注:ここに書かれていることは私個人の皮下注射のやり方であり、私はこのやり方を他人に勧めているわけではありません。皮下注射のやり方を参考にされる方は、必ず主治医等、専門家の方にご相談ください。
※この記事は BD Ultra-Fine II Needle Syringe(1) の続きです。
こんばんは。sunburst2006です。一昨日の記事に引き続き、新しい注射器のお話をしたいと思うのですが、その前に今まで使っていた注射器での手技をまとめておきたいと思います。
文章だけではわかりにくいので、今日は写真がたくさんです。ちなみに、下の写真はイメージ写真で、実際に針は刺していませんのでご安心ください。
それでは、私が今までどのようにFUZEONを注射していたかをご覧ください。
1.注射場所を消毒し、片手でつまむ
2.もう片方の手で注射器を持ち、つまんだ部分に刺し込む
3.つまんでいた手を離し、その手で注射器を押す
このやり方ですと、私にとってはやりにくい点がありました。それは次の2点です。
1.注射中に針先が動いてしまう
今までは注射器の針の長さが19mmだったので、針の全てを刺しこむと筋肉に入ってしまいます。そのため、きちんと皮下注射をするには針の半分(場所によっては3分の2)くらいを刺したところで固定しなくてはいけません。2~3分かけて注射をしている私にとって、その間針が抜けてこないように、またさらに刺し込まないように、針の刺さり具合を一定にすることは難しかったのです。
2.肉をつまんでいた指を離したときに、針先が動いてしまう
針先を固定することに集中するため、上の写真2でいくと注射器を刺した右手はそのまま注射器を固定することしかできず、注射器を押すには写真3のように肉をつまんでいた左手(皮下脂肪に上手く刺すため、脂肪だけをつまんで注射します)を離して押すしかありませんでした。すると、つまんでいた手を離したときに肉が動きますし、その時に針先がどうしても動いてしまいがちでした。
しかし、8mmの針であれば、皮下注射の時に針の全てを刺しこんで注射をすることができます。これだと針が抜けないように押し込んでおけばいいだけなので、注射をしている間に針が抜けてきたり、より深く入ってしまうことを防ぐのに有利なのです(上記1の改善)。
さらにもう一点、今までの長い針では針先の固定に集中するため、注射器を操作するのに両手を使わなくてはいけませんでした。しかし、このBD社のUltra-Fine II Needle Syringeだと、針を全部刺しちゃっていいわけですから、手先が器用であれば片方の手で肉をつまんだまま、もう片方の手で注射器を刺したまま薬液を入れることができます(上記2の改善)。
文章だけでは分かりづらいかと思いますので、またイメージ写真とともにご説明をば。
1.注射場所を消毒し、片手でつまむ(親指と薬指で肉をつまみ、中指と薬指でアルコール綿を持っていると完璧)
2.注射器を片手の親指、薬指でつまみ、シリンジを押す部分の軸を人さし指、中指で挟んで持ち、針の全てを刺し込む
3.注射した方の手の人さし指、中指でシリンジを挟み、スライドさせるように押す(1cc入っている注射器は長くて注射器の端に指が届かないため、最初は軸を人さし指と中指で挟んでスライドさせるしかないのです)。
4.シリンジが短くなってきて、指が届くようになれば人さし指だけで注射器の端から押せる
5.全部注入し終えたら、針が刺さっている場所にアルコール綿をあてる
6.注射器をそのまま抜いて、アルコール綿で注射部位を押さえ、つまんでいた手を離す
ということで、無事に脂肪だけをつまんだまま、注射を終えることに成功しました。これだと、最後まで針先がずれにくく、注射をするのが楽になります。
ただしこの注射方法、「手先が器用であれば」と書いたように、かなりの慣れが必要かもしれません。みなさんもペンでも使って試しにやってみてほしいのですが、結構難しいと思います。注射慣れしている私でも、ちょっと左手がプルプルするときがありますし、ちょっとずつ慣れていきたいと思います。
でも私は、このやり方をどちらの手でもできるようになりました(右手でも左手でも刺せます)。必要に迫られて、どんどん手先が器用になっていきます。ということで、私はFUZEONの良い副作用として「手先が器用になる」を上げたいと思います(笑)。