たまおの星便り-32cmドブソニアン「さんだゆう」の航海日誌 N O W !!  

口径32cmの自作反射望遠鏡「さんだゆう」で房総九十九里から日毎夜毎、星海原に繰り出し、夜空を駆け巡る観測日誌。

・2016/8/30~9/1 迷走台風一過、波しぶきを避けて。

2016-09-21 | たまおの星便り

 

 今夏は南洋で発生して特大サイズに成長した台風が次々と日本に襲いかかってくる。その中でも台風10号はほぼ半月も日本近海を南北にうろうろして関東を長く曇らせた。ようやく北に去り急速に晴れ間が広がったのはもう8月も終わりの新月期だった。
 8月31日は気温22度、9月1日は気温20度、この時期にしては涼しいが両日とも台風余波の強い南風が九十九里に吹き寄せ、海岸は激しい波に洗われていた。吹さらしの砂浜で潮風と波しぶきにさらされて撮影するのは到底無理と判断して海岸から離れたかなり陸地側の駐車場に車を風除けにして機材をセットする。いつもの砂浜と違って、木立に隠れてはいるがすぐ近くに街路灯と信号の灯りがあり、また深夜未明に立ち寄る車のライトや東側低くに連なる電柱電線も気になる。台風一過のおかげで透明度はいいが星の揺らぎが激しい。
 移動型赤道儀に載せた15センチ短焦点反射はとにかく風に弱い。車高が低い車の上を強風が絶えず吹きすぎる。こういう日は機材が揺れないように露出中ずっと体を風除けに使い、さらに防風用の傘をさして風上に立ったりするのでゆっくり星空を眺めるゆとりもない。ただ湿度は高くても風のおかげで前から悩まされている主鏡と斜鏡共倒れの結露の心配はまったくない。
 午前1時30分を過ぎた頃からふたご座方向の東天に撮影メニューに沿って鏡筒を向ける。冬の銀河の中とあって30秒露出でもびっしりと星が写し出される。31日の画像にはこじんまりと密集した散開星団NGC2420、コバルトブルーの小さな惑星状星雲NGC2392や明るい小惑星ベスタや14等の暗い小惑星ペネロープなども写っていた。9月1日はやや北天とさらに東天低空に向け、14.3等の小惑星サピエンティアはを捉えたが、いま回帰してかに座にいる144P串田彗星は15等以下なのか写っていなかった。
 薄明も始まった4時過ぎ、12等台の43Pヴォルフ・ハリントン彗星を両日とも同時刻で撮影した。ふたご座とかに座の境界を南東に一日約1°でひっそりと移動している(画像上)。
 この台風一過の快晴夜以降、九十九里は曇りと雨模様が続き、中秋の名月、満月となってしまった。星海原からオカにあがったのを機に15センチ反射の主鏡と斜鏡に結露防止のヒーターを取り付けた。ヒーターは以前にネットで購入し200㎜望遠レンズに付けていたものを流用している。主鏡は底面に直接ヒーターをとぐろを巻かせてゴムで止めただけだが、斜鏡への取付はなかなか難しい。接着剤で貼り付けられた斜鏡が取り外せないので、やむなくヒーター線を折り曲げて金属の底板にクネクネと這わせ余熱で間接的に斜鏡を温めるようにした(画像下)。さらに斜鏡金具から電源へのリード線の引き出しも回折像に影響がでないように極力細くしなければならない。実戦配備になるかどうかは次の新月期まで待つことになった。

 

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・2016/7/30 8/6 梅雨明け空にアンドロメダ銀河と微光彗星。

2016-08-16 | たまおの星便り

 7月も終わりになってようやく南国の高気圧に覆われ酷暑とともに星の輝きも勢いづいてきた。7/30は台風の余波もあって雲が心配だったが週末ということもあって夜半過ぎには海岸に到着。夏休みにお決まりの深夜の花火客を避けて海岸のはずれに機材を設置した。すでに天の川は西に流れ落ちて東京方面の光害に埋もれようとしており、かわりにエチオピア王家の星座が空高く昇っている。透明度もよく15センチF2.8鏡とEOD6Dのコンビで初めてM31アンドロメダ銀河を狙ってみた。雲があって30秒露出一枚画像しか撮れなかったが何枚かコンポジットできるチャンスがあれば微細な構造などももっと浮き出てくることだろう。

 次の土曜日8/6は文句のない夏の夜空が広がった。気温は夜半過ぎでも26度の熱帯夜。海からたえず吹き寄せる潮風と湿気を避けるために砂浜から離れた駐車場の一画に車を風除けにして機材を設置した。ここからでは東天超低空は海岸線に張り巡らされた電線電柱に視界を妨げられてしまうが、その代り機材も体も潮まみれにならずに南国の爽快な星空を楽しめる。
 未明まで熱帯夜は続いたものの花火客の喧騒や少しの雲や霧にも邪魔されることなく星空航海のメニューを順調にこなし3時過ぎに早い薄明を迎えた。空が白む中で15センチをふたご座の43Pヴォルフ・ハリントン彗星(下左、12.6等)とぎょしゃ座のC/2013US10カタリナ彗星(下右、14.5等)に向けた。どちらも淡く微かな光芒だが梅雨明け後の安定した空ならではの姿を捉えることができた。

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・2016/7/10 東天低空の微かな彗星と梅雨開けの下準備。

2016-07-17 | たまおの星便り

 カラ梅雨の水不足が騒がれながらも9日土曜は丸一日雨が降った後、夜から急に天気が回復してきた。濃い海霧が心配されて迷ったが結局、夜半過ぎにはいつもの海岸に到着、ほぼ雲のない空の下、梅雨のさなかに少し得をした気分で星海原へと繰り出した。気温は22度、蒸し暑いが、長そで、長ズボン、手袋に加えて防虫ネットを頭からかぶり、まとわりつく蚊を防ぐ。
 今回は夏空に向けての下準備としてSPDX赤道儀に手を加えた。まず赤緯軸シャフトにギヤを2個噛ませて角度目盛を付けた。これでギヤ一回転で5度、ほぼ写野の長辺分だけ動く(下右)。赤経軸のシャフトにはモータードライブが直付けされていて粗動のギヤを噛ますことができないので、赤経目盛環の部分にギヤプーリーを巻き、スーパーナビゲータのエンコーダに回転を伝達して角度表示ができるようにした(下左)。これで老眼の目には細かくて読み取りが厳しい目盛環に頼らずに暗い対象を写野に導入することができる。M45プレアデス星団の北2度、東14度に位置する14等のヴォルフ-ハリントン彗星 (43P)を、薄明過ぎの高度11度の低空、太平洋上に捉えることができた(写真上)。

 また、夏空の準備というより2年後の火星大接近を意識して、田阪一郎氏研磨No151の26㎝反射鏡を再メッキした。かなり以前に江戸川区小岩にあるM製作所という町工場で再メッキをしたがわずか2年ほどでメッキが剥がれ始め、やがてボロボロに剥げ落ちてしまった(下左)。やはり評価の高い工場にすべきだったと反省し、今回は3か所から見積もりを取り、実績と価格すべてに優れたジオマテック(旧、松崎真空)に依頼した。10日ほどで再メッキされて帰ってきた反射鏡は生まれ変わったかのようだった(下中)。しかもきちんと透過率測定表が載ったデータシートも付いていて丁寧な仕事ぶりがうかがえた(下右)。

 10日未明は結局、一片の雲すら見えない快晴夜のまま薄明を迎えた。明るい彗星こそ見えないわずか2時間半の星空航海をだったが、冬の星座が朝焼けに消えていくのを見ながら満足して海岸をあとにした。

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・2016/6/11 薄明開始一時間前の突然の晴れ間。

2016-06-19 | たまおの星便り

 6月の新月期とほぼ同時に房総は例年並みの梅雨入りとなった。ミニ寒波が北にあり、移動性の高気圧におおわれつつあった11日未明、太平洋沿岸を北東風に乗ってゆっくりと移動する気味の悪い低層雲を気にしながら、梅雨明けまで約2か月間の星見納めができればと九十九里に陣取った。
 上弦前の月はすでに沈み海岸は気温16度。案の定、北から黒い雲の端切れがゆっくりたなびいてくる。北極星が見えているうちに急いで極軸を合わせる。その間も気温が高いこともあって、大きなやぶ蚊や蛾虫がライトめがけて手や顔にまとわりついてくる。しばらくすると空全面がまだらに雲だらけになりかろうじて南天のみが雲がない。洋上に流れ落ちるような天の川に向けてテスト撮影のシャッターを切る(写真下/いて座の天の川中心部 EOS6D+15㎝F2.8反射 30s×2 左が北)。

 さらに雲の切れ間から、へびつかい座で急に暗くなった252Pリニア彗星や白鳥座のC/2015WZパンスターズ彗星を追っているうちにわずかな星を残して曇ってしまった。
 やむなく機材の調整などをして待機していると闇の中から突然二人の白人男性が現れて驚いた。手にビールを持ち、かなり酔っていて一人は流暢に日本語を話す。仲間数人と海岸に夜明かしで遊びに来たらしい。ラジオをかけながら星を見ているのに興味をもったようなので5年前の震災でこの海岸も津波に襲われ、それからはここで星を見る時は地震を早く察知するために必ずラジオを点けていると説明した。
 午前1時半を過ぎた頃から雲が次第に薄くなり、俄かに星の輝きに強さが戻ってきた。再度準備にかかるために急いで車に戻ると近くに見慣れたドブソニアンの姿があった。半年前の昨年末にお会いした我孫子のTさんのものだとすぐにわかった。挨拶をしてM13を見せてもらう。気流もよく星がほとんど中心付近まで見事に分解して圧巻の球状星団だった。薄明開始まであと一時間。お礼もそこそこに機材のある海岸まで小走りに戻る。時間に追われながら用意した撮影メニューをこなし、ようやく接近しつつあるC/2013X1パンスターズ彗星を白んだ南天に捉えてせわしい薄明を迎えた。

 

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・2016/5/5 九十九里海岸で見た彗星たち。

2016-05-22 | たまおの星便り

 船橋市プラネタリウム館のGW後半の特別投映「楽しい天体観測」を終えて家に帰るとほの暗い空には一片の雲もない。月明かりの心配はないものの薄明開始はついに午前3時を切る時季となって、いつもより早く海岸に向かった。
 夜半過ぎの現地は気温14度だが風もあり防寒具はまだ欠かせない。連休中の新月とあって先客が一組、すでに写真を撮っているようなので邪魔をしないように車を停める。波音が聞こえる標高0メートルの海岸はさすがに高原の空より湿っぽく夏の天の川も霞んで見える。
 まず北に低くなり始めたC/2014S2パンスタ、天頂付近の252Pリニアを狙う。時折西風が強く吹き付け体で覆うようにして15㎝反射のシャッターを切る。風対策を考えずに吹きさらしの砂浜に機材を設置してしまったことを後悔しながらも、薄明までさほど時間がないこともあってそのまま撮影を続けた。
 午前2時半を過ぎてみずがめ座η群とみられる明るい流星が南東低くから天頂に向けて流れた。秋の星座ペガスス座もようやく昇り切ったところでβ星の北にあるC/2015WZとα星のずっと南にあるC/2013X1のふたつのパンスターズ彗星を狙う。特に後者はこれまで東天に低くその姿を捉えたのは今回が初めてだった。キリッと集光した青いコマが印象的だ。4つの彗星を画像に収め終えた頃には北東彼方の水平線が既に白く浮かび上がっていた。

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2016/4/30~5/1 群馬県北軽井沢で見た彗星たち。

2016-05-20 | たまおの星便り

 GWの前半、船橋市プラネタリウム館の投映担当の合間をぬって茨城の実家に立寄り、半年ぶりに群馬県北軽井沢にある友人の別荘観測所まで足を伸ばした。その道すがら、前橋市児童文化センター内にあるプラネタリウムを訪問、その日の最終投映を観覧した。投映機「クロノス」の鎮座するドームは親子連れで満員御礼。星座の話から木星をテーマにしたオリジナル番組まで女性解説者が約50分、熱く語り続けていた。
 夕暮れの北軽井沢は雲が多く晴れ間が見える程度。月が昇る夜半前に32cmドブソニアン「さんだゆう」を組立て、敷地にある40cm自動導入ドブソニアンやドームに設置された35cmカセグレン反射EDGE、スライディングルーフ観測室にあるその他の機材とともに晴れ間が拡がるのを待った。

 21時過ぎに雲が少なくなり、久しぶりにスーパーナビゲーターを起動させたがエラーが出るばかり。やむなく手動で32cmを操作して、まず北斗七星βの南を移動するC/2014S2パンスターズ彗星を50倍の視野に導入した。わかりやすい位置にあったこともあり簡単に探すことができた。ここ数カ月デジカメでは追ってきたが眼視で見るのはこれが初めて。白いコマから淡く伸びる尾がわかる。次にへびつかい座αラス・アルハゲの南西に筒先を向けて252Pリニア彗星を探す。これも手動で導入したが広がった茫洋とした青いコマがすぐに見つかった。双眼鏡では何度もみていたが32㎝鏡では却ってコマが広がり過ぎて淡い印象を受けた。その後、雲が多くなり裏手の別荘棟に全員退散した。
 翌5/1もよく晴れていた。だが、列島はPM2.5を含む黄砂の大量爆撃にさらされ標高1000メートルを越える高原でも空は薄黄色く靄に濁っていた。夜になっても幕が張ったような空にかわりはなかったが天候だけはさらに安定していた。昨夜エラーで使えなかったスーパーナビゲーターの配線を修理し、順調にM51やM104などの春のメシエ銀河を32㎝鏡に導入して楽しんだ。その傍らで15㎝F2.8写真鏡でミザールやプレセペ星団などのプラネタリウム投映用の参考写真をいくつか撮影した。さらに夜半までに252PからC/2014S2、さらに暗いC/2013WZパンスターズ彗星までを一通り撮り終えることができた。透明度は深夜まで悪かったがそれでもいつもの下界と比べてやはり最微光星が1等級以上も違うと実感した高原の夜空だった。

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・2016/4/10-16 二か月ぶり、ギリギリ晴れ間の九十九里。

2016-04-26 | たまおの星便り
  菜種梅雨、花曇りの時節がら多くの晴天は期待していなかったが新月を過ぎた4月中旬から星空模様となってきた。すでに明け方の薄明開始は午前3時台に入り闇夜の時間がどんどん少なくなっていく。衛星画像やGPV予報でわずかな晴れ間を見つけては70キロ、一時間半の観測地まで車を走らせた。10日日曜は一応の晴れ、だが海岸では4等星がわかる程度で南中した天の川も力なく太平洋に流れ落ちていた。北側にあるスジ雲を気にかけながら北斗七星の升の中をゆっくり移動しているC/2014S2パンスターズをまず撮影(写真 下)。

  へびつかい座αラス・アルハゲの南でコマが巨大化している252Pリニア彗星は双眼鏡ではまるで青い人だまのように銀河の中に淡く灯っていた。いつもは薄明近くになって海岸から煌々とライトを照らして戻ってくる密漁車の群れは全く見えない。どうしたのだろうと駐車場の海岸入口を見ると「海岸への車の乗り入れは罰金および懲役」の立て看板が数か所に新しく設置してあった。ここ二か月の間に取締りでもあったのだろうか、ともかく静かな海が戻ってきたのは喜ばしい。
 12日は平日だったが朝まで雲の出る心配がない安定した星日和の予報だった。だが衛星画像からは富士山近辺から発生したと思われる低い雲が相変わらず房総半島近辺に流れ込むのが見て取れた。現地に着くと一応は晴れ、だが透明度は悪く一昨日同様、天の川の輝きも冴えない。すぐに15㎝反射を浜辺に設置してC/2014S2と252Pを撮影した後、予定していた撮影メニューに添って鏡筒を暗い東天に向けた。30年以上前のSPDX赤道儀はパルスモータは搭載しているものの完全手動導入機なので、暗い彗星に筒先を向ける場合はまず明るい恒星を写野に入れ、その赤経赤緯の差分だけアナログ目盛環を見ながら鏡筒を動かす。しかしこの時期の未明の東天は明るい恒星が少なく導入に苦労する。対象が暗いのでEOS6Dの液晶画面ではその場で確認できず、今回は撮影を目論んだ対象の三分の一は写野の中心を外してしまった。煮え切らない思いのまま朝の通勤ラッシュを気にかけて午前4時に帰路に着いた。
  16日土曜も気象庁は屈託のない晴れ予報を出していた。だが日付が変わる頃から、「高頻度衛星画像」や「ひまわり霧情報」では房総半島南端から低層雲が北上しているようにも見えた。一抹の不安は海岸に着くと現実になり、空一面が既に薄い雲で覆われていて、斑に星が見えるだけだった。念のために機材を海岸にセットして晴れ待ちついでにNHKラジオを聞くと熊本で震度7の「本震」が発生したと伝えていた。遠く離れていても5年前の震災を思い出す。ましてかつて津波が押し寄せた海岸の波音を聞きながらの緊迫した報道は心穏やかならぬものがあった。
 薄明近くになって天頂付近のへびつかい座が辛うじて晴れ間を見せ始めた。急いで252Pの位置に筒先を向け、焦りながら何回かシャッターを切った。この日の収穫はこのカットのみだったが、それでも3夜あわせて6日間の252Pの移動を捉えることができた。
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・2016/3/16 早春の九十九里に晴れ間なし。

2016-03-19 | たまおの星便り

 三月に入ってインドネシア皆既日食の話題がニュースになり始めた頃から空模様がはっきりしなくなってきた。週末は晴天の周期からすっかりはずれてしまったかのようで、特に本州東突端の九十九里は夜になるとたびたび雲に覆われた。
 すでに彼岸も近く薄明開始は4時20分前後と次第に早まり、月が次第に太くなってゆくにつれて闇夜が少しずつ削り取られてゆく。そんな週の中日、16日はミニ冬型となって未明は星日和となりそうだった。気象衛星(高頻度)画像http://www.jma.go.jp/jp/gms150jp/でも大きな雲は見当たらない。気象庁の天気予報も一晩中晴れマーク。ただ、GPV気象予報http://weather-gpv.info/だけが夜半過ぎから千葉房総に雲の広がりを予想していた。少し気にかかりながらも週末の晴れ間を待ってはいられないと海岸に向かった。
 午前2時前に到着するとスジ雲は見えるがほとんど快晴。未明に海岸から列をなして帰ってくる密漁グループの車を避けるためにいつもとは離れた安全な場所に機材を設置する。ところがいざ極軸を合わせようと北天を見上げると斑状の雲が西から伸び始めていて、すでに北極星は雲の影に隠れて見えない。わずかな雲の隙間を見つけては少しずつ極軸を合わせながら時間だけが経ってゆき、やがて空全体が雲だらけとなった。天文仲間から定評のあるGPV気象予報の的中率に妙に感心しながら、止む無く新機材の15㎝反射アストロカメラと記念撮影などをして待機した(画像下 遠く波打ち際の右手には漁火が見える)。
 
 待てども雲は重くのしかかるばかりで刻々と薄明開始が近づく。時刻が午前3時半を回った頃、撮影に常に携行しているトレーシングペーパーを鏡筒の先にセットして雲に覆われた南天の暗い空に向けてホワイトフレームを数枚撮影した。自宅の疑似的な光源でのホワイトフレームは用意してあるが、実際の観測地の空で15㎝反射+EOS6D用に撮るのは初めてのことだった(画像下)。それからは平日の通勤渋滞を避けたいこともあって、そそくさと撤収、目当ての星を一回も見ないまま3月新月期の航海は終了となった。

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・2016/2/11 寒風の北天を巡る未明の3彗星。

2016-02-16 | たまおの星便り

 2月に入ってようやく寒波が日本をおおい始めた。関東は雪に見舞われることもあったが、房総はせいぜいみぞれ止まり、新月を挟んで好天が続いた。最近では珍しい週の中日の祝日、すでに未明の主役となりつつある夏の星々を相手に心ゆくまで15㎝反射を使い込む機会となった。
 
0時過ぎに家を出ると千葉から八街を抜ける道路は深夜にもかかわらず意外と車の往来が多い。いまからもう10年前、九十九里行脚を始めた頃は不況のどん底ということもあってか、この時間帯は九十九里に着くまでにほんの数台の車とすれ違うだけだった。それだけ最近は景気が回復したのかもしれないが、海岸沿いの光害もさらに増えたように感じる。
 現地に着くと
今回は、駐車場から数十m離れた、特に北の空が見やすい海岸に砂に足をとられながら機材を運び入れた。まだ十分に慣れていない15㎝鏡を30年前の古い赤道儀に載せていることもあって設置完了までに約45分もかかってしまった。結局、北天の西側、きりん座のカタリナ彗星に筒先を向けたのは既に午前230分を過ぎていた。これから次第に高度が低くなり光害の影響が出てくるのですぐに撮影にとりかかる。気温はマイナス1度、北西の冷たい風がたえず吹き寄せ星の揺らめきも激しい。露出をできるだけ短く切り詰め、体を望遠鏡の風上に置いて少しでも風の影響を抑える。カタリナ彗星は先月よりも明らかに暗くなり、イオンの尾もアンチテイルもすっかり目立たなくなってきた。一方、北極星を挟んでほぼ反対側のりゅう座をゆっくり移動しているC/2014S2パンスターズ彗星は前にもまして明るく尾がはっきりしてきた(写真上、15F2.8EOS6D、各25秒露出2枚合成)。
 やがて3時半過ぎ、気温マイナス2度。南天の銀河中心部に向けて最微光星のチェック撮影をしていると波打ち際から煌々とヘッドライトを点けて車が何台も陸側に乗り上げて来た。どうも波で打ち上げられた魚や漂流物を走行しながら網ですくいあげて帰ろうとする一団のようだった。本来、日本の海岸線のほとんどは国で管理されており、砂浜への車の乗り入れ自体が違法なはず。撮影の妨げになる強烈な光もさることながら、暗夜に海岸で観測している身には危険極まりない。こうした密漁まがいの車を最近、特に明け方によく目にするようになった。
 薄明も近づいた5時、C/2014W2(これもパンスター
ズ)彗星を狙う。東天に現れ次第に明るくなっていると聞いていたが、デジカメのモニターでは全く見えず、後で約14等の暗く小さいコマが写っているのがわかった(写真下 撮影データは同上)。
 薄明の白さが消え、東の空が少しずつ色を取り戻す頃、西の木星、南天の火星、土星、そして海上の金星と最大離隔から数日後の水星まで、五曜の星が勢ぞろいして並び輝いていた。

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・2016/1/10~11 2日連続の新機材実戦投入。

2016-01-24 | たまおの星便り

 年末年始は月が夜半過ぎに輝いていたこともあり、観測地に向かうこともなく新しい機材の調整や工作に時間を費やした。それに暖冬のせいか、夕方から夜になると曇りになることも多かった。
 中旬の連休の中日から冬型が強まり、房総は一気に晴れ渡った。久しぶりに2日連続の出航体制となり、フルサイズ一眼のEOS6Dと15センチF4反射のテスト撮影をしながら実戦投入することとなった。
 ニュートン反射の場合、F4ならば口径15センチであろうと1メートルであろうと35ミリフルサイズ最周縁で0.25ミリもの巨大コマ収差に見舞われる(吉田正太郎「新版反射望遠鏡光学入門」)。このことから今回は両日とも収差軽減と短焦点化を狙ってクローズアップレンズのNo5を接眼部に装着し、さらに口径絞りも変えて試してみることにした。すでに未明の東北の空に高く昇るようになったC/2013US10カタリナ彗星は翡翠色の大きな本体から太い尾が2本伸びていた。双眼鏡では尾ははっきり見えなかったがアンチテイルが幅広くなり淡くなってきたようだ。一日に約2.5度、北北西に向けておおぐま座を移動している(画像上、日本時間10日30秒露出、11日25秒露出)。
 薄明近くなってりゅう座が高くなったところでC/2014S2パンスターズ彗星を撮影した。彗星特有の青みはないが尾を引きながらとてもゆっくりと北に動いている(画像下左)。今回はピント合わせのためにバーティノフ・マスクを作って試してみた。ウエブに載っていたマスクの商品画像をダウンロードし、鏡筒径に合う大きさにコピーして厚紙に貼り、夜露防止と補強を兼ねて透明テープを裏表全面に貼ってからカッターとハサミで溝をくりぬいただけの超カンタン手作り品(画像下右)。いままでは明るい星を視野に入れてスパイダーの十字がはっきり見えるように何度もピントを前後していたが、このマスクの効果はびっくり、ほとんど一発でジャスピンまで持っていくことができた。

 10日は気温1度、11日はマイナス2度、いずれの日も薄明まで透明度はよく、焦点距離430㎜F2.9、約4.8×3.2度の写野には15等台の最微光星が捉えられていた。APS-Cサイズデジカメと200㎜望遠レンズでは14等星が限界だったのでこれまでよりは一等級以上まで暗い星が写るようになったが、設定や調整次第では16等級の星も狙えるはずと今後の期待が膨らむ。

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・2015/12/20 冬本番、新機種で見るカタリナ彗星。

2015-12-26 | たまおの星便り

 土曜から日曜にかけて冬型が強くなり、九十九里に向かう途中の八街市で夜半過ぎには車の外気温計がこの冬で一番低いマイナス3度を示していた。それだけに空気はいつになく澄みわたって澱みない。薄明開始は観測地で5時20分過ぎ、しかも日曜未明とあって交通渋滞を全く気にせずに空が白むギリギリまで星を追うことが出来る。折しもC/2013US10カタリナ彗星が6等級まで明るくなって明け方東天に昇る。さらに北東低空にはC/2014S2パンスターズ彗星も控えている。ここ何か月もテストを重ねてきた15㎝F4反射をより明るくハイスピード化するために実際の彗星で実験撮影をするチャンスでもある。
 現地に着くと赤色灯やデジカメの点滅が見え、一組すでに撮影をしているようだった。極力邪魔にならないように駐車場の反対側遠くに車を止め、ライトも直接向かないように注意しながら、防寒具に身を包み、機材を海岸に運び込んだ。使い慣れていない機材はセッティングから極軸合わせ、ピント調節、撮影開始まで思わぬ時間がかかる。あれこれ調整すること40分、3時半過ぎになってようやくシャッターを切る準備ができた。
 今回は口径15㎝を14㎝に絞りクローズアップレンズのNo5を光路に入れて合成焦点距離430㎜F3.1としてEOS6Dに接続した。これで計算上5°弱×3°強の視野を確保でき、尾の伸びた広がりのある彗星でも一画面に収めることができる。再度、アルクトゥールスのスパイダーの光条でピントを慎重に合わせ、おとめ座やうしかい座の銀河の群れに向けて何枚か試写をする。
 5時過ぎ、カタリナ彗星に主砲を向ける。ライブビュー越しでも青い明るいコマがはっきりしている。わずか25秒露出でも南に伸びるアンチテイルと本来の尾の作る扇の姿が見える(上左 25秒×2)。さらに北東りゅう座ηの近く、パンスターズ彗星を狙う。青みの薄いコマから短い尾が北東に伸びている(上右 25秒×2)。さすがに中心部はレンズ系よりもシャープで星像のヌケがいい。だがコマは減少しているもののフルサイズ画面の周縁では星がわずかに楔形になり、6D自身のミラーケラレや口径絞りによる周辺減光が目立つ。今後にまたいくつか課題を残すことになった。

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・2015/12/5 師走の夕方、新機種テストのち、ドブとの遭遇。

2015-12-15 | たまおの星便り

 満月が過ぎて暖かい12月に入った最初の土曜日、月が出る夜半過ぎまでは快晴夜が続きそうだったので、佐倉市で所用を済ませたあと、そのまま九十九里の観測地に向かった。日没直後のまだ黄昏時に到着。夕食を済ませているうちにすぐに北極星が見えだしてきた。
 いつも人が寝静まった未明にしか訪れない海岸の観測地は、夕方は光害が目立つうえに、成田空港を行き来する飛行機が煌々と照明を点けて間断なく上空を飛び交っていて、撮影や観測には向かない。そこで実戦のテスト撮影を行うことにした。
 これまで4か月、7回にわたって自宅や旅先で機材をあれこれ組み合わせて15cmF4反射のテストを重ねてきた。まずF4焦点距離600㎜のままで撮影する場合、EOS6Dの焦点面までのバックフォーカス57.5㎜を厳守してMPCCⅡを使えばフルサイズの最周縁4隅で星像がわずかに楔(くさび)形に変形するものの、コマ収差が明らかに抑えられることがわかった。
 また、彗星観測用にさらなる短焦点化を図ってレデューサー・フラットナー代用としてクローズアップレンズの全て、NO1からNO5までをそれぞれ組合せ、バックフォーカス、および口径を変えてテストしてきた。
 今回は口径を1cm絞って14cmとし、EOS6DにクローズアップレンズNO4を装着、焦点距離470㎜のF3.4としてM42オリオン大星雲を試写してみた(上の画像、露出20秒)。別に写した15㎝直焦点画像(下の画像 視野左上隅 原寸)と比べると、フルサイズの視野2.9度×4.4度の周縁でコマが大幅に軽減していることがわかる。ただし筒先を絞ったことで周縁部にケラレが相当強く出ている。

 星像だけでなく、その他、対象の導入方法や追尾の問題、架台のバランスなどを細かくチェックしているうちに22時を回り、気温も1度まで下がってきた。翌日は船橋プラネタリウム館の解説が入っていたこともあって、早々に帰り支度をはじめた。
 砂地の駐車場を出ようとすると反対側に青いドブソニアンが空をにらんでいるのに気付いた。すぐに車を降りて挨拶をして見学させてもらった。オーナーのTさんは我孫子から久しぶりに九十九里に来たとのことで初めてお会いする方だった。10数年前にアメリカから30㎝鏡を個人輸入し、セルリエ鏡筒タイプのドブソニアンを自作したとのことだった。双眼装置も手作り品で実際にのぞかせてもらうとM42がまじかに迫って立体的に見えた(下左)。また単眼アイピースで見るときは接眼部分のボックスがシフトして前にせり出し、筒外焦点距離を自在に調整できるようになっている(下右)。本体の見事な出来栄えはもちろんながら、随所に様々なアイデアと工夫が凝らされたユニークなドブソニアンを見られて幸運だった。短時間だったが、心からお礼を言い、再会を願って観測地を後にした。

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・2015/11/16 またまた週明け、未明の九十九里へ。

2015-11-24 | たまおの星便り

 秋寒となってから、前線が南岸に延々と横たわり土日が曇りがちとなった。11月の新月期となった中旬の土日も雨模様、また日曜の夜から休み明けにかけてノソノソと晴れてくるのかと思いきや、その通りになった。予報ではウイークデーはしばらくは雲が多いとのことだったので、またまた、やむなく月曜未明の九十九里に向かった。
 観測地は11℃と意外に暖かく、風もほとんどない。冬の天の川は南海に淡く流れ落ち、
既に西に傾いた秋の星座は光害に埋もれかかっている。これが休日なら、絶好の星見日和となっただろう。
 まず、北天で周極星となっているC/2014S2パンスターズ彗星を狙う。ちょうど北中する時間のため
高度18度と低空だが、透明度もよく、しかも休み明けの未明とあっていつもより街明かりの影響が少なく、約9等級の姿を捉えることが出来た(写真上左)。
 その後、12等級で移動する67Pチュリモフ‐ゲラシメンコ彗星が東天に高く昇るまでの間、しし座、かみのけ座、おとめ座の空域を散策撮影。M84を筆頭に断続的に連なる銀河の帯、「マルカリアンの鎖」の姿をひさしぶりに画像で捉えた(写真上右)。
 木星、火星、金星が洋上に高く昇り、やがて、アルクトゥールスが東の空低く輝き始めた。例によって朝の通勤大渋滞を避けるために、薄明開始から40分以上前の「午前4時あがり」を守って星灯りのもとで機材を撤収、帰路についた。

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・2015/10/31~11/2 秋の北関東、観測所縦断の旅。

2015-11-15 | たまおの星便り

 満月が過ぎてまもない飛び石連休を利用して久しぶりに友人の観測所を訪問した。
 まず10/31土曜は群馬県北軽井沢にある別荘兼観測所。ほぼ一年ぶりの訪問、その間に敷地の一画にクリームホワイトの3.5mドームが新設され、中にはEdge35㎝シュミカセが設置されていた(上左)。南天に面した観測敷地にはスラーディングルーフと3.5mドーム、40㎝ドブソニアン用の観測台が揃い、赤く色づいた秋景色の中に威容を誇っていた。ここは、10年前に32㎝ドブソニアン「さんだゆう」を仮組み立てし、ファーストライトをした地でもあるので例年、ドブを持ち込んでいたが、今回は月が22時頃には昇ってしまうこともあって15㎝F4反射のテスト撮影だけをすることに決めていた(上中)。昼間は雨模様だったが夜は月の出とほぼ同じ頃に快晴夜となった。気温はすでに零度、月明かりの中、寒さにふるえながら15㎝では初めての野外実写を重ねた。翌朝は秋晴れ、月が青空を背にくっきりと浮かび、紅葉が朝日に映える、まさに高原のすがすがしい朝だった(上右)。
 翌日は同じく観測所に来訪した友人と北軽井沢を後にし、二度上げ峠を越えて倉渕におり、高崎郊外、榛名山麓にあるN氏宅を訪問した。最近、家庭農園が広がる庭先に赤道儀を固定設置した観測スペースを作ったと聞いていた。可動式のホロシート脇にはすでに自作の20㎝F4反射が設置されていたが、自宅とは別棟のすぐ近くの書斎兼観測準備室から観測に応じて25㎝反射や他の機材を載せ替えて使っている(下左)。深夜未明でも誰に気兼することもなく数歩先ですぐに観測ができるうらやましい環境だった。
 さらに翌日は茨城の実家を経由して、今夏、霞ヶ浦北岸に開所したユニークな木造の観測所を訪問した。あいにくの雨だったが観測棟に入るとまさに木の香りが心地よく漂い、30㎝リッチ・クレチアン望遠鏡が鎮座していた(下中)。高価な既製品のカバーそっくりの「島村の黒胴巻」の下にはセルリエ鏡筒とRC独特の鏡面周りの構造が見え、数メートル級の大望遠鏡の迫力を感じさせる。雨は一晩中降り続け、星は全く見られなかったが、観測棟のすぐとなりにある同じく完全木造の住居棟で、ほぼ40年ぶりに再会したオーナーのA氏とゆっくり旧交を温めることができた。
 翌日は見事な秋晴れ。観測棟の建物全体が一人の力で非常に静かにスムーズにレール上を移動するのに驚いた。30㎝の隣に25㎝F5反射と2台の望遠鏡が設置された観測スペースでは建屋が移動すると広場にいるような開放感で星を見ることができる(下右)。天文専門の業者に頼むのでなく、知り合いの大工さんに特注で指示を出して作り上げた工夫と存在感があふれる観測所だった。
 2等星の北極星ですら光害でなかなか見えない船橋の自宅マンションでは望むべくもないが、車で移動観測するにしてもせめて赤道儀だけでも常設できる場所をそろそろ検討するべきかなと考えさせられた秋の観測所訪問だった。

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2015/10/13、19 休日明けの未明の星空探訪。

2015-10-23 | たまおの星便り
 10月は昼間の晴天が目立ったが夜になるとしだいに雲が広がることが多かった。しかも気のせいか、何故か週末の休日になると曇りになり、休み明けの月曜や祝日翌朝になると一気に星天夜になるようにみえる。前日の休日が「時間の持ち腐れ」となった13日火曜と19日月曜もまさにそんな予感が的中して未明にかけて快晴夜となった。当然、日が昇れば休み明けの過酷な通勤渋滞が始まり、ほとんど寝ずに出勤しなければならないので体には応えるが、お天道様には逆らえず、それでも星も見たいと夜半過ぎに観測地に向かった。
 13日は南風が強く波の砕ける音が闇夜に響いていたが、しばらくして弱い西風に変わるとあたりが静かになり気温が急に10度まで下がった。冬の天の川が光の帯のようになって太平洋に流れ落ちている。北極星の隣、こぐま座δ星の近くではC/2014S2パンスターズ彗星が周極星となっている。透明度もよく北側には淡い尾が広がっている(画像上左 左が北)。67Pチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は空高く上がる薄明近くまで待って淡くなった姿を捉えた(上右)。

 19日も静かな星月夜となった。気温が13度もあり透明度は中程度だが、星空探訪にはふさわしい秋の夜長となった。東天のうみへび座近辺を撮影していた時に北から南に向かって光球が飛んだ。あきらかに散在流星だったが後で画像をチェックすると緑から赤に色を変えた光の筋と赤く淡い流星痕が写りこんでいた(画像上 左が北)。200mm望遠レンズの視野でもはっきり写るのは相当明るい流れ星だったのだろう。
 4時前には洋上に金星、木星、火星が並び輝きはじめた。火星はすぐ近くにしし座χ(カイ)星があり、双眼鏡でみると団子のように見えた(画像下)。待っていれば水星も顔を見せるはずだが、通勤渋滞を避けるため、薄明開始30分前のまだ空が十分に暗いうちに、惜しみながら海岸を後にした。
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