空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

アルシャバブは未成年者誘拐の廉で非難される―エチオピア軍Hiran進入の続報その他

2009-06-02 18:26:27 | ソマリア関連
Shabelle Media Network Somali government “captures teenagers abducted by al-Shabab”  Posted: 5/30/2009 10:51:00 PM

 モガディシュ発。政府側は土曜日,Hrakat al Shabab Mujahideenが誘拐したところの11名の少年を確保する。ソマリア警察軍司令官Abdi Hassan Awale Qeibdeed将軍が報道陣にいわく,11名の少年たちは下Shabelle県のBulo MareerおよびGolweyn市から誘拐されたものである。

 Qeibdeed将軍はHarakat al-Shabab Mujahideenを,少年たちをその自宅から兵士にしようと誘拐したのだと非難。なおモガディシュ副市長Abdifitah Ibrahim Shaweyeによれば,少年たちが確保されたAfgoyeの検問所の指揮者は政府軍兵によって殺害された由。

 Harakat al-Shabab Mujahideenから指揮者の殺害・少年の誘拐疑惑についてのコメントはなし。


Shabelle Media Network Fresh fighting kills eight people in Mogadishu Posted: 6/1/2009 3:34:00 PM

 Sh. M. Networkが伝える―月曜,目撃者がS.Radioに語るには,モガディシュ市内Yaqshid区で政府側兵士とHizbul Islam戦闘員が戦闘,少なくとも8名が死亡し50名以上が負傷したという。

 月曜朝に政府側兵士はYaqshidの警察署を支配したが,夜にはHizbul Islamはこれを再奪取したとのこと(Hizbul Islamの報道担当者Sheik Hassan MahdiがShabelle R.に語る)。モガディシュ市内の救急サービス従事者Ali Muse曰く,彼らは43名の民間人を病院に担ぎ込んだ。


Shabelle Media Network Pro government ICU forces say they will solve insecurity situation in Hamarweyne  Posted: 6/1/2009 4:42:00 PM

 治安の悪化について,親政府イスラム法廷戦力は首都モガディシュ内Hamarweyneにおいて政府軍に関与し,無法状態を解決せんとShabelle Radioに語る。声明はAbdirisak Mohamed Qeyloy氏による。Hamarweyne区,とりわけGuriga Hoyoyinka (house of Mothers)なる地域周辺で彼らは取締りを実施するという。

 …って,困った政府軍に肩入れしようというのではなく,地元住民から苦情が出る困った政府軍兵士対策であるようです。まだしも平穏だったHamarweyne区―特に言及があるのは大統領官邸近くのin between Sayidka intersection and Hawo-Tako area―で,最近政府軍兵士の民間人虐待等々が問題となったようで。なお当該兵士らの責任者はColonel Aden Dhegと名指しされています。


Shabelle Media Network Landmine explosion kills 5 policemen in Mogadishu Posted: 6/1/2009 6:43:00 PM

 モガディシュ,Km4交差点近くで政府治安部隊車両を狙った地雷攻撃。警官(ないし兵士,government policemen/soldiersと表記されています)5名死亡,民間人を含む5名が負傷。なお,高位の警察士官(high police official)によればこの車両には高位の政府関係者(senior government officers)が乗っていたとのこと。

 犯行声明はないものの,見事に政府関係者・警察を射止めているあたり,寧ろアルシャバブらしくない手並みですねぇ(← アルシャバブとHizbulIslamの作戦能力を軽視している)。といって,いわゆるforeign fightersの手並みとも思えません,だって民間人が死んでませんからねぇ(← テロ屋を軽蔑している)。

 ま,冗談はさておき,foreign fightersの指導の宜しきを得たアルシャバブの作戦なんでしょう。付随被害が少ないのは,多いのよりはよいことでしょう。


Shabelle Media Network Ethiopian troops make search operations in Hiraan region Posted: 5/31/2009 11:02:00 PM

 Hiran県での越境エチオピア軍の件,続報。先の日曜の目撃証言。Hiranの要地ベレトウェイン北方20kmにあるKalabeyr村の交差点に陣取ったエチオピア軍は,周辺山岳地帯に捜索の手を伸ばす。彼らは一時交通を阻害し,結果人々の往来を妨げたものの,現在は交通阻害をやめた模様。

 進入は5月20日。以来捜索活動・道路検問などを行ってきたようですが,逮捕者は今までないという。

 なお山岳地帯捜索の理由は明らかにされていないが,いくつかの報告によればエチオピア兵は当該地域のminesを調査しているのだという。

 …minesって,内容はどっちでしょうねー。

 通例,軍隊が捜索するminesって,地雷であって―ですから今回も彼らが地雷原を啓開したりしている―と,まあそんなわけはあるまいな。地雷処理は,この場合,ソマリア政府の責任範囲だろうし(多分)。

 これは地元住民のspeculationで,『エチオピア軍は山に行って何を…はっ! そうか! 彼らは我々ソマリの土地から鉱物資源を略だ(ry』ってわけなんでしょう。

 …直前まで道路封鎖・検問やってたことと,どう整合性つけるのか不明ですが。

 常識的に考えて,反乱勢力(やその隠匿物資)をめぐる捜索でしょうけどねー。Hiranに向けて陸路帰還しようとしたソマリア要人がエチオピア領内で襲撃されたことがありましたし,この近辺に反政府側が巣食っているとし,根こそぎにしようというのは常識的思考にあると思いますー。


Shabelle Media Network Ahlu Sunna Waljama’a imposes curfew to Guriel town  Posted: 6/1/2009 3:03:00 PM

 中央ソマリアガルガドゥド県,Guriel情勢。月曜,Ahlu Sunna Waljama’aはBurielに夜間外出規制令を出した。彼らは中央ソマリアのいくつかの市を支配下に置いている。curfewの目的は治安の締め付け。ラウドスピーカーで市民に,指示に従うよう呼びかける姿が見られた由。





 気に食わない問題があったら,それを除いて他は全問正解するとか,(ほぼ)満点取った上で文句垂れるくらいの気概は欲しいところ。でないと諧謔を許さぬ謹厳にして高潔な君と単なる不平屋との区別がつかないですよ?(日記)
 つかフルスケールで講義やって宜しいか若者たち。

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