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辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

sed で段落内改行を削除

2005年11月28日 | Weblog
一行あたりの字数を合わせるためにやたらと改行を入れる困りものの原稿というのがむかしよくあった。これを、段落の最後にだけ改行が入る「普通の」原稿にするために書いた sed 用のスクリプトを、自分のページの古いコンテンツから発掘した。

http://www.kabipan.com/computer/sed/index.html#unfold

なつかしいスクリプトである。このささやかなスクリプトが目的の作業をこなしてくれたとき、とてもうれしかったのを覚えている。

今でも私は sed が好きで、この小さな働き者に仕事をさせるときに、コンピュータは何と便利なものなのかと再確認するのである。

平面世界

2005年11月27日 | 
つい本を買ってしまう。たとえ面白くても洋書なんぞは教科書にでもなっていない限り読みきったためしがない。不思議なことにどんな薄い本でも、最後まで読みきりはしないのだ。あまり自慢になることではない。

そのうち最後まで読もうと思っているものに Flatland という本がある。平面世界の住民が自分の世界を紹介する話である。この世界の住民は、幾何学的な形をしている。円形が貴く、鋭い頂点をもつ三角形が賤しいという階級社会である。

女性はみな鋭い頂角を持っている。そして、その鋭い頂角に刺されると刺された相手が死ぬ可能性もある。悪いことに、鋭い頂角をもつ三角形は、その頂角の側、あるいは、その反対側から見ると、ほとんど点にしか見えない。したがって、気づかずに追突する恐れがある。そのため、女性は体を左右にふりながら歩くことが義務づけられている地方もある。

住民の形状はおおむね遺伝によるので、鋭い頂角を持った三角形親から、正三角形の子どもは生まれない。しかし、たまにそれが起こると、その子どもは親もとから引きはなされて育てられるのである。

とまあ風刺的な内容で、こうしたものは私の好むところであるのだ。

いろいろな版が出ているが、下にはりつけたのはたまたま私が持っている版である。

Flatland: A Romance Of Many Dimensions (Princeton Science Library)

Princeton Univ Pr

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隠者とBOSE

2005年11月23日 | Weblog
スピーカー・メーカーの BOSE にQuietComfort という製品がある(http://www.bose.co.jp/dmg/headphones_headsets/qc2/index.html)。使ったことはないが、周囲の音に逆位相の音をぶつけて騒音を低減させる機能をもったヘッドホンだそうである。騒音をもって騒音を制するというわけだ。

思い出したのが、小隠者は人里はなれたところに住んでいるが、大隠者は街中に住んでいるという話(出典は忘れた)。もし大隠者というものがいたとしたら、世情に詳しくかつ平穏な気持ちでいるのであろうなあと、ちょっと憧れるのである。

東とは何ぞや

2005年11月23日 | 言葉
べつに哲学的なことを言っているではない。東京から東に狙いを定めて直進すると、南アメリカに着いてしまうというのが、なんとも妙な話だと思うのだ。

常に方位磁針を確認しながら方向を修正して進めば、緯線に沿って北アメリカに着くが、最初に一度だけ方向を確認したのでは、だんだん南にずれていってしまうとうい話だ(方位磁針が正確に自転軸上の北極を指さないということは、この際考えい)。地球が球面だからそうなるというのだが、ここでそもそも東の定義とは何なのかということが気になってくる。

辞書を引くと、どの辞書にも日が昇ってくる方向というようなことが書いてある。季節によって日がのぼってくる位置が違うが、もしこれに「春分、秋分におい
て」という条件をつけるなら、東というのは緯線に沿った方向になるはずである。これならば、出発のときにだけ東を調べて、まっすぐ進んでも、東京から北ア
メリカに着くはずだ。そして、方位磁針はこの意味での「東」を指すものではないということになる。

(と投稿してから、かけがわ氏のツッコミで著しい間違いに気づいた。コメントを読まざるべからざるなり=読むべし)Thanks かけがわ氏。

mixi 探検

2005年11月21日 | Weblog
たうたう mixi といふソーシャル・ネットワークに登録してしまつた。このたぐいは勇気がなくて踏み込めずにいたが、ものには機会といふものがあるし、なんでも経験である。

わかったことをまとめておくのだ。

mixi のユーザは、自分のプロフィール紹介 + 内部メール(メッセージ) + 日記(内部的なブログ) + グループ掲示板、を使用することができ、プロフィール、日記、グループ掲示板、について検索機能がある。有料のオプションを選択しない限り無料である。

各ユーザは、自分のページに知り合いのユーザを登録するが、これには先方の承認が必要である。この知人をマイミクシィと称する。継続的な使用のためには、マイミクシィが 1 以上であることが必要である。一人目のマイミクシィたるべき紹介者がなければユーザ登録ができないのは、これと呼応している。

通常のやりとりはニックネームという仮名でなされるが、プロフィールを参照すると、姓名がわかる。この姓名については実名主義かと思つてゐたが、そうでないユーザも多く、運営団体もこれを消極的にではあるが認めている。

他人のページを訪問すると、足跡と呼ばれるログが残り、誰が訪問してきたかということが相手にわかるようになっている。

(なお私は仮名で登録したが、こういうユーザが増えると、この手のネットワークは機能せぬことになり、まことに済まぬことであると考えている。)

変な作文問題

2005年11月19日 | Weblog
ラテン語の初歩を勉強している。教科書にしている本の作文問題が可笑しいのでご紹介。

2. 我々はたとえ不正を見ても沈黙しているだろう.
3. 我々は不正に対して抵抗しないだろう.
4. 金を我々は受け取るだろう.
5. あなたが警告しても, 我々は聞かないだろう.

「ラテン語初歩改訂版」(田中利光、岩波書店、2002)p.25

Emacs で縦書き印刷

2005年11月15日 | Weblog
【更新情報】私の Emacs の主な使い道は、プログラム書きではなく、日本語書きである。そのため、しばしば縦書きでプリントする必要が出てくる。いちいち LaTeX を使うのが面倒なので、Emacs Lisp で直接ポストスクリプトファイルを作成し、プリンタに送り込むことを考えてみた。
http://www.kabipan.com/computer/emacs/index.html#tatepri

ゼンマイ自動車

2005年11月14日 | 製品
どうしてできないのかと思うのがゼンマイ自動車だ。もちろん、ゼンマイだけで走るわけはないから、他のエンジンと併用である。

ブレーキのときに熱として逃げてしまうエネルギーの一部をゼンマイに蓄えておいて、発進のときに利用すればだいぶガソリンが節約できると思うのであるがいかがだろう。エネルギーを一度電気に変えたりするより効率がいいし仕組みも簡単だと思うのだが。

すぐゼンマイが熱くなってしまうのだろうか。ゼンマイが重くてダメなのだろうか。では、空気を圧縮しておいてゼンマイのかわりにしてはどうか。

ガソリンが高くなると、いろいろくだらぬことを考えるのである。

ケロロ軍曹2006年カレンダー

2005年11月13日 | Weblog
「ケロロ軍曹」の2006年カレンダーを買う。単行本に見られるようなオタクっぽいところがないカレンダーなので、一般のご家庭でもお使いいただけるやうなものなり。

大きく描かれているキャラはほとんどがケロン人で、地球人の扱いは小さい。

日付の欄は通常のカレンダーと同様、いくらかメモができるようになっているが、祝日などでは、その部分に絵が入っていてメモができないような工夫がされているのがうれしい。たとえば、建国記念日のところには、ケロロが増殖してしまったときの絵が、バレンタインデーには、ギロロが夏美の作ったチョコレートケーキを前にしている絵が配してある。

また、ケロロの誕生日なども、祝日と同列の扱いで、日付のところに絵が配してある。


ラテン語

2005年11月12日 | Weblog
語学というものは、必要に迫られて勉強すると嫌になるが、やっても何の得にもならないとなると、やってみたくなるものである。

どうせ得になるものでもなし、ということで、ラテン語を勉強してみる。とはいっても、これがなかなか難儀で、今までに二回挫折している。今度も挫折するに決まってはいるのだけれど、前回挫折したところより先に進んでみたいと思っている。

ペンギンに入っている「くまのプーさん」ラテン語版くらいは読めるようになりたいものだ。