空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ユースフ氏はソマリランドを批判する:ソマリア

2008-01-02 17:38:24 | ソマリア関連
 3週間の健康チェック等の旅から戻ったソマリア暫定大統領,ユースフ氏でありますが(Garowe Online Somalia's Yusuf returns home Dec 31, 2007 - 12:32:41 PM ),早速活動開始。最近のソマリランドの行動を批判します:

Garowe Online Somaliland separatists will not be allowed to divide Somalia, says president Jan 1, 2008 - 6:37:57 PM

 新年早々,忙しいことです。
 ソマリア暫定大統領Abdullahi Yusuf Ahmedはソマリランドに,ラス・アノドからの撤兵を求める。ソマリア南西部,議会所在地バイドアの記者会見でコメントしたもの。

「我々はリヤルの政府に,ソマリアを分断することは許されないと通告する。また,我々はソマリランドがラス・アノドから撤退するよう希望する」。

 ソマリランド軍は4年に亙るプントランドとの「国境」紛争の後,10月にラス・アノドを奪回したのです。プントランドは,ユースフ大統領の根拠地であります。
 大統領は如何なる地域も他の地域を「侵略」することは許されないというのです―彼の政府が権威を持つ,ソマリア全土―それにはソマリランドをも含む―にわたって。

 10月,11月にはまだ微妙な感じでしたが―Garowe Online Grenade attack on Las Anod hotel housing Somaliland officials Oct 24, 2007;Somalia: Locals resist Somaliland troops, radio reporter jailed Nov 26, 2007 ―,最近はラス・アノドでの反ソマリランド的行動を聞きません。ソマリランドの統治はまずまず及第点であろうかと思うところです。
 ラス・アノドの件についてはプントランド大統領Muse氏に大変な疑惑があり(「プントランド大統領はソマリランドとの密約の存在を認める:ソマリア」),ユースフ氏としては頭の痛いところかと思われます。

 しかし10月―11月の話題です,これは。
 いまさら蒸し返すのは,米国のソマリランド承認の可能性が12月以来,やや現実的問題になりつつあるからかな,と思ったり(関連:「ソマリランド大統領はアメリカ合衆国を訪問する予定にある」,「USAはソマリランド独立認知に前向きな姿勢を示す:ソマリア」)。

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