最近、Twitterで『美味しんぼ』をパロディ化したネタが流行ってますね。最も多いのは「ラーメン三銃士」をいろんなパターンでパロディ化したネタですか。あの数は全てを負うのもしんどいくらいにいろんなのが生み出されています。
僕はラーメン三銃士の登場する回は読んだことがなく、数々のネタをみて初めてその存在を知ったのですが、初期の頃の美味しんぼはけっこう読破しています。いくつかの名台詞は今でもスラスラと出てくるぐらい、強烈な個性を放っていましたから。ツッコミどころの多さもそれはそれで作品の魅力のひとつと認識しています。
「山岡さん、なんとかして!」「やれやれ、皆さん本当に美味しい○○を食べたことないんですね」
とか毎度のテンプレ台詞を言いだし、問題解決のためにと毎回遠方へ時間を掛けて大勢で取材旅行に出かけ(←全部会社の経費)、
ある回では各国のお偉いさん方が
「味覚の野○人○!」「こんな恐竜のう○この化石ような食べ物」「腐ってる!この食べ物は腐ってる捨ててくれ!」「両方とも肥○めの臭いですな!!」などと罵り合い、
ハンバーガーをうんちくを言い続けながら食べ、しまいまで食べ終わってから「見ろ、手が汚れてしまったではないか!」と難癖逆ギレを始める海原雄山等々・・・
・・・まぁ、お話としてはある程度刺激的な表現の方が面白かったりもしますから、自分も見事にはまってしまったクチの一人ではあるのですが(笑)。
マンガでの表現といえば。
最近、少年ジャンプが過去作品をタダ読みできるジャンプ+(毎週1話ずつ入替え更新)なるアプリを立ち上げまして。
わたくし、生まれて初めて『ワンピース』をきちんと読み始めています。
あ、ワンピースのことは置いといて。
アプリスタート当初、期間限定で『こち亀』1巻~100巻までが無料で読める!というとんでもないキャンペーンをやってまして(現在は終了)。
初期のこち亀はほぼ網羅している自分としましては、いい機会なので100巻まで全部読んでやろうじゃないのオホホ!・・・と息巻いたものの結局4巻くらいで息切れしてしまいましたが。
最近のこち亀しか知らない人には、初期の頃のこち亀など、全く別の漫画に見えるんでしょうね。今190巻くらいまで出てるんでしたっけ? 微妙な変遷をし続けているので、細かく言えばその過程においてもまた毛色が違っていたりするのですが。
初期の頃のこち亀はやはりとても面白く読むことが出来ました。
ただ、やはり世相を反映してなのか、随所の台詞が改定されていました。
第一話だけでも相当な数の台詞が改定されていました。例えばひとつ挙げると、第一話はレギュラーキャラの中川が公園前派出所に着任する回なのですが、「どんな奴かな?前にいた松本(←だっけ?)みたいな奴だといいな」に続く両さんの台詞が、改定版では「マヨネーズいっき飲みが得意だったな。実に面白い野郎だった、アハハハ。」と変わっていました。
しかし、記憶を辿れば、元の台詞は「結局ロシアンルーレットで遊んでいて○○しちまいやがったが、実に面白い野郎だった、アハハハ」だったはずです。
昔の映画なんかだと、「作者の表現を尊重し、当時のままで放送します」みたいな注釈つきで見られることもあるんですけどね。
とはいえ、今こうして過去作品に触れられる、ということの方が重要だとは思いますから、改定することでまた楽しめるのであればそれもまたよし、と割り切っておりますよ。
(もし、元の台詞と比べてみたい方は、古本屋さんをあたってみるといいかも知れません。)