空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリランド大統領はEU,USA訪問に出発する

2008-01-04 00:28:33 | ソマリア関連
 ソマリランド大統領はヨーロッパ及び米国を訪問するためハルゲイサを発つ:

Garowe Online Somalia's president 'likes to threaten everyone,' says Somaliland boss Jan 2, 2008

 ハルゲイサ,ソマリア,1月2日発(Garowe Online)―ソマリランド発,とは言わない点にご注意。

 ソマリアの分離地域,ソマリランドの指導者は,彼の政府はその独立に関して「誰に乞うこともなかろう」と発言。
 ソマリア北西部ソマリランド地域大統領Dahir Riyaleは,彼の政府は「[ソマリア大統領]Abdullahi Yusufから認可を求めることはない」と言ったという―BBCの報告によれば。

 Riyale氏はヨーロッパ及びUSへの歴訪に発つ直前,ハルゲイサ,分離地域の主都の空港でBBCに答えた。

 彼は問題のスール地域におけるソマリランドの軍事的プレゼンスを擁護した。地域住民が「ソマリランドを援助」していると述べる。

「ソマリランドはその国境を護るであろう」と,Riyale氏は昨日のYusuf氏によるソマリランドのスールにおけるプレゼンスに関するコメントに対して言う(「ユースフ氏はソマリランドを批判する:ソマリア」)。

 彼はYusuf氏を,その地位からして「誰をも脅すのがお好きな」人物であると非難する。しかしRiyale氏は,Yusuf氏が「脅迫以外に何かできる」とは信じないと語る。

 以下訳略。
 既報の通り,先の10月以来,ソマリランドは(植民地時代の旧領)スール県を実効支配しております。法による統治が一応行き届き,彼の言うところではスール県の支族長老等の,ソマリランド独立へのサインを得たといいます。

 米国のソマリランド認知の可能性の仄めかしがあり,今日はソマリランド大統領がヨーロッパへ,そして米国へ旅立っていったのです。

 Garowe Onlineはプントランドの報道機関として,ハルゲイサを未だ「ソマリア」の中にあるものとして報道しています。

 ですが今回のRiyale氏の外交成果の行く末次第では―Garowe Onlineさえ,「ハルゲイサ,ソマリランド」と表記せねばならなくなる―そんな日も遠くの事ではなくなるかもしれません。

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