こころの窓

心療内科、精神科を標榜する開業医です。 日常の診察のなかで感じたことや気になる話題 を書いてみました。

一年の終わりに

2008-12-27 | 健康・病気

早いもので今日で今年の診療も終わりです。

ご来院いただいたかたも今月で開院以来3000人となりました。
みなさまに改善していただき元気な姿を拝見できることが医師としてなによりの喜びです。

精神的な病気は単純ではなく環境や発育や性格などさまざまな要因が重なりあって発症することがわかってきました。同じ診断がついてもそれぞれ病気に至る背景はさまざまです。

その分、複雑になりがちですが症状を把握して的確な治療を実施していくための努力を今後も続けていきたいと思います。
治っていただくために実践できる方法はまだまだあると考えます。

みなさまがよい年を迎えられることをお祈りしています。

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回復力を高める

2008-12-17 | 健康・病気

今年もあと2週間あまりとなりました。

あわただしくもありますが気を抜くことなく診療に取り組んでまいりたいと思います。

最近の医学雑誌で「回復力」の特集がでていました。
もともと人体には健康に戻ろうとする働きがありそれを手助けするのが治療だということです。

精神医学の場合は特に病気に関してはその人の性格や気質、体験などさまざまな要素が関係しています。
治療としても薬物療法だけでなく精神療法(認知療法や行動療法など)が有効な場合も多くみられます。

いかにその人の特性を把握して理解して「回復力」を高める治療をおこなうかという視点が大切に思われます。

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普段気をつけていること

2008-12-09 | 健康・病気

だいぶ寒い日も増えてきました。

最近は政治や経済などのニュースに明るい話題がなく気分も滅入りがちです。
特にメンタルヘルスのことが頭にあるので雇用関係の話題には敏感に感じてしまいます。

みなさまの症状や状態をお聞きして診断そして治療となるのですが普段気をつけていることをあげてみました。

① どうしたら楽になれる(改善してもらえる)かをできる限り早い段階で把握すること。(効果的な治療)

② みなさまのつらい状態に対して共感していくこと。(つらさの軽減)

③ 薬を処方して通院していただくにしてもできるだけみなさまの負担にならないようにすること。(経済的な負担を減らす)

④みなさまの今の状態について平易な言葉で説明できるようにすること。(円滑なコミュニケーション)

すべてをいつもきちんと実践していくことは簡単ではないですが自戒をこめて書いてみました。

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復職の支援をしていくこと

2008-12-04 | 健康・病気

12月に入り日中は少し穏やかで暖かい日が続いています。
つい運動不足になりがちなので昼休みに少し散歩させていただいています。
季節の変わり目を感じて多少は気分転換になっているようです。

診察で医学的な診断がついて仕事が難しくなったときにやむを得ず休んでもらう場合があります。
薬やカウンセリングなどである程度改善してもなかなか復帰までが大変な場合もあります。

いろいろな要因があると思われますが治療することと職場などへの復帰の間には橋渡し的なものが必要のようです。
医療の枠を越えてサポートしていく体制作りも視野に入れていかなくてはと思います。

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