私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

約束違反は北朝鮮の専売特許

2003年08月28日 21時18分06秒 | 北朝鮮関連
 8月27日から北京で始まった北朝鮮の核開発問題をめぐる6カ国協議で、日本側にとっては、同時に拉致問題を出さない訳にはいかないのは当然であるが、予想したとおり、韓国、支那、ロシアは日本と北朝鮮との間に拉致問題があることは理解するが、6ヶ国協議での日本側が持ち出すことには難色を示している。

 韓国は、自国民に日本よりはるかに多い拉致被害者がいるにも関わらず、その問題で北朝鮮を追及しようという姿勢はなく、あくまでも宥和政策と対話で核開発問題の解決を図りたい意向のようである。であるから韓国は拉致被害者のことは見殺しにしても良いから、北朝鮮に金や物を贈呈し、話し合いで核開発の中止を迫るというもので、金大中前大統領の宥和政策が何ら成果がなかったことを知りながら、それを継承していこうというものであり、韓国は北朝鮮に騙されても騙されても圧力を加えることには消極的であるようである。

 次は、支那、ロシアだが、この2国も拉致問題解決には何ら当てにならない国だ。確かに自国民に拉致被害者がいないとなれば、反日国家であることからしても、日本人の拉致被害者のことなどどうでも良いと思っているようで、理解していても、それはふりをしているだけで、こんな国に拉致問題の解決を頼んでも無駄というべきであろう。

 またこの2国は6カ国協議では核開発問題だけを協議すべきであり、日本側が拉致問題を出したり、こだわりすぎると北朝鮮側が怒り、席を立ってしまい核開発問題の方の協議できなくなるとしている。この問題が進展しなければ国連安保理で北朝鮮経済制裁の決議が行われることであろうから、そのような事態に至った場合、支那、ロシアは、話し合いでは北朝鮮の核開発問題を解決しようということが出来なくなったとの認識を国際社会が持ったことであるから、経済制裁の決議に反対出来ないということになる訳である。だから、支那、ロシアとしては、国際社会から孤立を避けるために日本に拉致問題を出すなと言いたいのであろう。その理由は、この2国にとって、北朝鮮への圧力や経済制裁には反対で、あくまでも対話で解決という方針であるからなおさらである。

 協議2日目である28日、日本側団長の薮中三十二・外務省アジア大洋州局長は、日本に帰国した拉致被害者5人の家族8人(蓮池薫さん、祐木子さん夫妻の長女と長男、曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんと長女と次女、地村保志さん、富貴恵さん夫妻の長女、長男、次男)を、日本に早期に帰すよう強く申し入れ、さらに、拉致問題の事実関係を明らかにし、安否が確認されていない北朝鮮側が「死亡」と伝えた横田めぐみさんら8人と、「入国していない」と曽我さんの母ミヨシさんら2人の計10人について真相を解明してもらいたい」と述べたとのことである。

 しかし、北朝鮮の金永日(キム・ヨンイル)外務次官は「日本に戻した5人を帰さないのは、約束違反だ」などと述べて反論したと言うが、北朝鮮が「約束違反だ」とは良くそんな言葉が出てくるものである。日本に「約束違反だ」と言えるだけのことを今まで北朝鮮はやってきたのであろうか。「約束とは破るためにあるものだ」とは北朝鮮の専売特許ではないか。

 北朝鮮は、約束を守ったりしたことが一度でもあったのであろうか。また、譲歩したことはあっただろうか。そんなことが一度もなく、協議という話し合いで核開発問題も拉致問題も解決できるとは思っていることは幻想であり、6カ国協議は決裂し、国連安保理で北朝鮮に対する経済制裁の決議が行われる可能性を否定できない。北朝鮮には、経済制裁という圧力を加え「このままでは国が潰れる」と思わせるまで締め上げないと北朝鮮は話し合いに応じることはまずない事を認識すべきである。
(2003/08/28) 

この記事は「今日のコラム」
約束違反は北朝鮮の専売特許
としてHPに掲載されていたものです。


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