ソマリア北東部の半独立国,プントランドの大統領Muse氏はかつてソマリランドと密約を結んだ事を国会議員らに認める。但し,その内容は伏せられる。
…国会大紛糾。そりゃアナタ,いくら自分が困った時期だからと言って,領土紛争で真正面対立の敵と密約って…。ラス・アノド情勢について,議場からジャーナリストを排除してからお話したい,とか言ったり―どれだけの秘密を抱えてるんですアナタは。
Garowe Online Somalia: Puntland leader admits to secret deal with Somaliland Dec 17, 2007 - 9:40:09 PM
ガローウェ,ソマリア,12月17日発。ソマリア・プントランド指導部大統領は議員らに月曜,彼が分離主義のソマリランド地域の指導者との密約にサインした事実を認めた。
Mohamud "Adde" Muse将軍,プントランド大統領は,行政首都ガローウェの議会で議員らに話した。
この日の会議は,10月にソマリランド軍に奪取された渦中のスール県の状況に関して,大統領に質すため召集された。
プントランド議会はもともと,ラス・アノド―スール県主都―を再奪取するためMuse氏に30日を与えていた。
しかしMuse大統領は議員らに当日,ラス・アノド問題について彼の政府により多くの時間を与えるよう求めた。
大統領の要求は大なる混乱に直面した。内部情報によれば,議員らは”狂った状況”で熱烈な見解を応酬しあった。
プントランド指導部―副大統領Dahir Afqura,スール出身,を含む―の要請に基き,当地のリポーター等は会議場からの即刻退去を求められた。
しかし多くの議員らはリポーター退去動議に反対。当地のジャーナリスト等は結局,会議場に戻る事を許されたが,しかしラス・アノド情勢に関する大統領の回答を記録しないよう命ぜられた。
スール県からの議員は,推測に満ちた報告に関してMuse大統領に尋ねた―プントランドがラス・アノドに接触する能力がないのは,分離主義ソマリランド政府の大統領,Dahir Riyaleと2002年にサインしたMuseの合意に直接関わるのかと。
Muse大統領はRiyale氏との合意は存在すると言明,ただし詳細については拒否した。
怒った議員らはそこで大統領を反逆行為の廉で非難した。さらに議会場は混乱に陥り,Muse大統領の閉会の試みは強硬な反対に直面したと,情報筋は言う。
Muse大統領は激怒して議会場を後にし,議員らはラスアノド問題討議を続けた。
2005年にプントランドの権力に昇るまで,Muse大統領はそのソマリ語頭略称GBPで知られる反乱勢力を指揮しており,これは権力の座を求めて当時のプントランド軍閥,Abdullahi Yusuf Ahmed大佐―現ソマリア大統領―と歴戦した。
Yusuf氏の民兵等はMuseとその配下らを,Museが西方サナーグ県―そこで彼と彼の配下がソマリランド軍に迎えられた―に引き下がるまでに圧倒した。
…以上,今回はいろいろ面白いのでほぼ全訳。
まず一言。怒っていいぞ議員たち。
そしてMuseさん,君,どの面さげて激怒とかできるか。
ああもう,ジャーナリストの同席を拒むあたり,どうしようもなくラス・アノド情勢はプントランド不利なんですね。隠しようもないでしょうけど。さらには分離独立派のソマリランド当局者と密約があって,しかも内容は明かせないって―アンタ何を約束したか。
そんなわけでソマリア三国志は大転回。一勢力の大統領に売国奴疑惑! しかも本人も物証の存在だけは認める。あげく大統領そっちのけで領土問題を議論する国会議員たち。
…深刻に碌でもない方向に転がりまくってます。ユースフ大統領,また倒れかねませんよ?
…国会大紛糾。そりゃアナタ,いくら自分が困った時期だからと言って,領土紛争で真正面対立の敵と密約って…。ラス・アノド情勢について,議場からジャーナリストを排除してからお話したい,とか言ったり―どれだけの秘密を抱えてるんですアナタは。
Garowe Online Somalia: Puntland leader admits to secret deal with Somaliland Dec 17, 2007 - 9:40:09 PM
ガローウェ,ソマリア,12月17日発。ソマリア・プントランド指導部大統領は議員らに月曜,彼が分離主義のソマリランド地域の指導者との密約にサインした事実を認めた。
Mohamud "Adde" Muse将軍,プントランド大統領は,行政首都ガローウェの議会で議員らに話した。
この日の会議は,10月にソマリランド軍に奪取された渦中のスール県の状況に関して,大統領に質すため召集された。
プントランド議会はもともと,ラス・アノド―スール県主都―を再奪取するためMuse氏に30日を与えていた。
しかしMuse大統領は議員らに当日,ラス・アノド問題について彼の政府により多くの時間を与えるよう求めた。
大統領の要求は大なる混乱に直面した。内部情報によれば,議員らは”狂った状況”で熱烈な見解を応酬しあった。
プントランド指導部―副大統領Dahir Afqura,スール出身,を含む―の要請に基き,当地のリポーター等は会議場からの即刻退去を求められた。
しかし多くの議員らはリポーター退去動議に反対。当地のジャーナリスト等は結局,会議場に戻る事を許されたが,しかしラス・アノド情勢に関する大統領の回答を記録しないよう命ぜられた。
スール県からの議員は,推測に満ちた報告に関してMuse大統領に尋ねた―プントランドがラス・アノドに接触する能力がないのは,分離主義ソマリランド政府の大統領,Dahir Riyaleと2002年にサインしたMuseの合意に直接関わるのかと。
Muse大統領はRiyale氏との合意は存在すると言明,ただし詳細については拒否した。
怒った議員らはそこで大統領を反逆行為の廉で非難した。さらに議会場は混乱に陥り,Muse大統領の閉会の試みは強硬な反対に直面したと,情報筋は言う。
Muse大統領は激怒して議会場を後にし,議員らはラスアノド問題討議を続けた。
2005年にプントランドの権力に昇るまで,Muse大統領はそのソマリ語頭略称GBPで知られる反乱勢力を指揮しており,これは権力の座を求めて当時のプントランド軍閥,Abdullahi Yusuf Ahmed大佐―現ソマリア大統領―と歴戦した。
Yusuf氏の民兵等はMuseとその配下らを,Museが西方サナーグ県―そこで彼と彼の配下がソマリランド軍に迎えられた―に引き下がるまでに圧倒した。
…以上,今回はいろいろ面白いのでほぼ全訳。
まず一言。怒っていいぞ議員たち。
そしてMuseさん,君,どの面さげて激怒とかできるか。
ああもう,ジャーナリストの同席を拒むあたり,どうしようもなくラス・アノド情勢はプントランド不利なんですね。隠しようもないでしょうけど。さらには分離独立派のソマリランド当局者と密約があって,しかも内容は明かせないって―アンタ何を約束したか。
そんなわけでソマリア三国志は大転回。一勢力の大統領に売国奴疑惑! しかも本人も物証の存在だけは認める。あげく大統領そっちのけで領土問題を議論する国会議員たち。
…深刻に碌でもない方向に転がりまくってます。ユースフ大統領,また倒れかねませんよ?
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