たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



北海道の百名山を巡る山旅 七日目【十勝岳】 2008年8月23日(土)

2008-09-11 | 北海道の山

いよいよ最終日、今回の旅で最後に登る山は十勝岳です。

旭川空港発14:50の便で帰る日でもあり、レンタカーの返却などを考えると遅くとも13:00頃には下山したいものです。温泉に入るつもりなら、さらに一時間早い12:00頃が理想的かもしれません。

秀麗な美瑛岳もそそられるのですが、いかんせん時間が足りません。
とはいえ、十勝岳のピストンだけではもったいないと地図とにらめっこして次のような計画をたてました。

★白銀荘→三段山→大砲岩→十勝岳→昭和噴火口→白銀荘


地図上では三段岩から大砲岩は破線ルートになっており「落石、滑落注意、一般向きではない」と表示されているので不安がよぎります。少し引っかかりますが、地図で見る限り通行禁止ではないので思い切って登ってみることにしました。
ほかの登山者から状況を聞いて無理なら引き返すつもりです。

宿泊先の白金温泉ホテルを03:30に出て登山口の吹上温泉「白銀荘」まで車を走らせます。
20分で白銀荘の駐車場に到着、いよいよ十勝岳へ向けて出発します。


【山行日】2008年8月23日(土)


【コース】白金温泉03:30=====吹上温泉「白銀荘」03:50/04:00-----望岳台合流04:50------雲の平分岐05:10-----昭和噴火口06:20-----十勝岳-7:10⇔07:35/07:40-----昭和噴火口08:20-----雲の平分岐09:10-----望岳台分岐09:20-----吹上温泉「白銀荘」10:00/11:20=======旭川空港12:20/14:50=====羽田空港
【行動時間:6時間(休憩含)】


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



03:50 白銀荘の駐車場に到着。

夜明け前であたりは真っ暗、暗すぎて登山口が見つかりません。とりあえず登山者名簿に記入して入口を探します。どうして登山口の案内がないのでしょう!?
ウロウロしながら途方にくれているとテント泊の若者がトイレに爆走中、慌てて呼び止め「と、登山口はどこですか???」とお尋ねしました。
若者は「え~~っと、登山口というと、九条武子さんの碑のほうですね?それはあっちです」と教えてくださいました。アリガトウ、若者よ、助かりました。それとトイレ我慢させてごめんなさいね!!
登山口が見つかり一安心、ヨカッタ!!教えられた方向に進みながら、はてな「クジョウタケコ、クジョウタケコ…??」って!!考えながら歩いていてハタと気づきました。
もしかして、この道は下山に使う予定の道では?
ということは、計画とは逆回り…ってことは破線ルートを下山に使うことになります。
“落石多し”に不安を感じた私は「引き返す?」と聞くと夫は「もういいよ、このまま進もう!」ですって!
私も面倒になりそのまま九条武子碑の方向に歩きました。まぁ、何とかなるでしょう!



これがクジョウタケコの碑、ところで九条武子って何者?
歌碑を読んでみましが見事な草書は読解不能でした(^^ゞ

望岳台の道と合流すると先方に二人の登山者が見えます。
暗くて心細かった私たちは少し安堵しました。よし、あの人たちに下山路のことを聞いてみよう!!



望岳台と合流後、10分ほどで雲の平分岐に到着。
下山に使う破線ルートについてお聞きしたかった二人の登山者はこの分岐を左に曲がり、あえなく美瑛岳方面に消えていきました。



ここにもメアカンキンバイが咲いていました。
火山がお好みなのですね~




ガスのむこうに山の頂が見えてきましたよ!あれが十勝岳かな?


ノロノロ歩いていると単独男性が追いついてきました。
下山道についてお尋ねすると「私はこの道を引き返します。」とキッパリ!!
誰か破線ルートを下る人いないかな~?と道ずれを求めている自分がいます。
でも、今のところ十勝岳を目指しているのはこの男性と私たち二人だけ、もっとたくさんの登山者がいることを想定していたので拍子抜けです。

火山礫に足を取られながら急斜面を必死で登ります。足元もズルズルですが風が強過ぎて押し戻されそうになります。



スッキリとガスが晴れ、右手に十勝岳山頂が見えてきました。



06:20  昭和噴火口
美瑛岳と十勝岳をつなぐ稜線にでました。地図上には昭和噴火口と書かれていますが道標には表記がありません。でも確かに大きな噴火口がありました。




正面に十勝岳
左に昭和噴火口(たぶん?)を見ながら山頂に向けて歩きます。
穏やかそうに見えますが相変わらずの強風が砂塵を舞い上げ、ビシバシと顔に当たり痛いです。



草木も生えないような荒涼とした火山帯でもオンタデだけはしっかり根づいていました。





ゴツゴツとした溶岩流の跡、なんだか月の表面のようです。






07:10   十勝岳山頂に到着しました。






山頂の標識「光顔巍々」?と書かれていました。
美瑛岳の右にオプタテシケ山の頂上が少しだけ見えます。そのうしろ、雲海の彼方に浮かぶ山はえ~~っと…ニペソツなのかな?←いい加減(カシミールがうまく作動しないので未確認です。ごめんなさい)




正面に堂々と富良野岳が聳えます。
この方面に下る予定なのですがやっぱり荒々しくみえますね~大丈夫かな?フムフムあそこを右に曲がるのかな?

風は強いけど天気は上々、とりあえず、行けるところまで行ってみることにしました。



すると、むこうから登山者がひとり登ってきます。
ものすごいスピードで登ってきた方はトムラウシで出会った早足の男性でした。
さすがトムラウシを6時間で往復した実力の持ち主は十勝岳でも圧倒的な速さでした。
気になる登山道について聞いてみました。彼は十勝岳温泉から登ってきたので、はっきりしたことはわからないけど「たぶん、ロープが張られて立ち入り禁止だったようだ」とのこと。う~~ん、ガックシ!!

わざわざ立ち入り禁止区間を通る理由もないのであっさり引き返すことにしました。



再び十勝岳山頂に。

これからは来た道を戻ります。

このころから登山者が続々と登ってきます。
昭和噴火口から雲の平分岐の上まではひっきりなしにすれ違い、早朝とのあまりの違いに驚き、十勝岳が百名山だったことを思い知らされました。



旭岳も見納め、昭和噴火口から左に下ります。



雲の平分岐通過


望岳台の駐車場を真下に見て、分岐を左に曲がるとすれ違う人は一人もいません。





シラタタマノキ
とにかく一面このような真っ白いシラタマノキがびっしり!

溶岩がゴロゴロ、朝は暗くて何も見えなかった景色を楽しみながら歩きます。



10:00  
分岐から40分で白銀荘に到着、ちょっと早すぎる下山ですが何事もゆとりを持つことが大切です何しろ、飛行機に乗り遅れたら大変ですから…ってかなり用心しすぎでしたげど。。。

最終日を十勝岳にを決めたのもロープウェイの時刻に左右される旭岳と違い、早朝から行動を開始できるという理由からです。。
14:50の便というのは気分的にけっこう焦りますからね~(早割り航空券ですから変更できないのです)
それにしても、ちょっと時間が余りすぎ、、、、、。





下山後、当初の予定だった三段山方向の登山口を確認しました。少々荒れていますが確かにありました。


その後、白銀荘のフロントでこのコースは三段山までは行けるけど大砲岩に抜けるルートは通行禁止になっており、十勝岳に登るためには大きく迂回しなければならなかったことを知らされました。

登山口が見つからず間違って入った「九条武子コース」でしたが、当初の予定どおり進んでいたらどうなっていたかと冷や汗ものです。
教えてくれた若者に感謝感謝です!!



10:00オープンの「白銀荘」でのんびりお風呂に入り時間を潰します。


白銀荘は人気の温泉で、麓から路線バスでやってきたお客さんでいっぱい、十勝岳は寒かったので汗はかいてないけど、やはり下山後の露天風呂は最高です!



その後、12:40に旭川空港に到着。有り余る時間を空港のレストランで費やし14:50羽田行きに乗りました。


私たちが北海道にいた一週間、雨具の出番は一度もなく、計画したすべての山に登ることができました。北の山は本当に感動の連続でした。
花の盛りは過ぎていたとはいえ、澄んだ空気と爽やかな風を受け北海道の雄大な山を満喫できました。
これがお花の最盛期だったり紅葉に彩られた山々だったらと思うと、それを想像するだけでワクワク、今から来年の予定をあれこれ思案中です。
飛行機を使えばアッという間の北海道、されど遠い北海道、百名山が背中を押してくれました。
思い切って出かけてよかった!!

残る百名山も気になるところですが、次回訪れる時はお花のきれいな7月に大雪の縦走を組み込みたいと思っています。
できるといいな!!


え~っと、残る百名山は、利尻岳、幌尻岳、後方羊蹄山、岩木山、八甲田、八幡平、蔵王、平ケ岳、富士山の9座となりました。


来年こそはと思っているのですが、幌尻岳や利尻岳、平ケ岳など手ごわい山が残っているので完登できるのはいつになるのやら…?


 

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8 コメント

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もうちょっとですね (アヒル副隊長)
2008-09-12 02:51:09
北海道、天気に恵まれてよかったですね。
あと9座ですか、利尻、幌尻は気合いが要りますよ。
僕は今回の北海道遠征で99座になりました。
残る最後は飯豊です。いつ行けるのやら・・・
Unknown (えいじ)
2008-09-12 07:57:17
天気がよくてよかったですね。
眺望が綺麗ですね。これを見ると稜線を歩きたくなりました。
私の時は曇りだったので、また行かなくてはと思ったりしています。
アヒル副隊長さん (たんべぇ)
2008-09-13 00:09:29
副隊長さんはいよいよリーチですか?すご~い!!
残りが飯豊なら今年中に完登できそうですね~
私も4年前の10月の連休に川入から入って杁差まで縦走しました。
紅葉が素晴らしかったですよ!!
でも、最後の一座はさっさと登ってしまうのは惜しい気もしますね、もう少し先延ばししながらあれこれ考えるのもいいかも?楽しみですね~!!
えいじさん (たんべぇ)
2008-09-13 00:25:42
えいじさんが登った時は曇りだったのですね?
前日の22日、下見のつもりで望岳台から眺めた十勝連峰、十勝岳ととも美瑛岳の端整な山容に心が動きました。
次回登る機会があれば是非美瑛岳を回りたいですね!
それと、富良野岳もお花の宝庫だとききました。
眺望がきくのも考え物です、ひとつ登ると次に登りたい山がどんどん増えていきますからね~(笑

3連休の山は、バッタリ! (カモシカ)
2008-09-16 12:45:40
姫の池で、姫たち2人と保護者1名か。
カモシカさん (たんべぇ)
2008-09-19 00:16:01
カモシカさん、こんばんは!
そうなんですよ~もう本当に驚きました!越後の山はバッタリの確率が高いです(^-^)v

カモシカさんは連休はどちらへ?
お疲れ様でした! (りん)
2008-10-11 16:09:25
たんべぇさんこんにちは♪
登山口の若者、トムラウシで会った足の早い男性・・・このお二人に会えて本当に良かったですね~!
暗いうちから登山口探すのは本当に大変ですよね。
それにしても最終日のこの日も朝3:30から行動開始しているんですね。
毎日毎日早起きで長時間行動お疲れ様でした。
青空と山の景色がとても素晴らしく最終日を見事に飾ってくれたのではないですか。
こんなに詳細にレポ残して下さってありがとうございます。
いつか行くことが出来たならもう一度最初から何度も何度も読ませていただきますね^^v
りんさん (たんべぇ)
2008-10-14 20:25:07
りんさん、こんばんは!
>それにしても最終日のこの日も朝3:30から行動開始しているんですね。
この日はさすがに早すぎでした
明るくなるのを待って登れば登山口もすぐに見つかったかもしれませんね~でも考えてみると、見つけることができなかったので危険な三段山方面へ足を踏み込めずに済みました。ホント何が幸いするかわからないものです。

北海道の山はどこも魅力満載、観光とは違う奥深さを感じることができました。りんさんもきっと感動すると思います。是非お出かけください。
私もお花や紅葉の季節にまた行きたいです♪


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