田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ヨモギマルフシミバエ

2009-06-04 | ハエ目(双翅目)
ヨモギマルフシミバエ
ミバエ科のヨモギマルフシミバエ Oedaspis japonica Shiraki

豊津海岸の草むらで出会ったミバエ科のハエの名前がようやく分かった。写真はこの角度からのみで、角度を変えて撮ろうとしたら、どこかへ行ってしまった。

新訂原色昆虫大図鑑Ⅲには、ヨモギマルフシミバエは「翅長5~7mm。全体に黄褐色。中胸小盾板は小盾板剛毛を生じるほかは無毛で、艶があり、側面から見たとき、背面が平面ではなく、膨らんでいる。前翅には5本の帯状の褐色斑紋を持ち、亜前縁室に暗色の斑紋を数個生じる。北海道から九州まで分布し、幼虫はヨモギの茎に球状の虫えいを作る。」

原色日本昆虫図鑑(下)にはヤマトハマダラミバエの和名で「胸部背面には黒色の剛毛(その基部環は黒色で明瞭)の外に黄白色の短毛がある。小楯板にはその短毛を欠き、2対の端剛毛を生じ、その端剛毛の基部にはそれぞれ1個の黒色紋がある。体色と翅の斑紋が褐色を帯びる暗色型がある。」などと解説している。

日本原色虫えい図鑑にはヨモギマルフシミバエの「成虫は体長、翅長ともに5~6mm。翅は透明で、やや斜めに走る5本の帯状の黄褐色斑紋がある。翅の中央の2帯紋は前縁で連なって倒V字形を呈する。」とある。

幼虫がヨモギに作る虫こぶはヨモギクキマルズイフシというもの。

2009.5.21

ヨモギマルフシミバエ
ノイバラの葉上にて


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