風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

待ち受けは金髪の大男

2006-09-12 18:29:37 | 徒然なる日々
とうとう携帯電話を買い換えた

2年半使っていた携帯電話は、今となってはかなり古いタイプのモノ。なんたってアンテナ付なんだもんなワハハ。ビジュアル面は気に入っていたのだが…。どうにもこうにも機能がよろしくなかった。

購入当初から辞書機能がナンカ変ダゾ、と感じてた。「じ」を変換すると、第一変換が「」で出るってどう思います??(普通は「時」とか「字」じゃないかい?)。
そんなもんだから、とんでもない変換数々。大好きな「高山義廣」の「廣」が変換出来んとは、大きな問題だ(←そうか??)。
画素数はそれほど悪くないのに、写真も不明瞭。特にブログを初めてから、デジカメを持っていないときにネタに出くわすと困った。携帯撮影では、PCに耐えられない画質の悪さになってしまうのだ。
最新機種の友人から添付された写真も、容量オーバーで開かないこと多々アリ。「ショッパイ携帯だ…」と呆れられたことも。

そんなこんなで、不便さを感じながらも使い続けていた。
しかしそんなある日。某携帯プロレスサイトで、(誰とは言わんが)大好きな選手の画像を見つけウヒョーッ!とダウンロードしようとしたときのこと。そこには「この機種ではダウンロード出来ません」の冷たい警告文。
『もぉイヤぢゃぁぁぁぁっ!最新機種に買いなおしてやるぅぅぅ!』と、とうとうブチ切れてしまった。

てな訳で、ヲタク臭い理由で最新機種に変更。よしよし、これであの画像もこの画像も、好きなだけダウンロードじゃぁぁぁ!
と携帯ショップのカウンターでニヤニヤしていたら、データ移動してくれていた店員さんから「著作権のあるものは移動出来ませんから」と衝撃の一言。

な、なんですと??。今までダウンロードしてきた『西部警察のテーマ』や『ありがとう浜村淳ですのテーマ』『ちちんぷいぷい』、『オバアの着ボイス』も『爆勝宣言・前奏入り』も…みんな新しい携帯にダウンロードし直せ、ってこと??。
し、知らなかった。とほほほほほ。どこのサイトからとってきたか、なんて覚えてないじょー。
この半年間、ワタシの目覚ましになってくれてた『レイザーラモンHGのハウスミュージック』なんて、期間限定だったから消滅してもうないんだよぉぉぉ
仕方ありまへん。再びパケ代プラス登録料払って収集開始やね。

とか言いつつも、念願のレスラー画像をパケ代なんのそのでザクザクダウンロード。画質もキレイだし、大好きなあの方もこの方もマイ携帯の中さ♪ウフフ(←痛すぎます、病気です、誰か助けてやってください)。

ヘッドライト・テールライト

2006-09-11 18:48:29 | 旅たびたび
          

旅の最後は、陸奥湾を一望出来る釜臥山へ。ユースホステルでの旅人同士情報交換会で、みんなが絶賛していた場所
レンタカーで山道を登り、頂上の駐車場にとめる。そこから更に15分ほど徒歩で階段を登り展望台へ(コレが運動不足のワタシには、かなりキツかった!!)。

しかし苦労して登った甲斐あって、そこからの景色には思わず息をのんだ…。静かな陸奥湾をぐるりと取り囲む下北半島、その付け根から平らになって高い建物が集まっているのが青森市内、その先の山が続いているのが津軽半島。
下北半島を逆方向に伸びているのが尻屋崎で、振り向けば山並みの間に恐山が見える。カメラになんか到底収まりきらない雄大さが広がっている。
スゴイ、絶景だ…。旅のエンディングは感嘆の声で締めくくられた、ブラボーッ!


久々に原点復帰・知らない土地を旅する楽しさを思い出さされた。
正直、ワタシには『自分はコレ!』という確固たる軸が少ない。どんな場面に於いても。ものすごくブレやすい人間だ、とずっと思ってた。自分がない、と表現すればいいのだろうか、周り影響を受けてフワフワしてしまうことが多い
でも…。今回の旅を通して、少なくとも旅に関しては『自分はコレ!』という軸があることに気づかされた。ブレないのだ、ワタシにしては珍しく。だから旅が自分にとって、ライフワークと呼べる存在になってしまったんだなぁ、とつくづく思った。

   ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない

中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」(「地上の星」のカップリング曲)。
下北半島を旅するには、たった2日なんて足りない。だから今回の旅のエンディングロールには「つづく」がある。もっとディープな旅が出来るはずなんだ、この土地は。旅はまだ終わらない。ずっとずっと、ワタシが旅人であることを辞めない限り終わらない。
短い夏休みだったけど、原点復帰できた素晴らしい夏の思い出になりました

下北の動物さんたち

2006-09-11 18:37:34 | 旅たびたび
がちまや~やワタシが珍しく食べ物の写真を撮ってなかった、今回の旅
ホントは大間でマグロでも…と思っていたけど、大間まで行く時間もなかった。「むつ市内の居酒屋でマグロ食べるか」と思ったら、1皿3千円!!。さすがのワタシも手が出ずアララ。また次回リベンジだな。
食べ物の代わりによく写真に納まっていたのが、野生動物。下北半島でなぜか動物さんに遭遇することが多かったぞー。

          

↑日本最北限のお猿さん。脇野沢ユースのオーナーさんに観察に連れて行ってもらったときの写真(けものみちをザクザク登って分け入ったもんだから、結構な運動だったぞ)。本来は野生のカモシカの観察目的だったんだけど、残念ながら遭遇出来ず。その代わり森の中で、たくさんの野生の猿と出会った
薄暗い森だったので、どうにもこうにも写真がうまくとれずブレているのが残念
このお猿さん、朝6時に一頭だけでウトウト寝てた。動物業界?でも朝寝坊がいるもんだ、と可笑しかった。どの猿も表情が優しげだったのが印象的。

          

↑尻屋崎の『寒立馬』というおウマちゃん。極寒の地で地吹雪の中、立ち続けるその姿からついた名前だそうだ。さっきの猿もそうだけど、どうしてこんなに自然環境が劣悪な場所に生息し続けているかが不思議
みんなズングリムックリした体型で、足も短いしブタのようにも見えなくないが…。みんなで集まって、一心不乱に草を食べてました。短い夏を謳歌してね、とエールを贈りたくなった。

          

ボケーっと座って寒立馬を見て、ふと視線感じて振り返ると…。ア、アンタ誰???。コンクリートの下水口からヒョコっと顔だしてワタシを見つめている動物が…。タヌキかしらん??。しばらくにらめっこしてしまった


(つづく)

あなたの知らない世界

2006-09-10 22:33:05 | 旅たびたび
          

鈍行列車の旅、実は今回の旅の目的地は青森県の下北半島
チープ&ディープな旅を好むようになると、よりディープな場所に行きたがる。下北半島は、マサカリ型した半島の付け根までしか列車が走っていない。ウン、きっとここはディープに違いない!、と旅勘(?)がはたらいて今回の目的地に抜擢されたのだ。

東京を出てから2日、ようやく下北半島に到着。鈍行列車乗り継いで乗り継いで、とうとう本州最北端の駅までやってきた。到着してみての第一感想は…う~ん、いい具合の田舎(笑)。ステキだー。
その日は路線バス(これがなかなか味のある路線バスだった)で脇野沢ユースホステル泊。旅人さんたちから下北情報をゲット。翌日、ペーパードライバーの身分でレンタカーを借りる。そして向かったのが…下北半島と言えばやっぱコレでしょう、恐山


子供の頃、木曜日の昼の12時から放送していた「あなたの知らない世界」という番組をよく見ていた。視聴者の心霊体験をオドロオドロシイ再現ドラマでやっていて、それはそれは怖かった。心霊研究家(ってナンダ??)のニイクライワオさん、なんて人も出てたなぁ。
で、毎年お盆になるとご丁寧に2時間特番ゴールデンタイム放送なんてやってくれてて。よせばいいのに見てしまい、夜寝るときに怖くて泣きそうになったもんだった
その2時間特番のオドロオドロシイオープニングで、「ここはこの世とあの世の境目…」なんてコワーイナレーションと共に出ていたのが、ココ恐山。
賽の河原のごとく積み上げられた石の山に、カラカラ回る風車…。荒涼とした地に立つお地蔵さんたち…。そんなオソロシイ映像つき。なもんで、「恐山=あなたの知らない世界=怖い場所」という図式がワタシの中で刷り込まれてしまってた

そんな「ものすごく怖い場所」のイメージだったのに、前夜ユースホステルで『なんか拍子抜けするぐらい観光地だよ』と旅人から聞いて、それならちょっと行ってみるかー。とレンタカーで向かってしまったのだ。

ヘアピカーブの続く山道。ペーパードライバーのワタシには難所が続き汗が出てきた頃、硫黄の匂いが車内に流れ込んできた。な、なんかオドロオドロシイ空気が漂う…。子供の頃に見た「あなたの知らない世界」の映像かせ脳裏をかすめ、恐怖がピークに達したそのとき!!!。

観光バスがズラリと並ぶ湖畔の寺前に到着。観光客がウジャウジャいて、なんか賑やか。へ???ここが恐山っすか??、と拍子抜けしてしばしボー然。

境内は確かに荒涼としているんだけど、真夏の昼間に来たせいかちっともオドロオドロしくない。「えらく繁盛している観光地の寺」そんなカンジだ。
確かにところどころに風車があるのは異様なんだけど、昼間はそれほど怖くない。アチコチに「賭博地獄」だの「無限地獄」だのあるのだが…けっこう子供だましっぽい。「血の池地獄」なんて、池のコンクリートに赤いペンキコーティングしてるだけのトホホなシロモノ
宇曽利山湖はとっても幽玄で美しいし、おまけに硫黄臭がすごいのは境内に温泉が沸いてるから(観光客も入浴可)。ここまでくると『プチ・テーマパーク』だぞ、オイ。ワタシャ「もしものために」とお数珠装着&セラピスベイ(浄化用オーラソーマ)持参してきたのに、その気合は空回りのメチャメチャ観光地だった…。イメージガラガラ崩れ去り

ちなみに恐山名物、居ました↓。

          

いわゆる「チャネリング」なんですな、イタコのやってることは。ヨシ、せっかく来たからワタシもイタコに誰か呼んでもらおうっと!!!。

ところで誰を呼んでもらおうか?。亡くなった祖父母なんて知らないに等しいし、まだ身内も元気だし友達も元気だし。えーっと、えーっと、えーっと…
そうだ、橋本真也を呼んでもらおう!!
…イ、イタイ、痛すぎるぞワタシ。あまりの自分の痛さ加減にアタマを抱えるも、好奇心旺盛は納まらず。いざ、イタコのところへ。

が、しかし。10人以上待っている人がいたので、あえなく断念。
あ~、青森弁の橋本真也に会えたかもしれないのに


(痛いヤツだが、つづく)

湯治場へようこそ!

2006-09-10 21:41:33 | 旅たびたび
          

松島から約2時間、列車は岩手県・花巻駅へ。改札を抜けて、駅前のバスロータリーでとりあえず一服。昼間のうだるような暑さが過ぎて、心地いい風が吹き抜けていく。本日は花巻温泉郷・大沢温泉泊

この大沢温泉を知ったのは、5年ぐらい前。花巻ならの里ユースホステル(思えばコレがワタシのユースデビューだったなぁ)に宿をおいた際、オーナーさんから「ここの温泉いいよ」と勧められて行ったのがこの大沢温泉だった。以来、ワタシの中の温泉ランキングでかなり高ランクを保持し続けている

この温泉、ナニが素晴らしいかと言えば泉質はもとより、時間が止まったような建物がツボ。豪華絢爛なホテル式宿泊施設もついているのだが、「自炊棟」と呼ばれる木造家屋の湯治場がメチャクチャいいのだ。

時間が止まったままの番台(というか受付)と、年代モノの家具の並ぶ畳の休憩室。建て増しを続けた故の迷路のような廊下。その両脇にある「客室」と呼ぶにははばかられるような和室・和室・和室…。「自炊棟」ならでは、の炊事場や野菜や調味料売ってる売店。

ホントにそこだけ時が止まっている。アタマをボリボリ掻き毟る大正時代の作家や、不治の病に冒された美少女や、お嬢と使用人の駆け落ちカップルなんかがいてもおかしくないほど、時が止まっているのだ

今回念願の自炊棟での宿泊。渓流沿いのいいお部屋に通された。ちなみにお部屋は2千円ぐらい。あと掛け布団210円・敷布団210円・枕10円…と積算されて、それでも3千円ぐらい。食事はさすがに1泊なので自炊せず、食堂で食べた。それでも4千円ぐらいか?。
時がとまった湯治場で、テレビをつけるのもやめてしまうぐらいマッタリ過ごす。川のせせらぎと虫の声が心地いい。障子を開けて流れ込む涼しい風を受けて、浴衣姿で畳の上大の字になる。うへぇ~、極楽じゃー

ちなみに今回、とうとう混浴デビューを果たした
この大沢温泉にある4つの温泉のうち、イチバン景観がいいところが混浴になっている。毎度来るたびに入りたかったのだが、どうにもこうにも恥ずかしくて入れない
しかし今回はお泊りなので、暗くなってからならナントカ入浴できるはず。えぇぇい!旅の恥はかき捨てじゃーっ!(←ちょっと違うか?)。
勇気を振り絞り、夜の混浴へ。あ゛あ゛あ゛、オヤジが何人か入ってるよぉー。でも暗いからわかんないか、今日しかチャンスはないぞぉー!。とワタシの旅史上初の混浴へ。

ところが。入浴後まもなくアブに襲われた。振り払っても振り払ってもたかられ、首筋を刺されあえなく1分で混浴から逃げ出てしまったトホホ。苦い混浴デビュー戦デシタ。


翌朝、後ろ髪を思いっきり引かれながらもチェックアウト。う~ん、今度は1週間ぐらいこの湯治場にいたいぞ。でもそんなことしてたら、社会復帰が難しくなりそうだー

(懲りずにつづく)

旅シテル瞬間

2006-09-09 11:25:35 | 旅たびたび
          

(つづく)とか書いてて、なかなか更新できなかった反省。

松島で汗ダラダラ流して(とにかく暑かった!!)、東北本線の松島駅へ戻る。次の電車まで1時間待ち
ローカルな土地へ行けば行くほど、「次の電車1時間後」なんて当たり前。乗り換えとか接続なのに、「次は1時間後」なんて当然の世界。そしてそこには、その1時間を難なく待てる自分がいる。東京で「1時間待ち」なんて耐えられないのに、なんでか旅先ではイライラすることもなく待てるのだ、不思議。

誰もいないホームのベンチにザック下ろして、お茶を飲んで一服
日陰のホームにいると、汗がスーッとひいていく。秋の気配を漂わせた真っ青な空が広がっている。裏の林からうるさいぐらいの蝉時雨。線路の間に生えた夏草。時々流れこんでくるヒンヤリした風…。

今回の旅で、イチバン「旅してる!!」と心から感じたのがこの「ホームでの待ち時間」。今自分は旅人やなぁ~、とシミジミ思ってしまう。何だか景色の一部に溶けてしまいたい感覚になる
北海道をMTBで旅していたときも、似たような感覚に襲われたことがある。富良野のライダーハウスを目指して、夕暮れの国道をMTBで走っていたときのこと。自分とMTBのながーい影法師が、どこまでも併走してくれて。山の向こうに沈んだ夕日が稜線のシルエットを浮かび上がらせていた。夏の夕方の涼しげな風がTシャツの中を通り抜けていく…。「あ~、この景色に溶けたい」と涙が出そうになった。

観光地へ行ったり、美味しいもの食べたり、宿で旅人たちと盛り上がったり。それはみんな楽しいことなんだけれど。でもイチバン「旅シテル」と思えるのは、心からその景色に溶けたいと願う瞬間


そんな幸せな時間を過ごしていると、1時間なんてアッという間。可愛らしい東北本線の下りがやってきた。本日のお宿・花巻目指して乗り込む
東北の電車はものすご~くクーラーの効きがいい。自分が乗った時間帯はお客さんが少ない、というのもあるかもしれないけど、ホントの理由は『自動扉ではないこと』なんだと予想する。
寒さ厳しい地方特有の車両構成らしいが、列車の乗り降りのときにお客さんは自分で扉横のボタンを押して開閉させるシステムになっているのだ。真冬に乗降客もいないのに毎度扉が開いてたら、そりゃー辛いもんだろう。雪国ならではのシステム。初めてこれを見た数年前にはビックリ仰天したぞ。「い、いつ押したらいいのかな??ホームについてすぐ??押しそこなったら降りれないかも??」とビクビクしたもんだ
おかげで乗降客のない駅では扉は開かない。なもんで、車内の温度が下がる頻度が少ないのだー。「持ってきて良かった」と長袖シャツを着て、一路花巻へ。

(つづく)