フェリーでウィンダミアへ戻って来ました。
湖水地方の大雑把なイメージを把握することができましたが、もう一つやっておきたいことがあります。
それは「ハイ・アドベンチャー」
ウィンダミア湖北端のアンプルサイド(Ambleside)から西に向い、ワイノーズ(Wrynose)、ハードノット(Hardknott)、ブート(Boot)を経てアイリッシュ海に面したレイヴェングラス(Ravenglass)へ至る、山岳道路のスリリングなドライブです。
フェリーを降りてからナビへ、ハイ・アドベンチャーの最終目的地であるレイヴェングラスを入力しました。
ウィンダミアから湖端のアンプルサイドまでは10分も掛かりません。
湖の畔には古木が茂り、静かな時が流れていました。
アンプルサイドの湖畔を散策してから、再びハンドルを握ります。
木立の中に気持ちの良い田舎道が続いていました。
左手の小さな湖が木々の緑を映し出していました。
今朝見てきた、スノードニアの湖とは異なる表情を見せています。
豊かに葉を茂らせた牧草地が見えます。
これほど草丈高く牧草が茂っているのはイギリスに来てから初めて見るかもしれません。
今まで牧羊地で見た背の高い植物は、シダの類ばかりだったような気がします。
相変わらず、道の横には石壁が続いていました。
車は順調に田舎道を走り、以前より視界が広がった所に出てきました。
しかし、まてよ!
この光景は、どう考えても山岳道路とイメージが違います。
車を停め、ナビの地図の縮尺を変えて、ルートを確認してみました。
ガーン! でした。
何と、ナビはあろうことか、意図する山岳道路ではなくて、南に迂回する道を選択していたのです。
何で?
(注:非営利目的で使用フリーの地図を加工しています)
上の図をご覧く下さい。
さっきナビに、目的地のレイベングラスを入力しました。
てっきり、ナビはアンプルサイドからレイベングラスへの最短距離である山岳道路を選択するとばかり思い込んでいました。
しかし、実際には、南へ大きく迂回する、U字型のルートを走っていることになります。
どうして?
山岳道路は通行禁止なのかな? 何故だろう?
戻ることも考えたのですが、既にU字型の半分程の所に来ているようでもあり、海沿いの景色を見ておくのも悪くないと思い直し、このままレイベングラスを目指すことにしました。
小さなアップダウンを繰り返し、のどかな農村風景の中に道は続いていました。
典型的なイングランドの田舎道を先へと急ぎます。
海沿いの道へ出ると、牛と羊が仲良く放牧されていました。
多分、牛のほうが生産性が高いはずです。
しかし、牛は羊より多くの飼料を必要とするはずなので、この付近は牧草の生育が良いのかもしれません。
白い雲を浮かべた空の下で、気持ちの良い道が目的地へと続いていました。
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