農業をやりたい!

美味しい果物・野菜を作ってみたい。全くの経験なしでも、農家になれるのか? 憧れの農業ライフへのチャレンジをつづるブログ

人間は、知らないことは想像すらできません。

2011年03月26日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

前回、本を読み始めることで、体の不調が直りました、と書きました。これは、色々な分野の本を読むことで知識と視野が広がり、自分の将来にはまだまだ可能性があるんだ、と感じることができたからだと思います。つまり、自分の人生のお先が見えちゃったと思っていたのは、単なる思い込みで、実は人生において、一歩踏み出せば、色々な世界がまだまだ用意されていることに気がついたのです。

「人間は知らないことは想像すらできない」という言葉を、なんとなく実感した気がしました。その分野に関して、少しでも知識があれば、その知識を足がかりに、その分野のすそのに向けて色々な想像ができるようになるということです。

以下に、エダマメが読んだ本の分野をまとめてみます。

①ものの歴史 (ピアノや写真の歴史、世界の文学の歴史、等)
②ITを活用した新しいビジネスモデル (お財布ケータイの話やフリー戦略、等)
③ビジネススキル (コミュニケーションスキルや、文章の書き方等)
④資産運用 (お金の流れ方、等)
⑤経営 (ドラッカーや、著名な経営者の本、等)
⑥生き方 (起業の話、人生計画の設定の仕方等)
⑦心理学 (心の成長の話や、ウツ状態について等)
⑧自然について (鉱物、田舎暮らし、農業、林業 等)

上の分野で、まず真っ先にはまったのが、心理学の本でした。当時、はたから見ると問題のない人生を送っているように見えるはずなのに、毎日、ため息ばかり出ていました。そのような状態で、心理学の本を読むと、自分が何に悩んでいるのかが具体的に分かって来ました。そして、自分だけでなく、多くの人が同じような壁にぶつかっていることにも分かってきました。

特に、この心理学の分野を読んで、自分が意識をしていない無意識の中の欲求・欲望の存在を理解し、認識できるようになったことは、エダマメの人生にとってとても重要なことだったと思います。この無意識の欲求・欲望については、今も常に気をつけるようにしています。常に自分の本心は一体何を望んでいるのかを問いかけることで、無意識の欲求を、意識下に置くことを心がけています。そうすることで、知らぬ間に感じていたストレスを軽減することができると思っています。

次に、はまったのは生き方の本です。普通に大学に行き、会社勤めをするという生き方が、エダマメが想像できる生き方のすべてでしたが、そんなことはない、ということを教えてくれました。その選択に責任を取ることは必要ですが、何でも好きなことをしてもいいんだ、という気にさせてくれました。

人生の幅を広げて、成功した人達に共通して見えることは、自分の価値観(モノサシ)を持っていることです。私が持っていた価値観は、親や、その他の日常一般の価値観ということだったということに気づくことができました。

そう考えてから、自分のモノサシとはどんなものだろうと考え始めました。
そんなことを考えていながら、自然についての本を読んでいると、どうしても田舎暮らしや農業の内容に惹かれていく自分に気がつきました。自分の心の琴線に触れるですね。そういった関係の本が。

大学卒業時には、外国人との仕事や海外でバリバリ活躍する仕事がかっこいいと思っていたこともありましたが、今にして思えば、それはその時代の空気に呑まれていたような気がします。もしくは、実際にそのような仕事をして、単純に違うと分かっただけなのかもしれません。

今、少し怖いのは、農業という選択肢も、実際にやってみたら実は違うという気持ちになったらどうしようということです。ですから、なぜ、農業になぜ自分が惹かれるのかをもう少し自分で深く考えてみることにしました。このことについては、また、今度、書きます。

なお、もし、エダマメが読んだ本のタイトルをきちんと知りたい、という方がおられましたら、ご連絡ください。その分野で、自分が読んだ本の中でお勧めの本を連絡します。

自己分析 ふたたび?

2011年03月25日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

前回、理性では安定している会社勤めのほうがいいと分かっているのに、自分の本心はそんなことを望んでおらずに、無意識に心と体が反乱を起こしている状態で、体調が悪くなったと書きました。

では、一体、自分の本心は何を望んでいるのだろう? こんな質問は、就職活動時期の自己分析以来です。これが分かれば、カゼや腰痛も治るに違いない。そう思い、久しぶりに自己分析というものをやってみることにしました。

しかし、この年になって自己分析など、どのようにすればいいのか分かりません。思い返してみれば、就職活動のときの自己分析は、それまでの学生生活を分析して、面接官への自分のアピールポイントを明確に伝えるための分析でした。そこには、今、自分は何を望んでいるのか、といった希望はあまり入っていなかったように思えます。これは当然でした。就職活動時の自己分析は、相手に選んでもらえるために自分の強みを探す自己分析でしたが、今回は、自分の本当の望みを探す自己分析なのですから。

純粋に、今後、自分がどういったライフスタイルで生きていきたいかを考える必要がありました。そう考え、今、何が一番欲しいかと、単純に自分に問いかけたところ、『時間』でした。もっと、自由になる『時間』が欲しい。そう思いました。

日本のサラリーマンをしていると、一日に12時間以上は、会社のために働いています。週末は、家庭の用事や子供の相手なども必要です。なかなかまとまった自由な時間を得ることができません。だから、ビジネス本で時間活用術というのが常に話題になるのだと思います。結局は工夫次第なのでしょうが、まず、もっと『時間』があれば、と思いました。

それでは、『時間』があれば、何をするのか? さらに問いかけると、一番に出てきたのは、もっと勉強をしたい、ということでした。大学生時代には思いもよらなかった答えです。社会人となり、視野が広がり、色々なことに興味を持つようになりました。けれども、興味は持つが、それを深く掘り下げて、勉強していこうとは思うことができませんでした。その原因の大きなものとして、『時間』が足りないということがあったと思います。実際に『時間』がなかったわけでなく、ただ、社会人となってから、常に『時間』に追い立てられるような感じがしているため、いつも、『時間』を言い訳に、自分の興味を持ったことでも、押し殺してきたのだと思います。

そう気づいて以来、とりあえず現状のままで『時間』を作ろう。そして、興味を持ったことをとりあえず勉強しようと思いました。まず、興味がある分野について、何でもいいので、本を読んでみることにしました。当時、アメリカに住んでいましたので、日本からアマゾンで、色々な本を取り寄せました。そして、『時間』は、会社にいる時間を極力少なくする。夜、テレビを見ずに本を読む。早寝をして、毎日一時間早くおきて、読書に充てるなどを実行しました。

そういった行動をしていくうちに、体の不調がうそのように治って来ました。現在の自分の仕事と関係なく興味をもったことを何でも勉強するということは、頭(理性)が合理的だと判断している未来に対して、いい挑戦になったのだと思います。言い換えると、お先がみえちゃったと思い込んでいた自分に対して、本から色々な知識を得ることで、実はまだ先なんかが見えていない状況なのだと、まだまだ人生には色々な可能性がある、ということを自分に気づかせてくれたということです。

そして、色々の分野の本を読んでいくうちに、どうしても気になる分野がありました。それが農業という分野でした。このことは、また、次回に書きます。

心と体の反抗

2011年03月24日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

前々回、中高年危機について書きました。エダマメは、たぶんまだそれを乗り越えておらず、自分の人生は、これでいいのか、と自問している最中です。

ちょうど一年ぐらい前からこんな状態ですが、こんな状態で働いていると、なかなか仕事に身が入りません。仕事へのモチベーションも落ち、毎日、会社に行くのがつらくなって来ます。しかし、会社や同僚には迷惑をかけられない、きっと皆、多かれ少なかれ、似たような気持ちをもって働いているのだから、自分も我慢しなければ、という考えで働いていました。

当時、自立したいだの、農業したいだの、まったく心の中で形になっておらず、ただ、今後も定年まで似たような仕事をしていくのか、という一種の絶望や諦めの中にいました。
そんな中、とりあえず自分の理性では、このまま会社にいれば、安泰なのだから、と考えて、毎日、ため息をつきながら会社に行っていました。

でも、そのようにして働いているうちに、今度は体の調子が悪くなって来ました。長い間、カゼが治らない状態になりました。咳が続く、体がだるい、微熱がある、といった症状が続きました。そして、高校時代に陸上部で痛めた腰が、腰痛として再発し、悪化していきました。

今までの経験上、腰痛がひどくなるときは、過度な運動ではなく、強いストレスからくることを自分で理解していました。一度目は大学入試前に再発し、二度目は就職前、三度目は部署の異動後と、それぞれ節目節目で強いストレスがかかると、悪化する傾向にあります。腰痛の原因となる外的な要因がなくとも、腰が痛くなるので、三度目あたりから、これは強いストレスから来るものだと考えています。体の一番弱いところが、ストレスに敏感に反応しているのだと。

結局、理性ではリスク計算をして、毎日出勤することを体に強制していたのですが、普段は意識していない、無意識の中の自分の欲求は要望が悲鳴を上げて、治らないカゼや腰痛といった状態を引き起こしているのだと、考えました。
理性で考える合理的な生き方に、自分の本心がついていけなかったのですね。だから、無意識に自分の本心と直結している心と体が理性に反乱を起こして、毎日、ため息が出たり、腰痛になったりしたのでしょう。

このまま、理性が合理的な判断という名の下で、心や体に行動を押し付けていくと、最後には、今、流行っているウツという状態になるのだと思います。

ウツの話は、最近、よく聞くようになりました。エダマメはそんな状態になりたくありません。それでは、一体、エダマメの心と体は何を望んでいるのだろうか? 今の安定している会社勤めよりも望んでいるものは何か? 

自分の人生、これでいいのか? という質問が、徐々に、自分は一体何を望んでいたのだろう、という質問に変わるようになって来ました。
続きは、また、明日書きます。

就農希望者セミナー in 兵庫県

2011年03月23日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

前回、中高年危機について書きました。エダマメは、たぶんまだそれを乗り越えておらず、自分の人生は、これでいいのか、とよく自問します。そして、その答えの一つとして、農業をして生きていくことだと思っています。
なぜ、農業という道に惹かれたのかは、また今度、書くことにします。

さて、先日、兵庫県の就農希望者セミナー・相談会に参加して来ました。帰国後の初めての具体的な活動です。今回は、その感想を書きます。
10時~16時までに、兵庫県の県職員が新規一般の就農相談に乗ってくれるほか、農業法人(9社)のブースが出ていました。参加人数は、ざっと見積もって150人程。思ったより人数が多かったです。

特に、想像以上に若い世代(20歳台)の人間が多くいたように思います。就職活動の延長上のような形で参加しているようでした。日本で農業が流行っていると聞いていましたが、若者が最初から就農を視野に入れているとは思ってもいませんでした。全体の20%ぐらいは若者だったでしょうか。

その他は、定年後の方達、そして、私のような30~40歳台の方達が半々でした。最初に、新規就農相談カードというのを入口で渡されて、それを記入し、相談窓口に並ぶのですが、その相談カードに、まず、どんな農業をしたいか、どんな作物を育てたいか、そして、就農希望地、等の質問が並んでいました。

エダマメは、果物を作りたいと思っていましたが、正直、具体的にイメージができていなかったのです。でも、とりあえず、相談カードの質問で分からないところはブランクにしたまま、新規一般就農相談の窓口に並びました。

相談を受け持ってくれる県職員の方は、ざっと私の相談カードを見て、少しため息をついたように見えました。そして、「なぜ、あなたは農業をやりたいのですか?」と担当直入に聞かれました。

なぜ、農業をやりたいのか? 当然、聞かれるべきであろうその質問に対して、エダマメは答をまったく用意していませんでした。エダマメの中での相談会とは、就農にあたって、分からないことについて、こちらから質問する場所と思っていたのですが、まず、向こうから質問が来ました。 

「なんとなく」なんて答えたら、相談員はやる気をなくして、この相談はすぐに終わってしまうに違いない。せっかく神戸まで出てきたのに。後ろにも人は並んでいる。県の職員は、本気で就農しようとしているのか、冷やかし半分、もしくは就農をなめている人を見極めようとしている。

そんな中、ここはもう一から素直に言うのがベストだと考え、アメリカでの生活や、農業に興味を持った経緯を、詳しく説明し始めました。結果、エダマメについては、具体的な就農イメージはまだ持っていないが、本気だということが伝わったのだと思います。一人で一時間ぐらい(他の人は長い人でも30分程度でした)、その窓口担当の方を独占して、用意してきた就農にかかわる質問や、地方で暮らすということについての質問をすべてぶつけて、回答をもらって来ました。その上、あなたがやりたいらしい農業経営というものについても、その相談員の方が具体的にイメージしてくれ、ある農業法人の方を紹介してもらいました。

その農業法人の方も、今回の就農セミナーにブースを出展されていて、そこでもエダマメは、後ろの人にごめんと心の中で謝りながら、一時間ぐらい話を聞かせてもらい、就農前に、農業とはどういうものなのかということを知る土日だけの勉強会というものを紹介してもらいました。定員がある会費制の勉強会ですが、是非、参加しようと思って帰って来ました。(この勉強会は来月の末頃から始まります。また、始まったら、復習も兼ねて、どのようなことを習ったのか、ブログにざっと記録させておきたいと思っています)

今回のセミナーの教訓として、「人が足りなくなっている地方は農業をやる人を求めている」と思って、きっと今時、農業をやりたい人は引く手あまただろうと気軽な気持ちで参加したのですが、「地方は、本気で農業をやる人のみを求めている」ということでした。

もし、皆さんも就農セミナーに参加されることがありましたら、事前の下調べと、具体的な就農イメージ(年収はどれぐらい望んで、何を作りたいのか、どこの農地がいいのか、等)を固めてから、行かれることをお勧めします。

なお、「なぜ、農業をやりたいのか?」以外に絶対に聞かれることは、下記の2点です。
「いくら自己資金(貯金)はあるの?(これは数年間無収入もやっていけるのかの意味)」
「家族(奥さん)は賛成しているの?」
ご参考までに。
また、もし、就農活動をしている人がいましたら、ご一報ください。情報交換をしましょう。


ミドル・エイジ・クライシスって?

2011年03月22日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。
前回、定年のない仕事をしたい、ということを書きましたが、定年のない仕事をするには、やはり、自分が自分の雇い主になる仕事しかなさそうでした。結局は、組織から離れて自立するということです。いわゆる脱サラですね。

このように自立したい、と思うようになったのは、アメリカでの生活が3年を過ぎたあたりです。アメリカで与えられた仕事は、面白く、それなりに責任がありました。マネージャーとして赴任していたので、米人の部下が30人いました。仕事は、課題を分析し、自部門の方針を打ちたて、部門成績をより良くしていく。会社生活の仕事の楽しさがそこに詰まっていました。

しかし、そのような仕事を3年間し、もうすぐ日本に帰国することになるだろうと考えた時(エダマメの会社は、大体5年で海外駐在員を帰国させる)、日本での仕事にまったく興味を持てない自分がいました。仕事に対する情熱がまったく出てこないのです。

新入社員から、組織の中で十年以上働いていると、大体、自分の将来のポジションも見えて来ます。また、それに伴って、死ぬまでの収入や生活スタイルも予想できるようになります。つまり、お先が見えちゃった状態ですね。

実際には、会社が危うくなってリストラされるかもしれない、妻と離婚するかもしれない、もしくは宝くじに当たって人生が変わるかもしれない、など色々な予測不可能なことが人生には起きるかも知れません。しかし、そういったことは、事故のようなもので、それらが起きない状況では、先が簡単に予測できる状態です。

お先が見えちゃった状態で、人は二通りの反応を示すと思います。一つは、人生のライフプランが設定しやすくなるので喜ぶ、もう一つは、自分が望んでいたのは、こんな人生だっただろうか、と自問し、悶々とする。

実際には、前者のようなタイプは、気持ちも安定していて、銀行で35年の住宅ローンなどを借りて、家を購入するのでしょうが、エダマメは、残念ながら後者でした。一回しかない人生、これでいいのか、という愚にもつかない質問を心の中で繰り返していました。

このような状態になる人はたくさん居るらしく、日本では、中高年危機と言うらしいです。また、アメリカにもこのような症状はあって、英語ではミドル・エイジ・クライシス、と言います。

普通、このような症状は、エダマメよりもう少し年齢が高い45歳から50歳で出てくるようです。組織の中での昇進が頭打ちになった時に感じることが多いようです。エダマメは、別にまだ頭うちになったわけではありませんでしたが、アメリカで部門長という管理職をした経験から、たとえ、今後、昇進しても、結局は、同じような管理職の仕事を定年まであと20年以上しなくてはいけないのか、と考えてしまい、ミドル・エイジ・クライシス(中高年危機)の状態になってしまいました。

中高年危機というのは、最後の反抗期だと、エダマメは考えています。人間は幼少の頃から反抗期が始まり、親に反抗したり、周りの大人に反抗したりします。社会に出て大人になると、そんな反抗期は収まります。しかし、最後に自分の先が見えた将来に対して、反抗してしまう時期が、この中高年危機と考えています。

通常、世の中のお父さんがこのような中高年危機に突入し、自分の人生はこんなものでいいのかと自問し始めても、「家のローンがあるから」、「子供の大学の学費が必要だから」、または「定年まであと少しだから」といって、その質問を押し殺して、仕事に行くのだと思います。そして、いつの間にか、この中高年危機を上手に乗り越えることができます。

エダマメにとっては、運が良いのか悪いのか、家のローンはなく、定年まではあと20年以上、子供は三人もいますが、まだ一番上でも小学校一年生で、大学に行くのかどうかもわからず、養育費についてあまり実感が持てていません。
そのためか、エダマメはこの少し早くやってきた中高年危機からまだ上手に抜け出せていません。

この中高年危機で悶々としている中で、理想のライフスタイルとして候補の挙がってきたのが、農業をなりわいとするですが、続きは、また、明日書きます。