サビ

2020-08-12 | 加工業務
日本からベトナムに送った水産原料です。

現地のスタッフから苦情あり。魚の表面に沢山「サビ」が付着していました。

日本から送った原料、日本産の原料です。

このような問題は以前から繰り返し発生しています。

加工を請け負うベトナムに対し、日頃から厳しい管理を求めるのも日本。
そして、このような原料を海外に送っているのも日本。

数年前の話しですが、再利用の米袋に入れられてきたときもあります。
魚の表面に米がたくさん付着していました。
さすがにこのときは輸出は止めました。



加工をし、最終製品に何か問題があった場合は工場の責任となります。

もし、日本の工場に他国からこのような水産原料が届いたら、どんな反応があるのか・・・

「日本人って、自分のことは棚に上げて。。」と言ってくれればまだいいのですが。

残骨対策

2020-08-05 | 加工業務
弊社が頂くお仕事の中でも、骨とり商品は定番中の定番です。
当ブログで何度もご紹介していますとおり、骨をとるのは「手作業」です。果物の種なしのように「骨なし」の魚を人工的作っているわけではありません。医療食や介護食など、まさに骨1本が命取りになるユーザー様もいらっしゃいます。
残骨ゼロを目指し、工場も日々改善・努力を続けています。ですが、骨は魚に由来するもので(骨を異物と言われると、ちょっと違和感があるのですが)また、作業も人間が「手」を使って行う上、品質(我々は食品を作っています)の問題も相俟って、稀にではありますがクレームを受けることがあります。
残骨をいかにして減らすか。各社各工場、色々な手段を講じて残骨ゼロを目指しています。企業秘密の部分もありますので、今日は色々な工場で行われている「骨マップ」をご紹介します。

動画はこちら ➡  ドーバーシーフーズ チャンネル

新魚種の依頼を受けますと、まず、このように骨のマップを作ります。
工員に対し、どこに骨があるか、どんな骨なのか、そして、どこが残り易いか、などをテストベースで調べます。
実際の作業に落とし込んだときにどうなるか、そのためにはどの工程を厚くしなければならないか、など、スタートするにあたって、このマップはとても重要です。
更には、クレームが発生した場合でも、その骨の特徴から、どの部位が残ったか、すなわち、どの作業での不具合か、などを判断し、現場に落とし込み改善を行います。

クレームは起こさないに越したことはありません。しかし、発生したクレームにいかに対応するか。原因を早く特定し、報告・改善するのも弊社の重要な仕事です。