たまおの星便り-星海原の航海日誌。  

日毎夜毎、船橋から房総九十九里へと繰り出し、星空を駆け巡る観測日誌。

・2017/10/1(日)未明のエイサスエスエヌ彗星とテスト撮影。

2017-10-10 | たまおの星便り

  今夏から初秋にかけては悪天候の連続だった。片道1時間20分かけて九十九里海岸に着いても、晴れ間20分、よくて1時間で雲が襲来、退散することもあった。そんな雲の合間をぬいながらも8~9等でおうし座からペルセウス座を動くC/2017O1(ASASSN)彗星を追った(画像上)。予報ではもっと明るくなるはずだが意外に拡散していて尾もはっきりしない。
 大雨後の10/1日曜未明になってようやく台風一過の快晴となった。雲の心配のない久しぶりのクリアーな空でいくつかのテスト撮影もした。彗星のような拡散状の天体を極力明るい光学系で捉えることと、F4クラスの短焦点反射で発生するデジカメ・フルサイズ周縁の激烈なコマとの折り合いをつけるのは難しい。精緻な光学理論と数値計算によらず試行錯誤で解決するのはほとんど不可能だが、無理とわかっていても機材を調達しながらいろいろチャレンジするのは面倒でも楽しい。
 クローズアップレンズのNo4とNo2を組み合わせたり(合成焦点距離167mmのNo6相当)、No5とNo1や別のセットに変えてみたり、間隔やバックフォーカスを調整したり、その都度、ピントを合せながら星像を比較する。中心の輝星はベテルギウス、フルサイズの周縁画像は右上の端。周縁では目をおおうばかりだった巨大な雨だれ状のコマが、どうにか小さな三角おむすび型の星像にまでなったが、かぎりなく点に近づくまではまだ遠い(画像下 元画像の70%縮小)。

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