羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

うまれかわる

2019年07月12日 | Weblog
三鷹市に不在者投票に行って来た

引っ越してちょうど三か月。
思いきって家があった場所に立ち寄った。
市内に住む友人からもう家がないこと。ブルドーザーが土地をならしていたことは聞いた。
すごく悲しかった。
その後、息子からポッカリとした空き地の写メをもらった。
悲しかったけど悲しんでも仕方ない。
家には心をこめてお礼をいい、
別れを告げてきたのだ。
後悔はまったくない。
あるのは寂しさだけ。
昨日、我が家の跡地はなんと!
時間貸し駐車場になっていた。
七台の車ですべて埋まっていた。
自販機まである。
父が見つけたこの土地は本当に広く角地で、井の頭公園に近く、
今はジブリも近く、有効に活用されているのだった。
貧しい教員だった父は東京タワーのふもとから武蔵野の林へと、
両親と新妻を連れてやって来た。
雑木林や多摩川を散策する着流しの父の写真が残っている。

時が流れた。

先日、講談社野間記念館へ
「近代日本の美人画展」をみにいった。






この建物も今週末には休館となる。
いずれ新しくうまれかわるのだと
思う。

長く愛され親しまれ時が経ち、
いずれ役目を終えて姿を変える。 
そんなことを思った。