
最近、山歩きから遠ざっかている夫が「のんびり温泉にでも行きたいな!」と言う!
温泉といえば山の出湯、せっかく行くのなら山と絡めたいし…。
そして、考えたのが北八ツ方面、以前から行きたいと思っていたけどなかなか機会に恵まれなかった場所です。
比較的お手軽に冬山を満喫できる北横周回コースを計画しました。
有名なピラタス蓼科ロープウェイで2240mまで一気に登り、坪庭から北横岳~三ツ岳~雨池と行く周回コースなら冬山経験が浅い私たちでもきっと大丈夫!たぶん大丈夫なはず…??
“温泉でのんびりしたい”夫の意向を汲んで、土日のいずれかを山に充てる贅沢な、いや、いささか不満ののこるプランではあるけれど、とりあえず夫の希望を叶えることにしました。貧乏性のたんべぇはせっかく山麓に泊まるのにもったいない気分を払拭できず、翌日のお天気次第で入笠山など密かにもくろんでおりました。
天気は土曜日がマーク、日曜日は
の予報なので2日(土)の9時始発のロープウェイを目指して自宅を6時に出発です。
【山行日】2008年2月2日(土) 時々
【メンバー】夫、たんべぇ
【コース】ピラタス山頂駅09:30-----北横ヒュッテ10:25-----北横岳10:45/11:05-----三ツ岳分岐11:25-----三ツ岳11:45/12:40----三ツ岳分岐13:10-----坪庭分岐13:25/13:30-----縞枯山荘13:50/14:15-----ピラタス山頂駅14:30
【行動時間:5時間 休憩時間含】
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山麓駅には無料駐車場が用意されています。
スノーシューもワカンも持っていないたんべぇ夫婦はレンタルスノーシューを借りるか迷いましたが、多分、付いているであろうトレースを期待してつぼ足で行くことにしました。
9:00始発には間に合わなかったけど、ロープウェイは10分間隔で運行されているのでそれほど待たされることもなく乗ることができました。
スキー、スノボー、スノーシュー、ワカンとバラエティー豊かな装備を携えた人々を見ると何だか気後れしてしまいます。ロープウェイに乗ること7分、アッと言う間に山頂駅到着です。
400m上って、ここは2240m、一気に冬山モードに入ります!
ルートを左に取り、なだらかな道を進むと展望が開けます!!
薄曇りながら遠くまでバッチリです。
この日はあいにくモンスターの姿を見ることはできませんでした。
奥に見えるのは南アルプス。
縞枯山方面
樹林帯に入ると傾斜が増しますがキュッキュッと締まった雪は歩きやすくアイゼンの必要はありません。
40分ほど歩いた場所で10分ほど休憩、サンドイッチを食べることにしました。
さらさら雪の上にザックを置いてその上に腰掛けます。熱いお茶で暖まったら、
さぁ、出発です!!
と、勇んで出発したら5分ほどで北横ヒュッテに到着です。
な~んだ、ここで休憩すればよかった!ヒュッテがこんなに近いなんて…
こんなことよくあります格好の休憩ポイントのちょい手前で休んでしまうこと。。。
仕方がないのでこのまま北横岳に向かいます。
そして、登りはじめるとけっこうな急坂です。こんなことならヒュッテの広場でアイゼン履いておけばよかった。
山頂は強風が吹いているはず、今度は山頂の手前でアイゼンを装着します。
北横岳南峰です。思ったとおりすごい風ですが、息を呑むほどの素晴らしい展望が広がっており、凍りつきそうな指でカメラのシャッターを押しまくります。
御嶽山
南アルプス 左から北岳、甲斐駒、仙丈ケ岳
南八ツ岳方面
浅間山方面
北アルプス、乗鞍岳方面
快晴ではないけれどすごい展望です!!強風に押し倒されそうになりながらも写真撮りまくります!
北アルプス、穂高~槍ヶ岳
北峰から見る蓼科山、バックは北アルプスです!
しばらく景色を堪能したら北横ヒュッテ方面に戻ります。
樹林帯を下ります。
三ツ岳方面へもしっかりトレースがついているようです。私たちは迷わず左の三ツ岳へ進みます。
ですが、分岐から暫らく進むとトレースが頼りなくなりました。以前つけた踏み跡に新雪が積もった様子で少なくとも今日は入っていないようです。
黒い岩の塊、三ツ岳です。
トレースがはっきりしないので探しながら一歩一歩進みます。
巨岩越しに浅間山が見えます。
ほとんど雪に覆われている岩もあります!
シリセードで第Ⅱ岩峰を降りると右手に雨池が見えてきました。
眼下には坪庭が小さく見えます。
さて、困りました。これより先は全く踏み跡がありません。
その後、やっとの思いで黄色いペンキマークを見つけマークに従い右手の岩陵地帯を越えると雨池への下りとなります。
まっさらな雪、写真ではわかりづらいのですが矢印の急坂を下ります。おまけにこの雪の量、
ワカンもスノーシューもない私たちはこれ以上進むことはできません、残念ですが引き返すことにします。
諦めて引き返します。
すると、Ⅱ峰(先ほどシリセードで下りた場所)にスノーシューを持った方が二人こちらへ向かってきます。
聞けば、お二人は雨池山に行くとのこと。
しめしめ、われわれはお二人の後をついて行こうなどと虫のいいことを考えていました。
先ほどの急降下の地点まで行き、スノーシューを履きはじめたお二人ですが、降りる前に昼食タイムにするとのこと。
あわよくば、二人の付けたトレースを辿りたいとの思いは見透かされました
私たちは再び諦めて引き返すことにし三ツ岳を越えることにしました。
冷静になって考えてみたら、ワカンも持たない中高年夫婦につきまとわれたら迷惑この上ないですよね(笑)お二人の機転に拍手
そういえば、私たちもお腹が空いているので、どこかでお湯を沸かしてお昼にしようと思ったのですが風を避ける場所がありません。
岩陰に隠れて冷たいおにぎりを頬張るのが精一杯!
岩陰といってもこんな場所ですから風がビュービューで、落ち着いて食べることなどできません!
それでも、おにぎり一個で元気百倍、来た道を戻ります。
北横岳と蓼科山
三ツ岳から分岐までの時間は、行きが20分だったのに対し帰りは30分、やはり落胆は隠しきれません。
坪庭の分岐、右に行けば山頂駅ですが私たちは左方向、縞枯山荘まで行ってみることにします。
分岐から20分ほどで縞枯山荘に到着、中に入りストーブにあたりながら休ませていただきました。ただで休ませていただくのは申し訳ないので「ぜんざい」を二人分注文しましたが、料金はび、びっくし価格、一つにすればよかったかな!(笑
でも、おいしかったぁ~!!
このとき、小屋外の温度はマイナス8度、それほど寒くはないようです。
縞枯山荘で30分ほど休んだら山頂駅に向けて出発です!
ぼんやりとした太陽
左にしシラビソの林を見ながらのほとんど水平な道です。
14:30山頂駅到着すると、スキー、スノボーの人たちでごった返しています。
ここはスキー場だったことを思い知らされ14:40分発に乗ります。
下りのロープウェイに乗る人は当然のことですが少ないです。先頭に乗って下のスキー場を眺めていると、三ツ岳のお二人がスノーシューで下っている姿を発見!!オレンジ色のウエアの女性と赤いウエアの男性、あの方たちに違いありません。
私たちが縞枯山荘で休憩しているときに通り過ぎていったのでしょうか?
ロープウェイを使わずに下るなんてやっぱり私たちとはレベルが違いすぎます、あの時、無理に後をついていっていたらとんだ迷惑を掛けてしまうところでした!
でも、できれば雨池の様子などお話を伺いたかったな。
お天気さえよければ、簡単に行けるのではと思っていた周回コースは、なかなか厳しいものでした。はっきり言って見通しが甘かったようです!!
距離は短いものの標高の高い雪山はやはり危険と隣あわせでした。トレースがなければ潔く引き返すつもりで出かけたのに、いざとなると欲が出てしまう!
ここまで来たのだからと、先に進みたい衝動にかられる弱い自分が出てしまいました
結果的に引返すことにしたけど、あの時はまだ未練たっぷりだったので、後で考えると無謀だった自分が恥ずかしい、反省反省!!
で、翌日の日曜日は、東京でも二年ぶりの積雪で大混乱だった日ですから、蓼科では一晩で40cmも積もりました。中央高速はあちこちで寸断し、帰るだけで精一杯、
当然、入笠山のことなど頭からすっ飛んでいたことは言うまでもありません!!
いい景色に出会えて大満足でしょ~(^^♪
オイラもまた行きたいな・・・
食う寝るさんたちの時に比べると確かに雪が少ないですよね!
青い空とモンスターを期待したけど残念でした。私もまた行きたいですぅ!!
2月に狙うと聞いてはいましたが、速攻ですね。
びっくりするくらい雪が少なくなってますねー。
三ッ岳まで登ったんですからいいですよ。雪山となると三ツ岳~雨池間は難関ルートに様変わりですね。
来年また行きたいです。
ただ、雨池への下り付近は吹き溜まっているのか、腰上まで踏み抜いてしましました。
その先は雪の深さが検討がつかないので引き返すことにしましたが、やはり、雪のない季節に一度周回しておくべきでした。