新月を過ぎた週末金曜の夜、強い冬型ということで房総は完璧な晴天を予期していた。ところが、22時になって気象庁は房総半島全域に突然の雷雨予報を発表、寒気を伴った前線が夜半から未明に通過とのこと。確かに衛星画像を見ると大陸から大きな帯雲が接近しつつある。これを受けてタイムリミットの午前1時に九十九里出発を断念した。しかし、その後、しばらく空を見上げるたびに快晴夜、一点の雲もなし。これはまたしても気象庁に一杯食わされたと思ったがすでに薄明まであと数時間、諦めざるをえなかった。
ところで長年、観測の伴侶としてきた星図ソフトGUIDE8.0が9.0にバージョンアップされた。さっそく配布先のProjectPlutoに申し込み、アメリカからの送料込み45ドルをクレジットカードで支払った。約3週間かかったが何故か大阪税関経由で到着した。当然、非課税、しかも超円高のおかげで、わずか3,600円で入手できた。
この9.0の最大の変更点は、まず、CD2枚からDVD1枚になったこと。それと何より星図のメインの星表が8.0のHubble Guide Star Catalog (GSC)から2009年に完結したしたアメリカ海軍天文台のUCAC-3になったこと。これによって描かれる星の数は5倍になった。上の画像は左が旧8.0、右が9.0だが、メシエ100の周辺の星の数はより暗いものも含め格段に多くなっている。また、銀河や星雲星団を網羅したDigitized Sky Surveyの画像もネット接続無しでディスクから直接読み取り、星図上に即座に表示できるようになった。
まだ十分に使いきっていないが、これからの星空航海の強力な羅針盤となることは間違いない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます