コンウィ(Conwy)から20分弱、スランディドノウ(Llandudno)の街へやって来ました。
この町名の最初の「 Ll 」の発音はウエールズ語独特のもので、日本語で一番近い音は「ス」なのだそうです。
しかし、私はスランディドノウとはどうしても読めません。
もっとも、日本語の「流石」だって、漢字本家の中国人にだって流石に「さすが」とは読めないでしょうから、似たようなものかもしれませんが。
以前、ウエールズ西海岸のアベリストゥウィスを、「小さなナポリと表現したくなる」と記しましたが、このスランディドノウは「北のナポリ」と呼ばれているのだそうです。
街の外れの、元は島だった標高200mほどの岩山が、コンウィ川が押し積もらせた砂礫によって陸と繋がり、砂州となったのだそうです。
砂の浜辺に面した通りにはホテルやゲストハウスが軒を並べ、ゆったりとした朝食の時間を過ごしていました。
山へ登るトラムがあるとガイドブックに記されていたので、探し訪ねますと、営業時間前でした。
トラムの線路の先に車両進入禁止の標識が見えています。
車で山頂へ登る道はないかと探してみると、岩山の右手に有料道路を見つけることができました。
料金所の中は無人で、進入禁止の標示も見当たらないので、そのまま進んで行きますと、岩壁の下に私好みの道路が続いていました。
途中で振り返ると、海上へと桟橋が伸びていました。
イギリス人はこのようなビアが好きなようで、台風がないからでしょうか、イギリスのあちらこちらで似たような施設を目にしました。
岩壁の下に続く道路にも羊が姿を見せていました。
街に面した場所には住宅が建っていますが、それ以外は牧羊地となっているようです。
山の頂きにはトラムの駅とビジターセンターなどが設けられていました。
帰路はトラムの線路に沿って、急勾配の道を下ってみました。
眼下にスランディドノウの街並みが見えています。
このスランディドノウは「不思議の国のアリス」の物語が生まれた町だとかで、著者のルイス・キャロルの記念碑などがあります。
しかし、「モデルとなったアリス・リドルが毎年避暑に来ていた」だけとも思えるのですが、どなたか詳しい経緯をご存知でしたら教えて下さい。
さて、アリスと兎の話はさておいて、私は兎に角この街から、リバプール(Liverpool)を目指すことにしました。
今ここで、この時間だと、もしかして、今日中に湖水地方へ入れるかもしれないのです。
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