すきゃったどろわーず

「ひきだしバラバラ」~mici_konによる、美術展レビューとか音楽や身辺雑記です。

スーパークールビズ

2011-06-30 22:29:23 | Weblog
今日も暑かった!

お昼前に、ミーティングに向かっているとき
誇張なしで倒れるかと思った・・・
涼しい格好&保冷剤を包んだ手ぬぐい&日傘の装備だったにもかかわらず。

強い陽射しとアスファルトの照り返しの中を10分以上歩くものではありません。
夕方になって派手な夕立が降ってからはかなりクールダウンして過ごしやすくなりました。

さて、節電とセットで喧伝されている「スーパークールビズ」ですが、
先人の知恵はやはり大したものです。
「しじら織」の木綿素材が我が家ではちょっとしたブームです。
甚平とか肌掛布団カバーなどなど。

中でも一番人気が「ステテコ」です。
洒落た柄のものが並び始めたので数週間前に試しに買ってみたのですが、
オットーもトンジも見事にハマりました。
相当気に入ったようで、追加で買いに出かけたほどです。

マドラスチェックやハワイアン柄に惹かれて、思わず自分用も買いそうになってしまいましたけど、
ぐっと自重。
(あちきはインド綿の服を沢山持っておりんす)

日本のように夏場に亜熱帯気候になる国で、ウールのスーツってやっぱり無理があると思います。
一番良いのは「バカボンのパパスタイル」だったりして(これこれ)
思わず、あのいでたちのサラリーマンで満杯の通勤電車を想像して一人で吹き出して見るのも悪くないですヨ。

確か東京駅のエキナカに、ステテコ専門店があったような記憶があります。
つい一年前に見た覚えが。
今度出かけるときに寄り道してみましょうか?


次の更新では、パウル・クレー展の報告など。

明後日の土曜日夜10時からの「美の巨人たち」(テレビ東京系)で、
展示されていた代表作の一つ「襲われた場所」が取り上げられます。

ようこそ!

2011-06-29 22:36:05 | Ice shows
Johnny Weir Figure Skates To Lady Gaga's 'Poker Face' At 2010 Nationals


ジョニー、もう日本に到着してますね。
今週末は福岡でアイスショーです。

現在滞在中のレディー・ガガと仲良し(ギャル友?)のジョニー、
滞在期間がかぶるから、一緒にお買いものとかしちゃうのかな?

まずは、ガガ様の曲で華麗に滑る姿をお楽しみください。
猛暑の日には、フィギュアスケート動画を貼りつけたくなるものでして・・・

新聞記事にもなりましたが、彼も今回の震災に対してチャリティの動きをしてくれていて、
日本人デザイナーと一緒に作ったTシャツなどを販売しているそうです。
ショーのグッズ売り場で見かけるかもしれませんね。

リョーシャは今年も来日は無いですねえ。
上海でショーに出演するという話を聞きましたが、そこまで追いかけるパッションは私には無いです。
秋口のカーニバル・オン・アイスの出演者に入ってるといいのに。

ところでレディー・ガガ、「徹子の部屋」に出演するんですって?
これは面白いものが見られそうです。録画録画。
日本で彼女に対抗できるのは、徹子さんか小林幸子さん(衣装的な意味で)くらいしか
居ないのではないかと思う今日この頃です。

くじけそうな時には

2011-06-28 13:29:05 | Weblog
この演説を思い出すようにしています。
以下、ところどころ抜粋

「・・・この言葉よ、届けと念じます。
ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや全国民の皆さん方のもとに。
申し上げます。
日本は、強くあらねばなりません。
強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。

日本は、明るくなければなりません。
幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書きつけた記録の数々を通じて、
わたしども日本人は、決して豊かではないにもかかわらず、実によく笑い、微笑む国民だったことを知っています。
この性質は、今に脈々受け継がれているはずであります。
蘇らせなくてはなりません。

日本国と日本国民の行く末に、平和と安全を。
人々の暮らしに、落ち着きと希望を。そして子どもたちの未来に、夢を。
わたしは、これらをもたらし、盤石のものとすることに本務があると深く肝に銘じ、
内閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進する所存であります。

わたしは、悲観しません。
わたしは、日本と日本人の底力に、一点の疑問も抱いたことがありません。
時代は、内外の政治と経済において、その変化に奔流の勢いを呈する如くであります。
しかし、わたしは、変化を乗りきって大きく脱皮する日本人の力を、どこまでも信じて疑いません。」


困難な時にあって、人の心を鼓舞する言葉を発するのが、まつりごとに携わるものの大きな役目。
「やさぐれモード」に入りそうになった時、軌道修正してくれるのがこの演説と、天皇さんからのビデオメッセージの二つです。


オフですが、風邪がくっつきそうなので自重しつつ過ごしてます。
珍しく明日もオフなので、早く復調してクレー展を観に行ければいいなと思ってます。

来月下旬には、数日間実家に顔を出して来ます。
お盆はヒコーキ代がべらぼうなので敢えてずらした時期に一人だけ。
両親とも徐々に体力が落ちてきているので、まめに帰れないのがもどかしいです。
手土産何にしようかな?

いま注目の国

2011-06-27 10:46:09 | アート
いったいどうなることか気になってしまう欧州経済情勢ですが、目下最大の台風の眼がギリシャ。
来週から、この地で栄えた古代文明に触れる事の出来る展覧会が東京にやってきます。
先日まで神戸で行われていた展覧会です。

☆「大英博物館 古代ギリシャ展」---THE BODY--- 究極の身体、完全なる美

 7月5日(火)~9月25日(日)  国立西洋美術館(上野公園)
 9:30~17:30 (金曜日は ~20:00、入館は閉館の30分前まで)
 月曜休、ただし7/18,8/15,9/19,(いずれも月曜)は開館、
        7/19,9/20(いずれも火曜)は休館。
 当日券 一般¥1500、大学生¥1200、高校生¥700 中学生以下無料
 (前売券だと、それぞれ¥1300、¥1000、¥550)
 公式サイト→www.body2011.com/

 大英博物館から135点の展示物が来ています。
 目玉は「円盤投げ」。これって教科書か資料集で見た覚えのある彫刻です。
 「スフィンクス像」にも興味をひかれています。
 サブタイトルが凄いですが、見たら納得するんでしょうね。

まだ真面目に参考書を読んでいた、世界史の習い始めに頭に入った用語が
ぽつぽつと浮かび上がってくるのですが、
陶片追放(オストラシズム)って、今の日本に臨時に取り入れるべきなんじゃないかな~?

サザンライツ

2011-06-26 17:08:40 | Weblog
南極のオーロラ (砕氷艦「しらせ」・南極地域観測隊 特別編集)


数日間猛暑に見舞われた後なので、今日は涼しく感じます。
ホッと一息の日曜アフタヌーン。
(でも、これ書き終わったらカレー奉行やらなきゃなりませぬ)

極力エアコンに頼らず過ごすために、一服の清涼剤として
見つけてきたオーロラ動画をペタリ。
英語では「ノーザンライツ」と言いますが、南極のオーロラなので勝手にサザンライツ。

寒いのは大の苦手でありますが、オーロラは生きてるうちに一度は見てみたいです。
やはりカナダでしょうか?現実的な観賞場所は。

実は先日、録画しておいた「オーロラ爆発」番組を再生したら、
残り時間あと10分を切った、これから一番の見どころかというところで
緊急地震速報画面が中央に現れ、ニュース速報字幕と画面切り替えが後を追ったせいで
(はいそうです、NHKの番組でした。「体感!グレートネイチャー」というシリーズ)
特大の「おあずけ」を喰らった不完全燃焼感に襲われた後だったので、
この動画にはその埋め合わせをしてもらったような気がします。

録画した番組の放映日は、実は4月11日夕方。
あの「最大余震」の日だったのでした。この時間は仕事に出ていたので録画したのです。
こればかりは仕方がないですね。

このところ太陽活動が非常に低下しているそうで、
オーロラの見え方にも影響してるのかなと少し気になります。
天文学系のサイトでも巡回してオベンキョーしてみますか?

次の更新は、多分展覧会情報です。

極上の「爪の垢」

2011-06-24 15:04:57 | 映画
Good Night, and Good Luck (2005) Trailer


2005年のアメリカ映画です。監督はジョージ・クルーニー。
実話に基づいたお話で、1950年代・「赤狩り」(マッカーシズム)吹き荒れるアメリカで、
敢然と権力に挑んだジャーナリストの物語です。
字幕入りの動画を探せなくてごめんなさい。何となく流れを感じていただければ。

CBSのキャスター エドワード・マローが番組の最後に毎回口にする言葉がタイトルになっています。
ジョージ・クルーニーもスタッフ役で出演している、地味だけど見ごたえのある作品でした。

実写フィルムを交え、時代の雰囲気を出すため敢えてのモノクロ。
要所要所で流れるジャズが、良いなあ。
そして驚くのが喫煙率の高さ・・・ていうか当時は放送中にタバコくゆらせてても良かったんだ。
片手に持って斜に構えて、つやつけとーね。(博多弁→標準語訳:カッコつけてるね)

この時代のアメリカで「狩られて」いたのは共産主義でしたが、
今はタバコなのでそのあたりが少し感慨深かったりもしました。

ジャーナリストとはどうあるべきか、報道とはいかになされるものか、
これは日本の今の報道関係者に「煎じて飲ませたい極上の爪の垢」ともいえる作品だと思います。

同僚キャスター役で出ていた俳優さん、どこかで散々観た顔だと思ったら、
ローラ・パーマーのお父さんを演じていたレイ・ワイズさんでした。
(つい最近まで録画しためた「ツイン・ピークス」を観ていたのでした)


今日はジェフ・ベック先生のお誕生日ですね。
後で何か聴こうっと。

新譜出たんだ・・・

2011-06-22 22:39:53 | Weblog
誰の?

マイフェイバリットバンド、イエスの。

タイトルが「フライ・フロム・ヒア」

尼ぞんから「出るよ出るよ~」ってメールが来ていたものねそういえば。
そんなにあわてなくてもいいかなと思って何となく注文しないでいたら、
トンジがぽつんと一言、
「かーさん、イエスのヴォーカリスト変わったんだって?」とな。

うむむ不覚にもノーチェックでした。
相変わらず集合離散の激しいバンドだ(悟りの境地)。
検索してみたジャケット絵はお約束のロジャー・ディーン作品だけど、
アンダーソンが歌わないイエスは、自分にとってはちょっと「?」かも知れない。

ともかくこれはCDショップに足を運んで、試聴してから買うかどうか決めたいと思います。
握手券も投票権も付いてこないけどネ。
クリムゾンも何やら出したようですし、衝動買いしないようリミットセットの装備で行かなきゃ。


本来フリーの木曜日午前ですが、
今週はミーティングがあるため一日仕事。
明日は少しは気温が低いらしいですけど、皆さま紫外線と水分補給にはお気をつけて。


暑うございました

2011-06-22 22:23:49 | Weblog
梅雨の晴れ間~。
布団が干せる~。でも暑かったですね@関東地方。

そんな中、少しでも涼しい気分になりたくて捜しまわった南極観測隊の画像。
海上自衛隊「しらせ」の写真に面白いものを見つけたんでご紹介します。

→twitpic.com/5cow8e

右の方に出てくるカルバン・クラインの広告のお兄ちゃんたちがちょっと暑苦しいですが、
一番右上にあるオーロラとペンギンたちには、爽やかな気分にしてもらえます。
一ついただいて今壁紙に仕立てました。
ついでに「着ぐるみ疑惑払拭写真」に寄せられた
下の方のコメントの数々に爆笑させてもらいました。

海自のツイッターアカウントって、時々とっても面白くなるんですね(メモメモ)。
また、海自のサイト内にある「レシピ」コーナーは、驚くべき充実ぶりですね。
カレーのバリエーションの多さに感動しました。
船ごとに違うレシピがあるなんて・・・

今年の夏は、上から一つずつ再現にチャレンジしてみるのも悪くないかも知れないな。


今日一緒に仕事したセルティックファンのボストン人さんと、
NBAファイナルの話で盛り上がろうと張り切っていたのですが、
ひょんなことから昨日来日したレディー・ガガの方面へ盛り上がりが移り、
それはそれで楽しかったです。

そろそろWOWOWで「ウルトラQ」のハイビジョンリマスター版放映開始ですね。
(わくわく)

キンタウルス

2011-06-21 09:59:43 | アート
戦没画学生の作品展を観に行った同じ週に、現代の若手アーティストの作品展を観たのは、
たまたまスケジュール上のことですが、何だか感慨深いものがあります。
今を生きる新鋭たちが、無言館の人々の分まで活躍しているように勝手にではありますが思いました。

日本橋高島屋8階ホールで開催された「ZIPANG展」の感想です。

山口晃、会田誠、束芋(敬称略)といった、これまで展覧会で観た事のある作家さんはもとより、
これまで知らなかった幾人ものアーティストの仕事に魅了されてまいりました。

一番インパクト強かったのが、タイトルにもした「キンタウルス」(上田順平作品)。
陶器の像です。ギリシャ神話のケンタウロスの上半身が何故だか金太郎です!
で、ディテールがものすごく凝っていて、あちらこちらに遊びが隠れていて見あきない。
河童のようなマスクをして、学生運動みたいなヘルメットとメガホンを身につけ、
腹掛けには「鳥獣戯画」の図柄が描いてある・・・
こちらのサイトで大きな画像が見られます→www.andart.jp/artist/ueda_jumpei/#3

漆を使った立体で面白かったのが染谷聡さんの作品。
サルバトール・ダリが存命なら嬉々として制作に乱入参加して来そうな雰囲気。
染谷さんはご自身のサイトをお持ちなのでこちらでどんなものかお楽しみください→www.satoshisomeya.com/

展覧会を企画したミヅマアートギャラリーのサイトへ行くと、それぞれのアーティストの作風に触れる事が出来ます。
→mizuma-art.co.jp/artist/index.php

大きな作品だと仕上げるのに2~3年は軽くかかるという超細密なペン画を描く池田学さんと、
「ま、まさかこれを木から掘り出したんじゃないよね」という細かさの木彫を森淳一さん、
昭和の場末をギュッと球体に濃縮して「デススター」@スターウォーズ風に仕上げた指江昌克さんには、
非常に惹かれるものを感じたので、鑑賞後に小カタログやクリアファイルのグッズを購入しました。

まだ評価や名声が確定していない若いアーティストの作品でも、たっぷり楽しめるのが嬉しかった金曜日の午後でした。
戦争で大勢の画学生たちがみまかってから数十年、バトンはしっかりと渡り続けていると確信できました。


デパートなんてお久しぶり~でした。
ああ、そういえばお中元の季節だ。いろいろやらなきゃね。


赤い靴に亀仙人

2011-06-20 10:17:33 | お出かけ
建設されてから100年目になる横浜赤レンガ倉庫は、広場をはさんで2棟が並んでいます。
一つはレストランやおみやげ屋さんが入っていて、もうひとつが展示やイベントが出来る作りです。
10年くらい前の横浜トリエンナーレの時には展示会場になってました。

厚いレンガの壁、頑丈な柱に木の床、一階フロアにはところどころにアクリルガラス貼りの部分を作り、
かつて使われた瓦や設備の一部を展示してあります。
3階の展覧会場にはエレベーターを使って上がりましたけれど、これが業務用を基に作ってあるのでやたらと広い!
たとえるなら「タチコマ」が2機収まりそうな感じ。

丸の内の三菱一号館とどこか共通した、でもこちらは元「現場」なので一層機能的な独特の雰囲気が味わえる建物です。
いろいろなイベント会場になる界隈ですが(実際私が出かけた翌日は真ん中の広場でSuperflyのフリーライブが行われてます)、
出かけたついでに建物の中身も楽しんで見られる事をお勧めします。

この日初めて乗った観光周遊バス「あかいくつ」は、平日でしたが観光客で盛況でした。
乗る前に運転手さんが丁寧に解説をしてくれます。
「○○までお急ぎの場合にはお勧めしません。このバスは非常に遠回りをしてゆっくり進みますので。」

みなとみらいエリア、関内エリア、中華街~山手エリアを通常のバスルートとは大きく異なる遠回りで走ります。
大人は乗車一回100円。(普通の市バス料金に比べて割安)
車内には映像パネルが2基あって主要巡回観光スポットを紹介してくれますし、各座席の背もたれには路線図付き。
トークの上手い運転手さんに当たると名調子も期待できます。歌声は披露してくれないけどネ。

私は桜木町駅~赤レンガ倉庫と、赤レンガ倉庫~中華街の2区間でお世話になりました。
ちょっと小ぶりな(細い道にも入っていくため)クラシックなえんじ色の外観なのですぐにそれと判ります。
市内に住んでいる方も、普段歩かないルートを開拓するのはちょっとワクワクするのでおススメですよ。

赤レンガ倉庫で「あかいくつ」を待っているときに、待合ベンチの席をお譲りしたお年寄りと、
乗車までのしばらくの間、楽しくお話出来ました。
「いやいやいや、こんなヒゲを生やしてると皆さんご親切にしてくださって恐縮でしてねえ」
翁の面のような笑顔をお持ちの、痩身の男性でお友達と二人で展覧会を見に来たとの事でした。
「私は83歳、兵隊さんだったんですよ。展示された絵のそばにある画学生の方々のそれぞれの歴史を丁寧に丁寧に読んで来ましたよ。」
「私の上官は茶目っ気のある人でね・・・」

父より少し年かさの、若い日に戦争を体験された方の、きっと数えきれない御苦労を重ねて来られたんだろうけれど、
何とも清々しいご様子に、話を聞いているこちらの方も明るい気持ちになりました。
見事な白いあごひげと、しゃんとした風情に接し、勝手に脳内で「亀仙人様」とニックネームを付けてゴメンナサイ!

中華街で降りるときに丁寧にご挨拶しておいとましました。
横浜駅まで行くとおっしゃっていたけれど、あの遠回りルートだとたっぷり小一時間はかかったはず。
道中楽しまれた事だろうと確信しています。