7月7日朝6時半、苗場山の登山口を出発しました。
今回の祓川コースは、幾つかある苗場山の登山ルートの中でも、最もアプローチが短く便利な上に、往復7時間ほどで日帰りが可能な一般的コースです。
かぐらみつまたスキー場の第二リフト駐車場に車を停めて、そこから20分程歩いた和田小屋が登山口になります。
駐車場が既に標高1300メートル程度ですから、2145メートルの山頂までは高度差800メートル程の登山になります。
周辺を雨雲が覆い、今にも降り出しそうな天気の中を出発しました。
藪の中に続く泥の道は、昨夜の雨で濡れていました。
道の両側に茂る笹に付いた水滴がズボンを濡らします。
歩き始めてすぐの場所で、川苔山の林道でも花を見たミズキが咲いていました。
道は直ぐに、スキー場のゲレンデの中に出て、リフトの横を登って行きます。
足元ではマイヅルソウが群れて咲いていました。
マイヅルソウは高山では普通に見られる花ですが、私は久しぶりに目にしました。
そして、びっくりしました。
その先で、リフトの支柱へ登って遊ぶ野猿の群れを見かけたのです。
この場所が、どんな環境であるかを雄弁に物語っています。
ゲレンデの横ではニシキウツギが優しい色に咲いていました。
萌黄色の草が、雨雲に包まれ、生気豊かに並んでいました。
オトギリソウのようにも見えます。
今にも雨が降り出しそうな、スキー場の作業用通路でしたが、私は既に山を十分に満喫し始めていました。
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