農業をやりたい!

美味しい果物・野菜を作ってみたい。全くの経験なしでも、農家になれるのか? 憧れの農業ライフへのチャレンジをつづるブログ

ミドル・エイジ・クライシスって?

2011年03月22日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。
前回、定年のない仕事をしたい、ということを書きましたが、定年のない仕事をするには、やはり、自分が自分の雇い主になる仕事しかなさそうでした。結局は、組織から離れて自立するということです。いわゆる脱サラですね。

このように自立したい、と思うようになったのは、アメリカでの生活が3年を過ぎたあたりです。アメリカで与えられた仕事は、面白く、それなりに責任がありました。マネージャーとして赴任していたので、米人の部下が30人いました。仕事は、課題を分析し、自部門の方針を打ちたて、部門成績をより良くしていく。会社生活の仕事の楽しさがそこに詰まっていました。

しかし、そのような仕事を3年間し、もうすぐ日本に帰国することになるだろうと考えた時(エダマメの会社は、大体5年で海外駐在員を帰国させる)、日本での仕事にまったく興味を持てない自分がいました。仕事に対する情熱がまったく出てこないのです。

新入社員から、組織の中で十年以上働いていると、大体、自分の将来のポジションも見えて来ます。また、それに伴って、死ぬまでの収入や生活スタイルも予想できるようになります。つまり、お先が見えちゃった状態ですね。

実際には、会社が危うくなってリストラされるかもしれない、妻と離婚するかもしれない、もしくは宝くじに当たって人生が変わるかもしれない、など色々な予測不可能なことが人生には起きるかも知れません。しかし、そういったことは、事故のようなもので、それらが起きない状況では、先が簡単に予測できる状態です。

お先が見えちゃった状態で、人は二通りの反応を示すと思います。一つは、人生のライフプランが設定しやすくなるので喜ぶ、もう一つは、自分が望んでいたのは、こんな人生だっただろうか、と自問し、悶々とする。

実際には、前者のようなタイプは、気持ちも安定していて、銀行で35年の住宅ローンなどを借りて、家を購入するのでしょうが、エダマメは、残念ながら後者でした。一回しかない人生、これでいいのか、という愚にもつかない質問を心の中で繰り返していました。

このような状態になる人はたくさん居るらしく、日本では、中高年危機と言うらしいです。また、アメリカにもこのような症状はあって、英語ではミドル・エイジ・クライシス、と言います。

普通、このような症状は、エダマメよりもう少し年齢が高い45歳から50歳で出てくるようです。組織の中での昇進が頭打ちになった時に感じることが多いようです。エダマメは、別にまだ頭うちになったわけではありませんでしたが、アメリカで部門長という管理職をした経験から、たとえ、今後、昇進しても、結局は、同じような管理職の仕事を定年まであと20年以上しなくてはいけないのか、と考えてしまい、ミドル・エイジ・クライシス(中高年危機)の状態になってしまいました。

中高年危機というのは、最後の反抗期だと、エダマメは考えています。人間は幼少の頃から反抗期が始まり、親に反抗したり、周りの大人に反抗したりします。社会に出て大人になると、そんな反抗期は収まります。しかし、最後に自分の先が見えた将来に対して、反抗してしまう時期が、この中高年危機と考えています。

通常、世の中のお父さんがこのような中高年危機に突入し、自分の人生はこんなものでいいのかと自問し始めても、「家のローンがあるから」、「子供の大学の学費が必要だから」、または「定年まであと少しだから」といって、その質問を押し殺して、仕事に行くのだと思います。そして、いつの間にか、この中高年危機を上手に乗り越えることができます。

エダマメにとっては、運が良いのか悪いのか、家のローンはなく、定年まではあと20年以上、子供は三人もいますが、まだ一番上でも小学校一年生で、大学に行くのかどうかもわからず、養育費についてあまり実感が持てていません。
そのためか、エダマメはこの少し早くやってきた中高年危機からまだ上手に抜け出せていません。

この中高年危機で悶々としている中で、理想のライフスタイルとして候補の挙がってきたのが、農業をなりわいとするですが、続きは、また、明日書きます。