
その1
昨年は一人で荒川~赤石縦走を予定していましたが、椹島へ通じる林道が崩落、その後回復したものの、出発直前の9月には台風の影響で送迎バスの運行が一時中止となり復旧の見込みが立たたないまま出発の日となり、入山を諦めざるをえなくなりました。
それでなくてもこの山域は登山口までのアプローチが長く、ひとりでは心細い気持だったので内心ホッとしたのも事実です。
今年こそはと早い時期から計画を練り、この日に備えていました。
なにしろ今回は一人ではなく心強いパートナーのも~りさんが同行してくれることになっているので百人力です(^-^)v
ところが、今年もまた畑薙ダム手前の井川ダムそばの道路が崩壊し、静岡と畑薙第一ダムをつなぐ路線バスが運休しているとの情報をえました。
椹島ロッジに電話で確認すると「大型車の通行は出来きないが普通車なら問題なし!」との返事をいただいたので安心して出かけることにしました。
25日(金)、多摩地区にある某駅で午後6時に待ち合わせ、厚木ICから東名高速に入ることにしました。
午後8時前にかろうじて厚木ICに入ることができました。
厚木ICから清水ICまで113km、賢い節約主婦の二人は通勤割引きを利用すべくひとつ手前の富士川サービスエリアのETC専用出口から下りることにしました。20kmほど国道1号線を走ることになりますが渋滞もなくこれは大正解でした。
さて、ここから延々と山道を走ることになるのですが、今日のところは畑薙第一ダムまで行くのはやめて井川ダムあたりで仮眠することにします。
井川ダムといえば崩落箇所がある所。
途中、通行止めのバリケードと、迂回路の表示がありましたが、椹島ロッジで確認した時たしか「大型車=×、普通車=○」だったはず、バリケードが半分開いているということは普通車は通行可能だということでしょう!?と勝手な判断で井川ダムに向いました。
橋を渡り左折すれば畑薙方面を確認して、私たちは右折しダム湖サイトで仮眠することにしました。
水洗トイレもある素晴らしい寝場所を確保、明日からのハードな山行の成功を願ってぬるくなったビールで乾杯後、浅い眠りにつきました。
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5時起床
畑薙第一ダムの始発バスは08:00です。
井川ダムから畑薙までの所要時間は約一時間、逆算すると7時前に出発すればよいのですが知らない道のこと、何が起きるかわからないので朝食抜きで5時20分に出発しました。
昨夜確認した「畑薙方面」の案内へ戻り、アレ~~、、その先は完璧にゲートが閉ざされているではありませんか!!
昨夜は暗かったので見落としていたのです。
どうすればよいか焦りましたが、とりあえず迂回路の案内があった場所に戻ることにしました。
迂回路の案内に従います。ハイ
井川大橋という名の細い吊り橋を恐る恐る渡ります。
06:40 畑薙第一ダム駐車場に到着。
東海フォレストの送迎用バス停にはすでに20人ぐらいの人が行列しています。
予約の団体さんなのでしょうか?一番バスは7時前に出発しました。
臨時バスについて事前に確認したとき「臨時が出るのはシーズン中ほんの数回です。この日は定時の8時です。」とキッパリ言われたのになぜでしょう?
それでも半信半疑で並ぶことにしました。前に並んでいる若者に聞いてみると2番目のバスは10~20分後に出るとのことです。
私たちが乗った2番バスは7時20分に出発しました。
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【山行日】2008年7月26日(土)~28日(月) 前夜発
【メンバー】も~りさん、たんべぇ
【行程】畑薙第一ダム07:20====椹島ロッジ08:20/08:55-----林道出会(梯子)10:30----清水平(水場)12:10/12:20-----蕨段12:50-----駒鳥池14:15/14:20----千枚小屋14:55
7月26日(土)
08:20/08:55
臨時が出たので予定より40分も早く椹島に到着しました。
なかなか朝食にありつけないまま椹島まで来てしまいました。
登る前にまずは腹ごしらえ腹ごしらえ!!高原を吹き渡る爽やかな風がカップうどんの味をグンと引き上げてくれました。
さて、おなかもいっぱいになったので出発するとしますか!!
林道を少し歩き登山道に入ります。
樹林帯に入ると日ざしが遮られ帽子は不要なほど、流れ落ちる滝のしぶきに歓声をあげ、吊橋を渡るといよいよ本格的な登りになります。
展望のない樹林帯歩きに飽きたころ明るい岩場にでます。
そこから荒川岳をほんの少し拝むことができます。
やれやれ、随分歩いたな~
と思ったら何と林道に飛び出しました。
ガックシ!!ここまで1時間30分、随分歩いたつもりだったけどまだまだほんの序盤でした(汗)
10:50 2時間歩いても先は長い、小屋まであと4時間30分
特徴のないは樹林は自分自身が今どこを歩いているのか不安にさせます。
次の目標水場を目指し、ただひたすら登り続けます。
12:05/12:20
清水平 切れるほど冷たい湧き水がジャージャー出ています。
う~~ん、おいしい!!生き返る~~
ペットボトルにもたっぷり汲んで、いざ出発!!
12:50
蕨段通過 もうすでに4時間歩いていますが千枚小屋まで3時間表示、この調子だと小屋到着は午後4時ごろかな~~?長い!!
もうこうなったら覚悟をきめて休み休み行くしかありません。
休憩ポイントでなくてもザックを放ってこまめに休みます。本当に疲れてヘロヘロ、一歩一歩、いえ半歩半歩の亀足です。
14:15 駒鳥池
そんなのろのろ歩きにもかかわらず、、、、、小屋まであと1時間??
おかしい、変だ!ちょっとしか歩いていないのにあと1時間、ってことは2時間も歩いたことににるんですけど!?…ホントかな~~でも嬉しいな
千枚小屋まで1時間の文字は疲れた身体には何よりのご褒美、ついさっき休憩したばかりだけど、先は見えてきたのでここでさらに休憩してゼリーを食べます、う~ん美味!!
元気がでたところで10分ほど進むと「小屋まで15分」のプレートが…
えっえ~~!いくらなんでもそれはないでしょう~と笑みがこぼれます。
結局、駒鳥池から25分で千枚小屋に着きました。
後半の「千枚小屋3時間」は狐につままれたような感覚でしたが、このコースタイムは疲れた体を元気づける作戦なのかも…(笑
椹島出発からちょうど6時間で千枚小屋に着きました。
14:55 千枚小屋
テントを担いでいますが、東海フォレストの送迎バスの関係で小屋に宿泊する必要があります。事前に購入した3000円券をここで使うことにして差額の1500円を支払い素泊まり小屋へ移動します。
素泊まり小屋(百枚小屋)はトイレ前のお花畑の急坂を登った奥にあります。
この日、本館はギュウギュウだったそうですが素泊まり小屋は快適そのもの。
9人でゆったり眠ることができました。
百枚小屋の手前に寝具付きの「月光荘」があります。
食事付きとどのように区別しているかわかりませんが、この小屋も小奇麗で快適そうでした。
千枚小屋周りのお花畑では、期待のオオサクラソウはすでに終わっていました。
ちょうど端境期なのか花の数はそれほど多くはありませんがシナノキンバイ、クルマユリなどが可憐に咲いていました。
シナノキンバイ
タカネグンナイフウロ
クルマユリ
寝不足と疲れのため頭痛がするので少し横になることにしました。
夕方になると遠くに見えていた峰々は雲の中に隠れてしまいました。
明日はいよいよCT12時間にも及ぶ荒川三山~赤石縦走、はたしてバテることなく赤石小屋にたどり着くことができるでしょうか?
緊張と興奮で寝付くことができないまま朝を迎えることになります。
その2に続きます。
早速アップされてますね。お見事。
この前コメントした大菩薩嶺への登りは11月初めのことでした。11月と書いたつもりが1月になってたみたいです。申し訳ないです。そんな寒いときは荷物も増えるので、上京がてらの山登りはちょっと無理でしょうね。
ところで、赤石岳、30年以上前の10月下旬に登りましたが、3000mの稜線で風雨にたたかれ、それはもう悲惨な思い出しか残っていません。当時の雨具といったら、防水機能なんてほとんどなくて、秋山で雨に降られる辛さをいやというほど思い知りました。
やはり椹島殻入ったのですが、昔の地図を見ると、赤石東尾根というのを登り塩見まで行ってるようです。このときは天気が悪くて写真も残ってなくて、リーダーやってた男の子が記録を提出してなくて、とにかく寒かったということしか憶えていません。
それにしてもたんべぇさん、テンと担いでの山行、ガッツがありますね。見習いたいです。
27日はいよいよ縦走ですね。
僕は去年の秋に行ってヘロヘロになりました。
午後からの豪雨には遭遇してしまったんですよね。
無事に赤石岳避難小屋にでも入れたのかな?
レポの続編楽しみにしています。
うちからは近いのですが、やはり入りにくいです。でも大好きなコースです。
赤石岳山頂で、仲秋の名月を愛でました。
今年もまた行きたいとは思っていましたが、道路が×情報なので、迂回路はあると聞いてはいましたが無理せず白馬行きでしたよ。
その2からがメインレポですね。楽しみ、楽しみ!!
11月は秋と冬が混在するので油断はできませんよね。
ところで、keitannさんが赤石岳登られたのは10月下旬とのこと、その時期の3000mの稜線で雨にやられたらさぞや寒かったことでしょうね~
塩見岳へは三伏峠経由で行かれたのでしょか?
そのルートはとても興味があります。南アルプスは山が大きいので簡単に入れませんがそれだけに魅力的ですよね!!
実は私たち逆周りにするかとても迷いました。
寝不足の初日に、はたして千枚小屋まで辿りつけるか心配だったのです。
結果はオーライ!!快適な百枚小屋に泊まることができてとてもラッキーでした。
>無事に赤石岳避難小屋にでも入れたのかな?
さてどうだったでしょう??^^
そう、電話で確認した時、“迂回路”と教えて下さればそれに従ったかもしれませんが「バスと大型車は通れませんが普通車なら大丈夫です」と言われ、それを真に受けてしましました。迂回路の案内を無視するなんてバカですね、まったく!^^ゞ
でも、井川ダムは前泊するにはお勧めの場所です。
迂回路に従って、真夜中にあのような細い吊橋を渡ることは出来なかったと思いますから結果は大正解でした。ホント、運がいいです!!
カモシカさんの白馬のお花いいですね~
お花の季節は限られているのでどこへ行くか迷いますね!!
大変な山に挑戦されたんですね。
たんべぇさんのすごいところは咲いている花、全部を撮ってやろう
というところです。すごい!!
私は時間がかかりますの出会いのチャンスが多い花は撮らないことも
あります。(>_<)
その2に行きます。
>出会いのチャンスが多い花は撮らないことも
あります。
私の場合もそうですよ~~
実は今回もあの時撮っておけば良かったと思われるお花が数知れずあります…
何回も目にする場合はつい素通りしていまいがちですよね!でもそういう時に限って後から後から立派な株が登場したりしてね(笑