芦原海岸に出かけた。
ハマアオスゲの小穂を撮影していて、体長が5ミリも無い小さなクモが居ることに気づいた。
カメムシの若い幼虫を襲っているところだとは画像を見て初めて分かった。
『クモ基本50』という本に載っているタカノハエトリの幼体とそっくりである。
同書によると、「1984年に柴田が石川県で採集。80年ぶりの発見を機に和名を改称。」とある。
秋田市内の海岸や河口付近で採集されている記録もある。
河川の河口付近で、チガヤ草地をスウィーピングすれば採れるとの情報もあり、各地で見つかっているようだが、『鈴鹿市の自然』を見ても記録が無いところをみると、そうありふれた種とも思えない。
ハエトリグモの仲間はピョンピョン飛んで移動していくので、すぐに見失ってしまう。成体も同書に載っているのと同じようなクモを周辺で見かけたから、一度砂浜をスゥィーピングしてみようと思う。
学名は同書によるとHeliophanus flavimaxillis Bos. et Str.
カメムシはイネ科植物の害虫として知られるホソハリカメムシの3齢幼虫と思われる。
2008.6.11
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