空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

プントランド軍から更に離脱者 ソマリア三国志

2007-12-04 18:03:56 | ソマリア関連
 では戦況報告だ,戦友。

 SomalilandTimesの報道によれば,50名以上のプントランド軍兵士が先の木曜(11月29日か)同軍を離脱,ソマリランドに投降した。

SomalilandTimes Fifty Puntland Security Defense Forces Defect To Somaliland Las Anod, Somaliland, December 1, 2007 (SL Times)

 ラス・アノド駐屯ソマリランド軍士官に報告するため,彼らはラスアノド空港近くに導かれた由。
 ソマリランド軍高官によれば,彼らはラス・アノド南方40kmのTukaraqに駐屯していたもの。ソマリランド軍士官がSomalilandTimesに電話で語るところでは,彼らは可及的速やかにソマリランド軍に配備されるという。

 プントランド治安機関員の離脱は,11月中,これが2回目のことだ。前回は11月16日,高位の行政官らを含む50名以上がソマリランドに投降した。

関連記事:ソマリランドはプントランドより多数の離反者を得る:ソマリア一大佐とその部隊がプントランドに帰順:ソマリア

 これでプントランドからの離脱は100名以上。武装トラックが主戦力の戦場では大分の数ですよねぇ。
 ソマリランドからの離脱者数は,ちょっと把握してませんが,今のところ流れはソマリランドよりでしょうか。プントランドのラス・アノド奪回作戦は未だ発動せず。

 そして注目点は,上掲記事のニュース発信地。きっぱりと,「ラス・アノド―ソマリランド」と明記してあります。二週間前,Puntland Security Forces Defect To Somalilandの時点ではLas Anod, 17 November, 2007 (SL Times) とだけあったのです。
 ソマリランドの行政が実効をもった,そんな自信の現れでしょうか。そんな深い意味を読み取るのは,間違いかもしれませんが,プントランドから離脱者が,という記事の冒頭にあって,これは印象的であると思いました。

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