たまおの星便り-星海原の航海日誌。  

日毎夜毎、船橋から房総九十九里へと繰り出し、星空を駆け巡る観測日誌。

・2018/3/25(日) 予報外れのクリヤーな未明の空。

2018-04-05 | たまおの星便り

 土曜日の夜8時頃まで雨が降り続き、満月前の週末は無理かなと諦めかけていたところ前線が急速に東に抜けていった。月没は午前1時、天文薄明は4時過ぎ、わずか3時間でも日曜未明の晴れ間は得難い。気象衛星画像と通常の天気予報では2時過ぎから晴天模様だったが、通常8割は当たる最も信頼性の高いSCW気象予報だけは千葉北部が広く雨模様、もしくは非常に濃い霧模様だった。

 メッシュ予報は極低層雲、とくに霧の予報に弱い。霧に特化したひまわり霧情報では少なくとも夜半0時までは発生が予見されなかったので出発断行、2時過ぎに海岸に着いた。はるか東遠く洋上で時々雷光が雲を照らしているがほぼ快晴夜、微風。早速浜辺に機材を設置した。
 夏の天の川を背景に土星と大接近に向かう火星が並んで輝く。土星と球状星団M22を一つの視野におさめ(上左)、すぐにヘルクレス座のC/2015O1とわし座のC/2016M1(上右)の二つのパンスターズ彗星に狙いを定める。雷光も収まり雲や霧の心配も全くない。春らしくない透明度の高いクリアーな空となった。
 撮影メニューにしたがってやぎ座、みずがめ座、ペガスス座にかけての秋の星座に次々と筒先を向ける。NHKのラジオ深夜便が4時の時報を知らせてまもなく東の空が白んできた。日中には船橋プラネタリウム館の解説があることもあり、仮眠をとるために薄明とともにそそくさと帰路に着いた。

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