌寒い日が続いています。

「新型うつ」

最近よく耳にしますが精神医学では正式な病名ではありません。

職場しているときはうつ症状があっても自分の好きなことにはできる。

こういった状態を病気と考えるのか甘えではないかなどと意見も様々です。

家庭環境などの影響も大きく本人のせいにはできない面もあります。

本人や職場の方も悩みは大きくやはり治療的な取り組みは必要と考えます。

時間をかけながら家族や職場の方の理解を得ながら本人の社会適応を促していくこと。

あきらめない取り組みが求められるかと思います。

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うつにならない過ごし方

2013-04-17 | 健康・病気

4月も半ばを過ぎました。

北九州でも気温が上がりようやく暖かい日が増えてきました。

ゆううつだ。気分がすぐれないといった時の過ごし方で日常でできる工夫をあげてみます。

① 身体を動かすこと

気分がすぐれなくなると行動がおっくうになってしまいます。 昼間であれば家の周辺を歩くなど義務感なくできることをみつけてみてはと思います。 今の時期は暖かい日差しでほっとできるかもしれません。

② 寝てみること

先ほどと反対ですが睡眠不足も気分に影響があります。 眠れるようであれば早めに寝ると翌日はすっきりするかもしれません。 ただし不眠がともなうときは受診をおすすめします。

③ その日のことだけ考えること

ゆううつになるのは将来の心配や不安なことを考えてしまうからかもしれません。その日予定していることやするべきことに気持ちを向けていただくと楽になれるように思います。

④ 深刻にならないこと

どんな人も気分の変化はともなうものです。気分の変化にとらわれずにその日できることをしていくこと。習慣化された生活は気分の変化に耐えうる状態を作りだすように思われます。

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薬の飲み合わせ

2013-04-10 | インポート

4月も半ばとなりました。

北九州ではまだ肌寒い日が続き春らしい暖かさを恋しく感じます。

受診される方の中にはさまざまな身体の病気を抱えてご来院される方も少なくありません。

それぞれの病院で治療として薬をもらっていらっしゃいます。

うつ病などの治療薬のなかにはほかの薬との飲み合わせで薬の濃度が変わってしまうことが少なくありません。

薬の履歴を共有するようなシステムの開発も進んではいるようですがまだまだお薬手帳などの持参が受診のときは必要かと思います。

医療が原因となる医原性の病気を作らないこと。

薬が必要なときもありますができる限り診察のなかで不安や気分の改善に有効な働きかけを実践していきたいと思います。

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9年目を迎えて

2013-04-03 | 健康・病気

4月になりました。

当院は平成17年4月に開業しました。

今年で9年目を迎えることになりました。

これまで地元の八幡東区を中心に6000名近くのかたに受診していただきました。

治療者としてみなさまの症状にともなく苦しみや悩みにどのようにしていくのがより効果的で治ったと感じていただけるのか。いつも自問自答する日々です。

医師としてはみなさまから感謝の言葉をいただけることが何よりの励みです。

精神医療は日々社会の動きとともに病状や診断、治療も多様化しています。

適切な医療の実践に向けてこれからも研鑽を積んでお役に立てればと思います。

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