五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

続々・電車通勤

2011-12-11 11:28:15 | 鉄道

 連日朝の通勤・通学時間帯の電車に乗っていたら、そのうちにラッシュアワー後の電車の様子も気になってきた。

 幸い、少し遅出でも問題のない日がやってきた。ゆっくりと自宅を出て、土手町通りを歩いて、開店したばかりの紀伊國屋書店に立ち寄る。店内のお客さんもまだまばらである。ひとめぐりして、気になった2冊を買った。

・松葉一清監修『復興建築の東京地図』(別冊太陽 太陽の地図帖10)、平凡社。
・『東京人』2012年1月号(特集:軍都東京の昭和)、都市出版。

 10時を過ぎているから、ルネスアベニューを通って中央弘前駅前に下りる。雪はあらかた融けてしまった。



 まだ出発まで時間があるので、駅舎の周りをうろついてみる。





 大鰐からの電車から降りてきたお客さんは15人ほどであった。その人たちがはけてしまって、待合室はがらんとしている。朝はまだ開いていない、たい焼き屋さんも営業している。クリーム入りのたい焼きを買い、ベンチに腰掛けてお茶とともに楽しむ。同じく構内にあるラーメン屋さんも気になるのだが、こちらはまだ一度も入ったことがない。





 改札開始となって、ホームに上がる。ひそやかにラッセル君の顔出しがあった。ラッセル君は、駅員姿と横綱姿の2パターンあるが、僕が好きなのは後者のほうである。

 朝とは違い、ホームはひっそりとしている。電車も心なしか寂しそうである。



 お客さんは1両目に5人ほど、2両目には1人もいない。



 クリスマスの飾り付けを眺めて回る。ツリーのないところにはリースが掛けてある。





 吊革の持ち手は赤く、葉っぱのついたりんごの形になっている。1両にひとつだけ、ハート型のものがある。



 いろいろと装いを新たにしている電車ではあるが、少しばかり目を凝らすと、まだまだ古を思い起こさせるものもあれこれ残っている。



 昼間の電車には、トレインキャストという女性乗務員が乗っていて、料金の収受などを受け持っている。肩から提げたカバンが、いかにも車掌さんらしくて好ましい。2両目から乗ってきて、運転席直後の定位置に向かいながら、乗客に「おはようございます」と声をかけている。

 乗客5人で中央弘前を出発する。弘高下で、2人乗車。そして弘前学院前では5人が下車した。そのまま乗っていくのは2人である。乗務員2人で、乗客2人。朝の混雑ぶりからは想像がつかない、厳しい状況というものが窺われた。終点まで乗り通すお客さんがいない、なんていうこともあるのかもしれない。

 弘前学院大前のホームの屋根には、行灯型の行先表示灯がある。今となっては、「かいそく」の文字の部分に灯りが点くことはないのであろう。少しばかりしんみりした気持ちになって、職場へと向かった。

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