経験値

2010-08-31 | ビジネス業界
商社を辞めて独立をし、すでに5期目を向かえた起業の大先輩を訪問、色々とご教示いただきました。
やっぱり同じような経験をされているだけに、話しの内容がとにかく「腑に落ちる」ものばかり。。なるほど、皆同じような思いをして来てるんだな・・と改めて思いました。

とにかく儲かりそうだな、と感じ、その商品を扱っている会社が回りに見当たらないときは、先ず「やばい」と思ったほうがいい・・というアドバイス・・・とっても良くわかります。。笑

なるほど、簡単そうに見えてなぜみんながやらないのか・・? 単価が安すぎて口銭にもならないから・・・  とっても良くわかります。。笑

一人で仕事をしていると、組織に属しているときと違い、いつの間にか違う方向に行ってるときがある。。会社組織だと知らずしらずのうちに軌道修正してもらっているが、個人だと、気づいたら大きく「理想形」からずれてしまっていることがある・・・  本当に良くわかります。。笑

たまーにこういった先輩の話しを聞くと、霧が晴れるようにすっきりとします。。


登録済み

2010-08-27 | ビジネス業界
ベトナムに水産物を輸出する際、登録をされた工場、冷蔵庫などからのものしか輸入できない仕組みに変わっていきます。
先月末にこの話しがありバタバタと皆さま登録されたようです。

一回目の発表は99件。書類だけ揃えればどこでも登録できたようです。
登録会社と、登録魚種名がセットのリスト・・違った意味で価値あるリストです。。

今後、追加の登録を随時行っていく様子です。



ありがたいことに。

2010-08-26 | 海外出張
いったい自分でも「何屋」かわからなくなるような毎日です。。

ランチェスター戦略から考えれば、最悪の動き方かもしれません。
ですが、起業したての私が生きていくには、ある程度こういった仕事に食らいついていくのが必要なのかなと・・・笑

今朝はシンガポール、バリ(あー波乗りに行きたい。。)あたりとの連絡業務。SKYPEなんて便利なものがありますので、何時間電話しても無料。それがかえって要件以外の話しになってしまい、長電話に。

長物、カジキ関係の問い合わせ、商売なのですが、過去の「経験」-釣って処理して、輸入して販売して、と昔の感覚を「呼び起こしながら」の商談です。

昔の経験、長年の業務歴など、今の世の中役にたたないどころか、足を引っ張ることのほうが多いなと感じるのですが、マグロ船での経験だけは、いつも私を支えてくれます。。

「ウォルマートに呑みこまれる世界」

2010-08-24 | ビジネス業界
ウォルマートに呑みこまれる世界
チャールズ・フィッシュマン
ダイヤモンド社

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青森の田向商店 田向さんから頂いた本です。

あくまでアメリカの「ウォルマート」について書かれた本なのですが、この商売をやっていると、誰もが感じる不満、矛盾を、「ぎゅっ」と濃縮したような本です。

徹底的にコストを削減し、利益を消費者に還元していく、一円でも安く他社より販売すれば、おのずと会社は成長する、という精神に貫かれた行動が、結果としてどのような社会を作ってきたか、ということを、実話、統計、あるいは長期的観察から、非常に分かりやすく書かれています。

必要以上に力を持ってしまった量販店、そして、その量販店に依存しなければ生きていけないサプライヤー、巻き込まれた住民の生活・・・

そこには「物の価値」というものが存在しません。否、存在するのですが、それは、「去年よりも安くして販売する」という哲学だけです。相場がどうなろうが、そのせいで工場が不採算に陥ろうが、倒産しようが、はたまた品質が悪くなろうが、そんなことは知ったことではない、ということなのです。
そして、その姿勢に消費者は、「購買」という形で「承認票」を投じているわけです。

これは日本のいたるところで起きている現象と全く同じこと。

※ 量販店の進出→地元の老舗商店が閉鎖に追い込まれる→量販店が雇用を創出するとともに、地元で倒産した会社の労働者は職を失う→仕方なく、安い給料で自分を廃業に追い込んだ量販店で働かざるを得ない
※ 量販店の進出→物価の下落→品ぞろえの増加→不要なものを買い込む→結果的に必要以上の消費をさせられている
※ 量販店の進出→大量生産低価格品へのシフト→使い捨て文化→さらなる消費
結局、消費者のために進出してきたはずの会社がどのような影響を巻き起こしているのか?

あるいは、メーカーが販売不振に陥り、目先の売り上げを確保するために、禁を破って「量販店」に商品を流してしまった途端、ブランド力の低下、既存顧客が離れ、値下げ圧力にさらされ、品質を下げざるを得ない状態となり、さらにブランド力が低下し、思いきって量販の値下げに抵抗すると、あっさり取引を切られ、そのときとなってはそれだけの売り上げをカバーできるほどの他の販売先はなく、結局廃業していく。。。

この本は、売る方も買う方も、現代の市場価格の成り立ちを知るうえで非常に有益な本ではないかと思います。

バイヤーとメーカーの交渉の席の話しなど、どっかで見たことがあるようなないような・・笑

田向さん、ありがとうございました。。

異業界

2010-08-23 | ビジネス業界
今回の北海道出張は、野菜・農産物についての商談もいくつか組んでおります。
全く初めて、素人の領域ではありますが、様々な事情により、「専門外ですので・・」などと言ってる場合ではなく、ちょっと頑張ってみることにしました。。

台湾向けの農産物の話・・・長いもです。
台湾の需要サイズと、日本の需要サイズが全くことなる商品がありました。台湾向けは、4L、3Lまで、 日本の国内需要は、L,M、S という小型サイズ中心。
どっかで聞いたことある話しだな。。と。。

魚と一緒でした。日本で売れないサイズを台湾に持ち込み、そこでいつのまにか市場形成され、最終的に、日本と需要がことなるものが根付いてしまったという感じです。。

さて、魚と異なるのは、農産物の場合、大きな製品を作るために、たとえば、株間を広げたり、収穫を遅らせたりしなければならないことです。
台湾市場向けに大型の商品を作り、台湾が何らかの事情で「STOP」したらそれこそアウト。。 日本では受け入れられないサイズですので、この商品をどのように沈めるのか、非常に悩ましい問題がおきるわけです。

魚の場合、こういったリスクをいろいろと頭の中で想定できるのですが、農産物はどのようなリスクがあるのかすら考えられない状態。参りました。。


北海道の場合、元々梅雨がなく、また、台風も少ないので、畑の水はけについて本土ほど考えていないそうです。
今年は北海道も異常気象。雨が降り、晴天高温が続き、また大雨。その間畑から水が抜けることはなく、根菜類は大打撃を受けているそうです。

新しいことをやると、頭もフル回転。。ちょっと疲れますが、心地よい疲れです。。



カット野菜

2010-08-21 | ビジネス業界
香港向けに水産物の空輸をしている社長さんに聞いた話。

香港のお客さんが、日本からカット野菜を輸入したいと言っているとのこと。単純に考えて中国で加工したほうがよっぽどいいのではないか・・と聞いたところ

「香港人は中国の野菜も水も全く信用していない」ということだそうです。

現在、ニュージーランドやマレーシアからカット野菜が輸入されているそうです。
その代替として、隣の日本に商品の提供を依頼してきたとか・・

時代、変わってきてますね。。。明らかに。。

なるほど

2010-08-21 | 日常雑談
Twitterをやりだすと、ブログの更新が面倒になってきますね。。katoさんの言うとおりでした。
ブログの記事にするための視点と、Twitterで呟く際の視点(というか、こちらは見て感じたことそのまま)が異なるので、物の見方も変わってきますね。。

Twitterで精神的に追い込まれる・・というの、なんとなくわかる気がしてきました。。


ツバス

2010-08-19 | 国内業務
2-3日前?から、山陰で水揚げが続いているようです。
秋刀魚もダメ、マスも高い、イカもない、という環境下、加工できるものはないか、と皆が探しているときにこの話し。。

今朝からこの件の問い合わせが多いですね。私なんかに話しがあるのですから、業界に知れ渡っている情報なんでしょうけど。。
海外からも問い合わせあり。買いたいって。。円高がちょっと足引っ張ってます。

あと少し安くなればなー というのが買う方の声。それでも、1.5キロ以上の天然ものですから、キロ100円でも安いって感覚です。。
山陰から港までの横持ち、海外向け運賃、歩留まり、加工賃、諸々計算すると、製品単価が簡単に出せます。切り身屋さんあたりは、パッパと計算して買いに走るのでしょう。。

ちなみに脂は薄そうです。。。

暑すぎ

2010-08-18 | 日常雑談
まったく雑談です。

あまりの暑さにうちの犬(もうすぐ12歳)が参ってしまいました。
食欲不振+嘔吐。。。 通常のドライフードは食さなくなったため、介護食へ変更。医者へ行ったら一回1万円以上とられるし。。

「胃カメラのませますか?」

・・・ 思わず「いくらかかりますか・・?」って聞きそうになってしまい。。。
犬用の胃カメラってそこらの獣医が持ってるわけがなく、大学病院まで行かなきゃならないそうです。
単なる夏バテならいいんだけど・・

サイゴン魚市場 2

2010-08-17 | 海外出張
この前の続きです。

冷凍貨物を探してみましたが、生が多いせいか、あるいは冷凍物(=サバ、秋刀魚、イナダ)の漁獲-搬入時期から外れているせいか、なかなか冷凍商品に行き着きませんでした。

写真は、ノルウェーから輸入された鮭の頭。 22,000ドン =110円程度。



ようやく見つけました。台湾から輸入された、ゴマサバ。4-500g
26,500-28,500ドン = ¥132-142円ぐらい。

秋刀魚もあるようですが、27,000-29,000ドンの表示。
(¥135-145)
また、韓国産のイナダも並んでおりました。 700g程度
23,000-25,000ドン (115円-125円)

ちなみに養殖のバサ。生きたまま、あるいは、生の状態で、ラウンド価格 = 17,000ドン。85円です。

日本等から輸出される魚が1ドル前後ですので、そこに、関税23%、輸入者口銭、市場口銭、輸入経費、横持ち運賃、問屋口銭を入れると、この程度の価格になるんでしょうかね。
もっぱら台湾の玉が多いのは、やはりアンダーバリューして輸入される商品が多いからでしょう。

正月も近くなり、生が減ってくると、冷凍物の引き合いが強くなるようですが、今はなんだかんだ言って生が入ってますので、冷凍もののうりは今一つのようでした。