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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

八ヶ岳 阿弥陀岳北稜と雪山アルパイン講習

2024-03-04 11:48:32 | ガイド山行/雪山登山
3月2日~3日は、八ヶ岳 阿弥陀岳北稜のガイドでした。

天気に恵まれて八ヶ岳のバリエーションルートを楽しんでいただくことができました。
初日は翌日に備えて近くのミックス帯を使って雪、岩、氷の登攀技術の反復練習をしていただきました。
2日目はメインの阿弥陀岳北稜へ。
前後に登山者もなく、静かな環境の中でとても落ち着いて登っていただけました。
八ヶ岳の雪山を堪能できた2日間でした。


大同心を正面に眺めながら北沢コースを登ります。


赤岳鉱泉に到着~
アイスキャンディがお出迎えです。

鉱泉に着いてから午後はアルパイン的な講習です。
今回はアイスキャンディは登らずに、ジョウゴ沢へ。
翌日の阿弥陀北稜の練習を兼ねて前爪でしっかり立ち込む、蹴り込むなどの練習をしました。


先ずはF1の脇でピッケル1本で小氷瀑を登ったり、小さな岩を登る練習です。


暫く練習をして、次にF2へ。


右岸の岩稜を使って練習です。
翌日に疲れを残さない程度にして終了~ 赤岳鉱泉に戻りました。


赤岳鉱泉の夕飯は、ステーキとけんちん汁。とても美味しくいただきました。


翌朝はスッキリ晴天で始まりました。
めざす阿弥陀岳を望みます。


北稜下部を上がってきて上部を望みます。


核心部の岩稜帯に取付きまできました。


1ピッチ目
落ち着いた動作でとても上手に登ってこられます。


2ピッチ目
ここもアッサリ突破してあっという間に登ってこられました。


3ピッチ目
クライマックスのナイフリッジを登られます。
これにて阿弥陀北稜終了~ アッサリ登り終えられて拍子抜けされたような感じでした。


阿弥陀岳登頂! おめでとうございます!
初めての登頂が冬の、それもバリエーションルートからというなかなか変わったアプローチの仕方とのことでしたが何はともあれよく頑張って登りましたね!

下山は雪崩が心配な中岳沢を下るコースは最初から除外していたので、一般コースを中岳のコルまで下って中岳から伸びる支尾根を下るか、少し遠回りの文三郎尾根のいずれか、或いは北稜の同ルート下降を検討していましたが、結局北稜の同ルートからの下降としました。


先ずは北稜上部をクライムダウン・・・


その後ロワーダウンです。
この後も同様の下降を続けて一般コースに合流して終了~
2日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






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昭和レトロ食堂探訪 ピッケル (群馬県利根郡みなかみ町)

2024-03-04 11:02:16 | プライベート
ウィキペディアによりますと、「ピッケルは、積雪期の登山に使う「つるはし」のような形の道具」と説明されています。ふむふむ。。。 そう!昔からまさに「岳人の魂」とも呼ばれてきた装備なのです。
さておき、久々の昭和レトロ食堂探訪です。
谷川岳ガイドを終えて、小腹も空いたのでとりあえず何か食べようかとお店を探したところ、とっておきの食事処を発見!


バーン! 雪にではなく、心に刺さるピッケルという文字!


外観もさることながら、レトロ感満載の店内です。




あちこちに山関係の写真が掛けられていますが、中でも奥の一角にはすごく歴史的な写真の数々・・・


なんと、ガストン・レビュファと近藤等先生の写真。
それに一ノ倉沢出合に立つ、若かりし頃(28歳)の吉永小百合の写真。
店主のおばあちゃんにお話を伺うと、元々は土合駅の前で登山者メインの食堂と映画やドラマ、CMのロケ関係の仕事を営まれていたとのこと。その後、この地に移って食事処をされるようになったとことで、この「ピッケル」という店名も山の会の命名とのことでした。
納得、納得。それにしてもこの店主のおばあちゃん、なんと94歳で一人で切り盛りされていて驚きを通り越して感動レベルです。


という訳で、料理の方は本当はお決まりのトンカツ系にしたかったのですが、「おすすめを食べてよ!」というたっての願いで? おすすめのチャンポン風ラーメンのセットに。
野菜たっぷりで具たくさん、おまけに中には目玉焼きが隠されているという不思議なラーメンでしたがとても美味しく頂きました。特に寒いこの時期には最高の美味しさでした。
おばあちゃんとの山話と合わせてとても楽しい食事の一時でした。
ごちそうさまでした~
登山にお越しの際は是非お立ち寄りを!






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個人ガイド 群馬 谷川岳

2024-03-04 10:22:24 | ガイド山行/雪山登山
2月29日は、個人ご依頼で谷川岳をガイドしてきました。

妙義山くらいまでは割とちょくちょく出かけますが、さすがに谷川岳辺りになるとかなり遠くなるので久々の遠征気分のガイドでした。元の計画では谷川岳と白毛門の2つの山を登る予定で出かけましたが、谷川岳は素晴らしい晴天の下で登山できましたが、白毛門は大雪に見舞われさすがに中止にせざるを得ませんでした。こんな遠くまで(片道600キロ!)出かけて結局日帰り登山をしに行ったような感じで残念過ぎますがこればかりは仕方ないですね。
という訳で谷川岳のみの報告です。

まさに登山日和!
風弱し、快晴、コンディション最高の谷川岳でした。


天神平駅を出発。平日ですがそこそこ登山者が訪れています。
奥に見えるトマの耳、オキの耳を眺めながら登っていきます。


谷川岳が大きく迫ります。


気持ち良い雪尾根の登行
これぞ雪山登山の楽しみです。


俎嵓、万太郎山方面を眺めます。
それにしても雪が少ないですね。


トマの耳
奥にオキの耳、一ノ倉山、茂倉岳と続きます。


すごい樹氷!
氷雪の激しさを物語っていますね。


トマの耳を後にオキの耳までの最後の頑張りです。


谷川岳の最高点のオキの耳に登頂!
おめでとうございます!
この後、トレースがガッツリ道状になってすっかり歩き易くなった往路を辿って下山。
今回の山行を無事に終了しました。
翌2日目、白毛門の登山をめざしてとりあえず麓の駐車場に集合したものの、夜半から降り続く大雪で登山を開始するのはあまりに不適に思われたのでそのまま中止に。これにて今回の遠征ガイドは終了となりました。ガックリ・・・
なにはともあれ、お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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