農業をやりたい!

美味しい果物・野菜を作ってみたい。全くの経験なしでも、農家になれるのか? 憧れの農業ライフへのチャレンジをつづるブログ

親ができる子供の教育って?

2011年03月31日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

前回は、妻が協力してくれないと、農業をやっていくことが難しいと書きました。今回は、農業をすることで、将来、後悔するかもしれないことを考えてみます。

エダマメが思うに、農業をすることで将来一番後悔することになりそうなことは、もし、子供の大学の費用を出せなかったら、ということです。エダマメの家には、男の子が3人います。一番上の子はまだ7歳ですが、10年後には大学受験を控えています。

子供たちが大学に行くかどうかは分かりません。勉強嫌いに育つかもしれません。しかし、もし、学力があり、大学を行くことを望んでいるのに、行かせてあげることができない、としたら、親として、忸怩たる思いを抱くと思います。

しかし、子供の教育とは大学に行かせることが全てではないとも、エダマメは考えています。子供にしなくてはいけない最大の教育は、人に迷惑をかけずに、自立して、自分で食べていけるようにすることです。そこには大学にこだわる必要がないような気もしています。

その子供の教育の中で、父親ができることと言えば、勉強などを見ることではなく、働いている姿を子供たちに見せることだと思っています。

今の日本では、父親の働いている姿を見ることがとても少なくなっていると思います。父親、もしくは母親が働いてくれているからこそ、自分たちが生きていける。そういった気持ちがとても希薄になっているような気がします。エダマメもそうでしたが、父親とは、ただ、家で転がって寝ている存在でした。

自分が社会に出て、ようやく働くということはとても大変なことだと理解しました。そのため、社会に出てから苦労しました。新入社員の頃は、お金の価値も分かりませんでしたし、仕事というものをよく理解していませんでした。

子供たちには、働いてお金を稼ぐということを、幼いときから体感させておきたいと思っています。特に汗水をたらして働いている人達は、本当に大変な思いをしていると理解させておきたいと思っています。

そのためには、やはり身近な父親という存在が働いている姿を見せてあげることが、働くということを理解させる近道だと思います。農業は、親が働いている姿を見せることができる貴重な職業だと思っています。

ただ、大学時代に実家は農家をやっているという友達がいましたが、その彼曰く、農業ほど大変な仕事はない。だから自分は会社員を目指す、と言っていました。きっと、目の前で働いていた彼の父親は、本当に一生懸命に働いていたのでしょう。子供心に、とても大変な仕事だと思ったのに違いありません。

その友人は、とても優秀な人でした。たぶん、働くということを幼い頃から理解していたからだと思います。エダマメも、子供達には、大学教育よりも、若いうちから働くということを本当に理解することを望んでいます。それが、一番、自立への近道だからです。しかし、日本の教育は、働くことの意義を教えるより、大学受験に通るテクニックを教えています。昔ほどではないにしろ、今だに、大学偏重主義が残っているせいです。この春休みでも、日中、出張などで社外に出ていると、大きなかばんを提げた小学生らしき子供達が一人で電車に乗っていたりします。塾に通っているのでしょう。エダマメも、小学生のときは、日曜日も夏休みも塾に通っていました。今ではなんてもったいない時間のつぶし方だったのだろうとも思います。

今後、この日本の教育方法や、学歴に対しての常識などは変わっていくのでしょうか? 少しずつは変わるかもしれませんが、たぶん十年後も残っているでしょう。けれども、そういったものに左右されずに、子供達には、本当にエダマメが大事だと思うことを教えていき、日本の大学に行かずとも、立派に生きていける術を身につけてもらいたいと思っています。

次回は、住んでいる市の市民講座で、『ぶどうの鉢植え』を育てようという講座があったので、それに行って来た話を書きたいと思います。エダマメは、果樹を育ててみたいと思っていますので、まずは、ベランダで、ぶどうを育てることに挑戦してみます。

障壁!?

2011年03月31日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

今まで、エダマメの中で、なぜ、農業をしようと思ったのか、をつらつらと書いてきました。そして、自分の中で、農業をしようという気持ちが固まってきたのですが、実際に農業をすることができるかは別問題です。

実際に農業を始めるにあたって、妻の意見というのはとても重要です。色々な資料を見ると、農作業は、どうしてもパートナーの助けが必要になってきます。妻が協力的かどうかで、就農がうまくいくかどうか決まりそうです。

もし、妻が反対をすれば、たぶん、これが一番の就農への障害になるでしょう。では、どうすれば、妻を自分のわがまま(エダマメは、農業がしたい、という気持ちは、自分のわがまま、と思っています)に巻き込めるかです。

妻にしてみれば、旦那が安定している会社勤めをしてくれている方がいいはずです。旦那は働いていて、自分は子育てに専念をする、といったある程度の将来の計画も持っているでしょう。

現状、就農することによる大きな欠点は、明らかに収入が少なくなることです。選ぶ作物にもよりますが、夫婦二人が働いても、今の年収の半分ぐらいになりそうです。女性のほうが堅実な考えを持って生きていますから、年収が減るのは、大きな出来事だと思っています。

しかし、エダマメは農業をしたいわけです。一回しかない人生ですし。自分のしてみたいと思ったことはやってみたいわけです。ですので、妻を説得することにしました。それがちょうど一年ぐらい前、まだアメリカにいた頃の話です。

まず、始めたのは、一緒に家庭菜園です。アメリカの家には大きな庭がありましたので、その一角を小さな菜園にしました。そこに、イチゴ、トマト、枝豆、パプリカ、ズッキーニやサヤエンドウ、そして、とうもろこしまで植えてみました。基本的には土いじりが好きな妻でしたので、子供たちとも一緒に楽しくすることができました。うまく育ったのもあれば、失敗したのもあります。けれど、日々、植物が生長していく姿を見ると、本当に心が和みました。

次は、本です。アマゾンで取り寄せた、新規就農で成功した人の体験や、無農薬のリンゴ栽培に挑戦した人の話の本を、さりげなく、妻に「この本、面白かったよ」と勧めました。その本がよく出来ていて、妻も、将来、年を取ったら、田舎で農業をしてみるのはいいかもね、と思ってくれたようです。

最後には、シミュレーション表です。80歳まで生きた場合、家族五人、どれぐらいの生活費、養育費、住居費、等がかかるかという予測です。そこに、現在の会社を定年まで勤めた場合の予測できる所得(手取り)と、途中退職して農業をした場合の所得を書いたものをエクセルで作って見せてみました。

将来の姿を、具体的に金額にしてみると、その将来が現実性のある話かどうかが見えて来ます。当然、今の会社に勤めていたほうが、余裕ある暮らしができますし、老後に向けての蓄えも十分に出来ます。一方、農業のほうは、息子3人を日本の大学(私立文系と仮定)に入れようとすると、かなり厳しい生活が待ってそうです。

そのようなシミュレーション表を使い、妻と色々と将来の話をしていくうちに、だんだん、妻も就農という話に賛成してくれるようになりました。

エダマメは、うまくいった、と思っていたのですが、よくよく妻に聞くと、農業の将来性や魅力よりも、エダマメの心の問題のほうが心配だったとの事でした。当時、体調も崩していましたし、よく、ため息をついて会社に行っていたからでしょう。このまま、意にそぐわない仕事をしていたら、体調がもっと悪くなるどころか、ウツ病になったら、それこそ大変だと思っていたようです。だから、エダマメの好きにさせてやろうと気持ちになったみたいです。

うまく説得ができた、とエダマメは思っていたのですが、妻のほうが一枚上手だったようです。
次は、就農した時の心配ごと、として、子供の養育について考えみたいと思います。

農業をやることはリスクヘッジ

2011年03月29日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

前回は、農業から得られると思うメリットについて書きました。今回は、農業をやるには今がチャンス、と思う理由を書きます。下記の理由は、エダマメが、いくつかの就農に関する本を読んで、自分なりに感じたものです。

①農業の担い手の高齢化(平均年齢65歳)により、国が積極的に若い人材が求めている。そのため、国の支援制度(研修制度や融資制度)が拡大してきている。

②IT活用が他業界よりも遅れている。そのため、他の業界では当たり前のIT活用を農業に移行するだけで、ビジネスチャンスが生まれる。

③大部分の商流が50年前から変わっていない。(生産者→消費者までの行程が長い) そのため、多くの改善点があり、それがビジネスチャンスにつながっている。

④世界人口は増え続けており、食料の需要はもっと高まる。そのため、食料の価格は今後も上昇傾向が予想される中、自分で食べ物を作ることで、生活費を抑えることができる。(リスクヘッジ)

⑤政治不安が続き、日本の社会情勢が不安定になってきている。特に国の借金が多く。もし、国債のデフォルトが起きた場合、国が預金封鎖など、強硬手段に出る可能性がある。その結果、円の価値が低くなり、今までのように海外から食料を安く輸入できなくなる。しかし、食料を作っている農家は、最低限、自分の食料を確保することができる。(リスクヘッジ)

エダマメは、上記のように、農業という職種にビジネスチャンスとリスクヘッジの観点から、今がチャンスと思っています。かつ、その農業に参入するにあたって、国が研修制度まで用意してくれています。これは、農業を新規起業と考えた場合、とても恵まれていることだと思っています。

特にエダマメは、リスクヘッジの面から、農業について魅力を感じています。正直、日本も含めた世界の情勢は、本当に先が見えません。そのため、食べ物を作る農業は、今の世の中のリスクに耐えうる強い業種だと思っています。

先行き不透明な社会の特徴として、お金の価値が変わることが挙げられます。日本に住んでおり、日常、円を稼ぐことを生活手段にしていると、お金の価値が一定ではない、という考えにはならないと思います。

エダマメは2006年にアメリカに住み始めました。その当時は、$1=115円前後でした。その為替で、当初の生活資金として、相当額の円をドルに換金し、アメリカの銀行に送りました。ところが、現在では$1=80円です。

エダマメは何もしていないのに、エダマメのドル資産を円に転換すると、約1/3の価値を失うのです。これがお金の価値です。

お金の価値が一定ではない、ということを実感した経験です。そのため、食べ物を作っている農業は強いと思っています。小さいときに、本を読み、農業というライフスタイルに惹かれ、今のエダマメの頭でも農業をすることは、この不透明な世界で生き抜いていくのに、大きな助けになるのだと判断しています。
次回は、農業を実際に始めるにあたっての障害を書いてみようと思います。


農業から得ることができるメリットとして、思うこと

2011年03月28日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

前回、エダマメが農業に惹かれる理由を子供の時に読んだ本にあるのでは、と考えているということを書きました。しかし、それは心が惹かれる理由であって、実際にやってみようという理由にはなりません。

とくにエダマメが惹かれたのは、食べるものを自分で作り出すこと、ですが、そのことだけを体験したいのであれば、貸農園で週末だけ作物を作るとか、ベランダで何かの作物をプランターに植えるとか、色々あります。今にこだわらなければ、定年退職後でもいいわけです。

しかし、趣味の範囲をこえて、生活手段として、農作物を作って売るということを実際にやってみようと思ったのは、今の世の中で農業をなりわいにすることは、多くのメリットがあると思ったからです。そのため、心が惹かれるだけでなく、頭(理性)でも、農業をやってみてもいいと思いました。

エダマメが思う、農業を行うことの一番のメリットは、自立した人生を送ることができる、ことだと考えています。
農業を行うということは、農業法人に就職しない限りは、基本的に自営業です。そして、エダマメは、とりあえず農業法人に就職する気は今のところありません。自営業ということは、自分が自分の雇い主です。上司もいなく会社の意向もありません。周りとの関係は大事にする必要がありますが、自分の仕事は命令されて行うものでなく、自分で決めることができると考えています。

責任もすべて自分に降りかかりますが、自分で選び、自分で決めていく。本来、人間の生き様というのはそのようなものだと思っています。そして、自分で選んで、自分で決めていくから、人間として成長していけると思っています。

世の中のほとんどの人は、公務員や会社員のように組織に属していると思います。しかし、公務員でも、会社員でも、自分で選んで、自分で決めていく立場になるには相当長い年月、その組織で下積みをして、数少ない出世のチャンスをものにしなくてはいけません。結局、そのような立場となれるような歳では、仕事をバリバリできる年齢ではないと思っています。

普通、自分が自分の雇い主になるには、独立起業しかありません。しかし、起業というのは、よほど自分の能力が高く、かつ運が味方についていないと難しいと思っています。よく起業家の本を読むと、それこそ、四六時中寝ずに仕事ができる体力も必要なようです。とてもエダマメには真似ができません。また、社会の変化を読み間違えると、倒産の可能性というリスクも付きまといます。

農業も、収穫時にはそれこそ寝ずに働く必要があると思っています。また、へたに多くの借金をすれば、倒産の危機もあります。しかし、作物を選び、借金をなるべくしない農業なら、少し余裕を持ちつつ、自立した人生を送ることができるのではないか、と考えています。

とくに農業は、食料を作る職業です。自分の家で食べる分は、自分で作ることができます。これは子供3人を抱える身にとって、とてもローリスクで起業することができる職種に思えます。

もっとも、実際に農業をされている方から、農業はそんなに甘いものではない、という声があると思います。でも、世の中に甘い職業なんてものはないと思っています。どれもこれもそれなりの苦労があります。同じ苦労をするのなら、会社員とは違い、自立した人生を送ることができそうな農業のほうが魅力的に思えます。

会社員でも、自立した人生を送っている方は多くいると思います。組織の中で、ある程度、自立した人生を送るには、確固たる自我と強い目的がないとできないでしょう。エダマメには、今の組織の中で、自分の自我を押し通せるだけの意志と目的が、残念ながらないようです。

このあたりは、まだまだ書けそうな気がしますが、とりあえず終わります。
次回は、農業をやるのは今がチャンスと思うことを書いてみます。

自分が惹かれるものは、どうやって決まるのだろう?

2011年03月27日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

本を読み、農業という生き方が頭にこびりついて以来、なぜ、自分は農業がしたいのだろうと、何度も自問してみました。エダマメの子供の時、父親は普通のサラリーマンで新興住宅地の団地に住んでいました。家の周りには田んぼも畑もなく、家から小学校に行くまで、アスファルトで舗装された道しかなく、土を踏むこともありませんでした。

そんな生活の中で、具体的な農業のことなど一つも知らずに育ちました。ただ、小学校6年生の卒業文集で「将来なりたいものは?」、という質問に対して、自給自足の生活、ということを書いたのを鮮明に記憶しています。自給自足イコール農業ではありませんが、自分で食べ物を作る生活にはあこがれていたと思います。それ以降、中学、高校で、野菜を栽培して感動した、とか農業にかかわる経験をしたことも皆無ですので、この自給自足という言葉が、農業という生き方に惹かれる理由のキーワードとなっているような気がします。

「将来なりたいものは?」というのは、職業を聞かれているはずなのに、なぜ、自給自足と答えたのかは覚えていません。ただ、自分の中で、将来、自分は自給自足の生活をするんだ、という強い思い込みがあったのは確かです。

なぜ、自給自足なのか、少しずつ小学校の記憶を思い返してみました。
小学校3年生のとき、仲のよい友達に連れられて、その友人の祖母の家に何度か行った事がありました。そのおばあちゃんは山を一つ持っていて、その山の中には畑や柿の木やみかんの木がありました。畑でイモ掘りをしたイモを、落ち葉を集めて焼き芋にしたり、柿を取ったり、みかんを取ったりしたことを覚えています。

これが自給自足への憧れにつながったのでしょうか? たぶん違います。熟れた柿がとても美味しかった事は覚えていますが、自給自足という言葉からは少し離れています。

それでほかの記憶を探ってみると、小学校4年生のときに読んだ『家族ロビンソン』という本を思い出しました。(ちゃんとした題名は覚えていません) かなり分厚い本だったと覚えています。一つの家族がヨーロッパから、新天地としてオーストラリアを目指す途中、船が嵐に遭遇し、難破しその家族はどうにか、熱帯の無人島に辿り着くという話です。その家族は、その島でなんとか生き延びていこうとして、島を探索し、家を作り、畑を作って、自給自足の生活をします。最後には、いかだのような船を作り、その島から脱出していきます。

この話は、一人で無人島に辿り着くロビンソン・クルーソーとは違い、家族(5人家族だったと思います)がそれぞれの持ち味を生かして、熱帯の島での生活を苦労しながらも、楽しくたくましく生きていくさまを描いていました。そこには悲壮さや孤独さもなく、単純に人の生きる力強さ感じました。
エダマメは、ワクワク、ハラハラしながら、眠る間も惜しみながら、この話を読みました。

この話は、日曜日の晩にテレビアニメでやっていた『不思議の島のフローネ』の原本になります。テレビアニメを見ていたときは小学校1年生ぐらいだったので、それほど無人島でのサバイバルという生活に魅力は感じなかったかもしれません。けれど、4年生になり、原本を読み、ところどころでアニメのイメージが頭に湧いてきたのを覚えています。

自給自足の生活を考えた時、この話のことがよみがえってきました。当時、その話を読んだ後、もし、自分が無人島で暮らす状況になったらという事を考えて、方位磁石やカッター(ナイフのつもり)、おやつ(非常食のつもり)、祖父からもらった双眼鏡などを一つの箱に入れて、大事にしていたことも思い出しました。

たぶんですが、エダマメの中で、自給自足への憧れができたのは、この話を読んでからだ、と認識しています。そして、それがきっと食べ物を自分でつくるという農業というライフスタイルへの憧れにつながっていったのだと思っています。

これがきっと、心の奥底にある農業へ惹かれる理由なのだと思います。
さすがに、今は、自給自足をしたいとは思っていません。そのような農業を目指す人もいるようですが、エダマメは、そこまで強くありません。ただ、自分で食べ物を作る農業のライフスタイルへの憧れがあるだけになりました。

エダマメは、過去に、特に農業にかかわる強烈な体験をしたわけでなく、ただ、本を読んだということで、農業に惹かれているようです。何という簡単で軽い理由。そう思います。けれど、自分が何か惹かれる、というのは、幼少期や思春期での何かしらのふとしたきっかけ程度の簡単なことが、後々将来になってから、大きく影響するものだなと感じています。

ただ、農業というライフスタイルに惹かれるだけで、自分や自分の家族を養っていけるかは別問題ですので、次回は、農業をすることは今の世の中ではメリットが多いと、エダマメが考えている事柄について書いています。