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九州の花紀行①(由布高原)の続きです。
場所を移動してくじゅう山麓にやってきました。
時刻はまだ二時過ぎだというのに夕刻のような薄暗さ。
暗い樹林帯を歩いていると見たことがないテンナンショウの仲間が…
~ツクシテンナンショウ?~
テンナンショウの仲間は、不気味な雰囲気を漂わせているものですが、茎がなく、
いきなりの仏炎苞でミズバショウを思わせる爽やかな印象でした。
※ツクシテンナンショウ【筑紫天南星】について…
ネットで調べてもほとんど記述がありません。
手持ちの図鑑の中で、佐藤武之さんの「九州の野の花、春」 にツクシテンナンショウの写真と説明がありました。
特徴は、花柄は3~5.5cmで花後も伸びないことと、
分布域は、熊本と宮崎の標高1000m~1400m、山地の林内に稀とあります。
葉の形、花の特徴ともに似ていますが、出会った場所は大分県で、標高も1000mに満たない場所でしたので、ツクシテンナンショウではないかもしれません。
~ヤマルリソウ~
関東でもみる機会が多いヤマルリソウが、くじゅうでもたくさん咲いていました。
~ユキワリイチゲ~
お日様が顔を出してくれたら開きそうなユキワリイチゲが一輪だけ残っていました。
今年は寒い日が多いのでもしかしたら咲き残ってるかも…とかすかな期待を胸に抱いていたのですが、やはり季節には敏感ですね!!
残念ながらほとんど終わりでした。
~シロバナネコノメ~
西日本限定のシロバナネコノメは見慣れたハナネコノメに比べて少しだけ毛深い印象でした。
~エイザンスミレ~
ピンク色のエイザンスミレは、暗い樹林帯の中でもパッと目を引く美しさです。
~ジロボウエンゴサク~
こんな薄紅色のジロボウエンゴサクを見たのは初めてです。
叩き付ける雨にも負けないしなやかさ、華奢な体がとっても可愛いです!!
~ヒナスミレ~
ピンク色があでやかなヒナスミレ、森の妖精に見えました!!
~シロバナエンレイソウ~
~ハルトラノオ~
登山道沿いに延々と咲き乱れハルトラノオ、しっとりと濡れた葉も美しいものです。
~サバノオ~
ザバノオ…会いたかったです。。。残念ながら、このお天気ですから花は当然閉じていました。でも、いいんです
会えただけで幸せです(う~ん、ビミョウ…)
~ヤマシャクヤク~
そして、何といっても今回の大ヒットは
ヤマシャクヤクで~す。
時期的には少し早すぎましたが、群落を目の当たりにして嬉しさ百倍でした。
こんなところでヤマシャクヤクに出会えるなんて信じられません。
丸い硬い蕾をつけたヤマシャクヤクが山の斜面にズラッと勢ぞろい!!
圧巻でした。
二時間の散策で見落とした花も多いはず、でも、若いころ何度も通ったこの山に、
こんなに素晴らしい草花が自生していたとは知りませんでした。
季節を変えて、また訪れたいですね!!
素敵な花の旅をなさったんですねえ。
可愛いお花に沢山会えて雨でも足取り軽かったことでしょうね♪
fu-coさんは九州の出身なんですね。
うちの旦那も九州生まれです。もう少し南の方だけど…。
九州は温泉も食も良いから大好きです。
2年前の9月に九重に登りにいったけど大雨で
登れなかったのでまた行かなきゃです。
よく見かけるテンナンショウって苦手ですが、この種類は綺麗ですねえ。色が爽やかだからかしら?
写真がどれも素敵です!
矢車草さんの旦那様も九州のご出身でしたか?
そのうち、九州弁で語り合いたいです(笑)
>九州は温泉も食も良いから大好きです。
ホント、温泉だらけ、ですよね^^;
温泉もいいですが、6月初旬のくじゅうは素晴らしいです。中でも平治岳のミヤマキリシマは見事です。
是非、登ってみてくださいね!!
あ~~私も登りたくなりました!!
四国で見る事になっていたんですが、行って見たら蕾でした。
くじゅうにもあったんですね。今回はくじゅうはさっと観察しただけでした。
佐藤武之さんの図鑑持っているんですね。
佐藤さんとはウラジオストックに一緒に行き、その後阿蘇を案内もらいました。亡くなる前の年にも阿蘇で出会えました。
本当にラッキーでした。
ただ、こちらもほとんどが丸い蕾でした。
ここのヤマシャクヤクが開いたらそれは見事だろうと、想像するだけで楽しくなります。
>佐藤武之さんの図鑑持っているんですね。
ええ、「阿蘇の野の花」と「九州の野の花」の春、夏、秋、と持っています。
やまそだちさんと佐藤さんの間にご親交があったことは以前教えていただきましたね!
私も20代のころ、佐藤さんをお訪ねする機会がありながら何かに都合で実現できなかった経緯があります。
一度お会いしてみたかったです。
緑の花は珍しいです。
小さいキリシマテンナンショウみたいなものです。