この日は冷え込んじゃって、どこかの駅で途中下車してビル地下で飲んで帰ろうかなぁなんて思っておったのだが、一念発起、愚昧は歩き始めたのである。
目的地は中崎町商店街。
茶屋町方面からアプローチすると商店街を入って直ぐのところに目的地はある。
その名も呑兵衛。
しかぁし、商店街に入って直ぐ愚昧は気付いていた。
暗い!
店の前で男は足を止めた。
改めて書く必要もないが、シャッターが閉まっていた。
男は思案に暮れた。
いや、この寒空、こんな処で立ち止まっていてはいつ凍え死んでしまうかわからない。
早く熱燗頂戴なこの言葉を発したいのだ。
男は歩いた。
さでん、ここは予約のみだ。
糀や、永いこと来ていないが今日の気持ちには合わない。
そういえば、前々から気になっていたお店に行ってみよう。
お店の前についた。
呑む前に外観写真も撮った。
さて、入るかと思った瞬間に何故だか別のお店に呼ばれたような気がして踵を返した。
男はさらに進んで一軒の立ち飲み屋の前で立ち止まった。
いや、此処でもない。
通り過ぎようとしたその時、
「空いてますよ、どうぞ」
そのお店に呼ばれてしまった。
男は黙ってコートを脱いだ。
本来であれば、ガラガラガラと引き戸を開けないといけないのだが、嘗てのお嬢さんが引き戸を開けてくれていたものだからその要はなかった。
L字型のカウンターの短片に陣取り男は口を開いた。
「熱燗、頂戴な」
男は壁に貼られている短冊を眺めた。
嘗てのお嬢さんはその意を酌み取ったのか、ホワイトボードを持ってやって来た。
熱燗をちびりちびりと舐めながら、ホワイトボードのお品書きにひととおり目を通した男は再び口を開いた。
「かき酢頂戴な」
かきは大ぶりな身が美味い。
お造りなどの鮮魚は立ちのみ屋の平均価格より高めだが、きっと良いものを入れているのであろう。
それを期待せるような牡蛎だ。
日本酒を貰おう。
男は冷蔵庫を覗き込んだ。
徐に指さしたそれは佐賀の天吹。
あっさりと飲みやすい。
九州の酒だ、アテに高菜チリメン炒めを求めた。
だが、あっというまに、天吹はなくなった。
醸造酒の熱燗といきたいところだ。
その男は再び意味不明な行動に出た。
男は一ノ蔵を所望したのだ。
本当は嘗てのお嬢さんに勧められただけで有るが( ̄O ̄;)
明朗会計とはこのこと、一升瓶に価格が添付してある。
お酒は安いぞ!
男は普段は口にしない鉄火巻きなども頼んでおった。
これは面白いお店に違いない。
男は再び訪れるであろうことを思いながら2210円を支払い暗い夜道に消えていった。
ちなみに、食べログによると、
『立ち呑み花門』
大阪府大阪市北区黒崎町8-6
地下鉄谷町線中崎町駅1番出口より徒歩3分
営業時間:15:00~23:00(L.O.22:45)
定休日:第1・第3日曜日
目的地は中崎町商店街。
茶屋町方面からアプローチすると商店街を入って直ぐのところに目的地はある。
その名も呑兵衛。
しかぁし、商店街に入って直ぐ愚昧は気付いていた。
暗い!
店の前で男は足を止めた。
改めて書く必要もないが、シャッターが閉まっていた。
男は思案に暮れた。
いや、この寒空、こんな処で立ち止まっていてはいつ凍え死んでしまうかわからない。
早く熱燗頂戴なこの言葉を発したいのだ。
男は歩いた。
さでん、ここは予約のみだ。
糀や、永いこと来ていないが今日の気持ちには合わない。
そういえば、前々から気になっていたお店に行ってみよう。
お店の前についた。
呑む前に外観写真も撮った。
さて、入るかと思った瞬間に何故だか別のお店に呼ばれたような気がして踵を返した。
男はさらに進んで一軒の立ち飲み屋の前で立ち止まった。
いや、此処でもない。
通り過ぎようとしたその時、
「空いてますよ、どうぞ」
そのお店に呼ばれてしまった。
男は黙ってコートを脱いだ。
本来であれば、ガラガラガラと引き戸を開けないといけないのだが、嘗てのお嬢さんが引き戸を開けてくれていたものだからその要はなかった。
L字型のカウンターの短片に陣取り男は口を開いた。
「熱燗、頂戴な」
男は壁に貼られている短冊を眺めた。
嘗てのお嬢さんはその意を酌み取ったのか、ホワイトボードを持ってやって来た。
熱燗をちびりちびりと舐めながら、ホワイトボードのお品書きにひととおり目を通した男は再び口を開いた。
「かき酢頂戴な」
かきは大ぶりな身が美味い。
お造りなどの鮮魚は立ちのみ屋の平均価格より高めだが、きっと良いものを入れているのであろう。
それを期待せるような牡蛎だ。
日本酒を貰おう。
男は冷蔵庫を覗き込んだ。
徐に指さしたそれは佐賀の天吹。
あっさりと飲みやすい。
九州の酒だ、アテに高菜チリメン炒めを求めた。
だが、あっというまに、天吹はなくなった。
醸造酒の熱燗といきたいところだ。
その男は再び意味不明な行動に出た。
男は一ノ蔵を所望したのだ。
本当は嘗てのお嬢さんに勧められただけで有るが( ̄O ̄;)
明朗会計とはこのこと、一升瓶に価格が添付してある。
お酒は安いぞ!
男は普段は口にしない鉄火巻きなども頼んでおった。
これは面白いお店に違いない。
男は再び訪れるであろうことを思いながら2210円を支払い暗い夜道に消えていった。
ちなみに、食べログによると、
『立ち呑み花門』
大阪府大阪市北区黒崎町8-6
地下鉄谷町線中崎町駅1番出口より徒歩3分
営業時間:15:00~23:00(L.O.22:45)
定休日:第1・第3日曜日
味のある店が多数ございますな~
こちら日本酒も豊富ですね
ここは、それなりに使えそうな予感。
愚昧好みの魚の美味い店やと思います(⌒▽⌒)