風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

大きな玉ねぎの下で

2006-09-14 18:26:40 | TOKYO生活
          

先週末、日本武道館へ行ってきた

武道館。ソコはワタシにとって最後の砦だった。数あるプロレス会場での観戦を制覇してきたものの、武道館だけは何故かご縁がなく行くことが無かった
いやいや、プロレスだけではない。武道館という場所はティーンエイジャーの頃からの憧れの場所だったのだ

今から20年前、東京ドームなんてなかった時代。武道館コンサート(「ライブ」なんて言葉はまだなかった時代)が出来るミュージシャン(「アーチスト」なんて言葉もなかったぞ)は、一流と限られていた。
逆に「武道館でコンサートが出来た日」がそのミュージシャンにとってメジャーになった瞬間だった、そんな古き良き時代だった。今になればたった1万人規模の会場なんだけどね。大阪城ホールが出来るまでは、日本一の収容数を誇るコンサート会場だったのだ。

当時「GB」「ベストヒット」「シンプジャーナル」なんて音楽雑誌を読み漁っていたワタシは、『武道館コンサートレポート』なんて記事をいつも神々しく見ていたもんだ。
ビートルズが来日公演をやった、という歴史も手伝って、武道館コンサートというのはあの当時はブランドだったのかなぁ。イマドキは東京ドームでの単独ライブが、一流アーチストの証になっているのだろうか?。

なもんで、初めての武道館はドキドキだった
九段下の駅から延々上って、出口出たらまた緩やかな坂を上り。道路挟んで向かいに靖国神社があって、荘厳な門をくぐり、皇居のお堀の中に入る(皇居の中に武道館があるのは不思議??)。
そこが大きな玉ねぎの下、長年憧れ続けた武道館だ…

山口百恵が引退コンサートをした、ハウンドドックが伝説の公演記録を樹立した、オフコースが日本初10日連続公演をやった、アルフィーがデビュー10年目でやっとコンサートをやった、チェッカーズが毎年クリスマスにコンサートをやっていた、最強時代の橋本が長州力とベルトをかけて闘った、「♪桜吹雪の~サライ~の空へぇぇ~♪」の(笑)…あの武道館だ。感動

そうやって長年の想いがあると、誇大イメージが強いのか。中に入ると「エッ!?こんなに狭いの??」とビックリ(両国国技館でも同じ驚きをしたなぁ)。でも年季の入った建物の雰囲気が、イメージしていた通りの重さを感じた。
多分ここまで建物で感動できるのは、これで最後なんだろうなぁ。思い入れのある会場はもうないと思う。

念願の武道館で観たのは、相変わらずプロレスで。高山サマにハラハラし、柴田勝頼にウオォォォッ!っと興奮し。プロレス界が世代交代した歴史的な日に、ワタシも最後の砦制覇をした。