(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

セイクリッドセブン ♯11「研がれたヤイバ」

2011年11月22日 | 視聴済アニメごった煮
なんか急展開、とか思ったら、1クールだったのか。どうりで。

 そんな今回のお話は…
 藍羽財団のCEOであるルリが、逮捕された。学校を取り囲む、取材陣たち。
 いてもたってもいられないアルマは学校を抜け出すと、財団を解散してきたという鏡と合流する。何者かが藍羽財団に攻撃を仕掛けてきたというのだ。屋敷からは、アオイまでがさらわれていた。ルリの行方を捜すふたりを、研美研究所の兵士たちが襲う。
 一方、研美の研究所では、研美がルリの体に眠るセイクリッドセブンの「コア」を取り出そうとしていた。
 折しも、研美との因縁に決着をつけようとするナイトが研究所を襲撃。アルマと鏡もルリ救出のために駆けつけ、研美研究所を舞台に、自体は混戦の様相を呈していく。
 ルリ救出のため、研美研究所に突入していくアルマ、鏡、メイドたち。鏡の操るエンゲージメントスーツの前にはアーティジェムスーツを纏ったSPが立ちはだかり、フェイの道案内でルリの元に急ぐアルマの前には、悪石人間「0号」が現れる。
 ナイトの応戦に救われる形になったアルマは倉庫の中で、失くしたはずのペンダントを見つける。ナイトと0号の闘いの中、フェイは兄である0号を血清で救いたいとナイトに懇願するのだった。
 ようやくルリの元にたどり着いたアルマ。しかし、ルリは結晶に包まれ、近づくことができない。今度は自分がルリを救うため、ペンダントの力を渡そうと渾身の力でルリへと手を伸ばすアルマ。
 そのとき、幼い頃の記憶が蘇る。セイクリッドセブンの力を使い、ルリの命を救ったことを…。
 無事ルリを助け出すアルマ。すべての真実を明かした研美は、フェイの兄である0号の心臓を貫くと、その暴走したエネルギーを自身に取り込んでしまう。
 兄を殺されたフェイの悲痛な叫び。呆然と見つめるアルマ、ルリ、ナイトの前で、狂気に満ちた研美の哄笑が響き渡るのだった。
 以上公式のあらすじ。

 お話の流れとしては上記引用したあらすじ通り。研美が動きだし藍羽財団を封じ込めルリとアオイを拉致、アルマらは先行して動き出したナイトの後を追って研美研究所へ急ぐという流れ。
 なんか随分と急展開だなと思っていたら、冒頭にも書いたようにこのアニメは1クールだったようで、いきなり最終決戦という感じでちょっと面食らってしまった。よく分からなかった色々もここで結構強引に回収するしなー。
 とはいえ、最終決戦ということもあって、展開としては「どうなるんだろう」と思わせる高揚感みたいなのはあって、拉致されて研美に心臓えぐり出されそうになるルリとか、解雇されたのにも関わらずルリ救出のために集うメイド隊の皆さんであったりと、この最終局面の盛り上がりを作っている点で良い。
 個人的な所では、研美に攫われたルリのピンチを、アルマやナイトは間に合いそうにないしどうするかと思っていたのだが、アオイが結晶化した時と同じようにセイクリッドの力が防御反応を示したのは展開上なかなか見事であり感心した。先にアオイの例があるので、その力の発動に無理が無いもんなー。
 そういえば、前々回の愛に喰われそうになった時とか、喰われる寸前とかにルリが蒼く光っていたのはこういうことだったんだね。ホントはもうちょっと尺を使ってこの辺の事を詳しく描きたかったんだろうなぁ。
 ま、それはともかくとして、0号の事であったり、研美の最終目的であったり、セイクリッドの力の秘密、なくなったはずのアルマのペンダントなど、回収する所は回収し、まぁさすがに尺的にかなり怒濤の展開ではあるものの、ラストバトルの前編としては上記したようにいい盛り上がりを作っていて見ていて楽しめるのはいい。

 気になる点としては、アルマの無くしたペンダントだろうか。割と唐突に見つかったのはちょっと面食らってしまった。というか、劇中で見つからないものだと思っていたので、割と都合良い感じで彼の手に戻ったので「なぬ?」と思いはしたものの、結晶化したルリを救う手段として使われるという布石にもなっていたし、なによりルリ救出のために砕けてしまったそれを、第1話でルリが形見の品を使ってしまったことでチャラだとする展開は良く出来ている。
 ルリとアルマの間でこれまでいろいろあったが、お互い貸し借りではないけれど、ルリは悪石討伐のためにアルマの力を利用し、アルマはルリの力で悪石にならずに済むし理科らを正しく使えるという、どちらかが何かしら引け目を感じるような所がこれで完全になくなった事を示しているし、リミッターであるそのペンダントは、もうルリがいるからいらないんだとし、ルリを見つめるアルマが清々しい。
 その辺の件はそう考えると最初からペンダントの使い道を決めていた感はあり、上手いことそのアイテムをお話の中に織り込んであって良く出来ている展開であった。
 それと、まぁ尺の都合上仕方ない事ではあるが、やっぱり今回いきなりの急展開は結構ビックリな進み具合である事は否めない。全然目立たないナイトの事もあるし、どう考えても本当は2クールの企画であったとしか思えない。
 これまで全体としてはけっこう大雑把な進み具合というか、妙に急いでいる感があったのはそういう事だったのかと思うと納得ではあるが、本当はもっと細かく描きたかったんだろうなぁと思うと残念ではある。まぁ一番残念に思っているのは作っている方々であろうが、枠が取れなかったもんは仕方が無い。
 なんにせよ次回、研美との決着をつけて大団円を迎えて綺麗に終わってくれる事を期待したい。

今週のルリお嬢さま
 ルリお嬢さまが研美に輝かしいお胸を切り裂かれそうになった時はどうしようかと思ったよ。上記したように上手いことなりましたが。
 出番としては今回救出を待つ身なのであまり無いんですけど、なんだろう。やっぱり拘束されているお姿はなんか萌えるな(笑)。
 ほら、ルリお嬢さまはすごくいい子ちゃんなので、ちょっといじめたくなる。そんな感じですよ、たぶん。