国立大劇場『歌舞伎鑑賞教室『彦山権現誓助剣-毛谷村-』』 1階前方花道寄り
『解説 歌舞伎のみかた』
解説は「おめちゃん」こと市川男女蔵さん。先月の亀三郎さんと比べたらかなりフランクな解説ぶり。学生には受けるかも(笑)内容はしごく真面目でいかにも歌舞伎教室といった趣。先月より超初心者向けになっていたような。今回は国立の研修生6名を使っての解説で色んな場面で大活躍。18歳から26歳までの若者でしたが、歌舞伎には若者も多いんだよ、というアピールになったのではないでしょうか。彼らも役者としてこれから頑張っていって欲しいですね。
『彦山権現誓助剣』
「杉坂墓所」と「毛谷村」のニ場。「杉坂墓所」があるとストーリーがかなり分かりやすくなります。
梅玉さんが手の内の入ったお役の六助を気持ちよさそうに演じてらしたのが印象的。朴訥さはあまりないけど終始、気の良さが前面出てて素敵でした。台詞の緩急が上手く、六助の真面目で良い人ぶりがよく伝わってきます。表情も場面、場面でとてもわかりやく作っていたように思います。ただ剣豪という雰囲気は残念ながらあまりなかったのが残念といえば残念。鋭さがどこかにあってもいいんじゃないかなーと。弾正に騙されたと知った後の怒りがそれほど強くないように見えてしまいました。自分の気持ちより義母、妻の気持ちを優先してる風情。かなり優しい六助でした。
芝雀さんのお園は昨年の金丸座で拝見した時より虚無僧での出でキリッとした風情がよく出てたので急に乙女になるところにメリハリがでて可愛らしかったです。婚約者に出会って慌ててしまい恥らう様が本当に初々しく可愛らしい。いきなり夕餉の支度を始めて大失敗の巻も「お園」の一途さゆえなのが見えるし、芝雀さんはこういうお役がピッタリです。クドキでの搦みの部分はとても丁寧にされていますがまだまだノリが悪いかな。ここは金丸座の時のほうがノリの合い方と心情の出し方がとても良かったので。たぶん後半こなれていくでしょう。
歌江さんのお幸、一味斎の後家さんとしての強さがストレートに出て良いですね。ユーモラスな味わいもいやみがなく、とても印象が強いお幸。六助@梅玉さんとの間(マ)が良いいので後半の場も活きます。
弥三松の玉太郎くんが元気いっぱいに頑張っていました。
弾正の松江さんもお子さんの玉太郎くんに負けじと頑張ってらっしゃいました。体の使い方にもう少しメリハリが欲しいところです。
全体的に丁寧なお芝居で思った以上に見ごたえはありましたがなんとなくテンポが悪いかなあという部分も。全体的に淡々と進んでしまったかなと。もう少し密度の濃さが欲しかったです。
この演目、最近では昨年に金丸座で染五郎さん、芝雀さん、信二郎さん、吉之丞さんという座組みで見てます。この時も「杉坂墓所」と「毛谷村」のニ場でしたがメリハリという部分では金丸座のほうがあったかな~。ダレ場がほとんど無かったように思うんですよね。どこがどう違ってたんだろう?まあ、染五郎さんと信二郎さんが非常にかっこよかったのも個人的にポイントが高いのかも(^^;)
『解説 歌舞伎のみかた』
解説は「おめちゃん」こと市川男女蔵さん。先月の亀三郎さんと比べたらかなりフランクな解説ぶり。学生には受けるかも(笑)内容はしごく真面目でいかにも歌舞伎教室といった趣。先月より超初心者向けになっていたような。今回は国立の研修生6名を使っての解説で色んな場面で大活躍。18歳から26歳までの若者でしたが、歌舞伎には若者も多いんだよ、というアピールになったのではないでしょうか。彼らも役者としてこれから頑張っていって欲しいですね。
『彦山権現誓助剣』
「杉坂墓所」と「毛谷村」のニ場。「杉坂墓所」があるとストーリーがかなり分かりやすくなります。
梅玉さんが手の内の入ったお役の六助を気持ちよさそうに演じてらしたのが印象的。朴訥さはあまりないけど終始、気の良さが前面出てて素敵でした。台詞の緩急が上手く、六助の真面目で良い人ぶりがよく伝わってきます。表情も場面、場面でとてもわかりやく作っていたように思います。ただ剣豪という雰囲気は残念ながらあまりなかったのが残念といえば残念。鋭さがどこかにあってもいいんじゃないかなーと。弾正に騙されたと知った後の怒りがそれほど強くないように見えてしまいました。自分の気持ちより義母、妻の気持ちを優先してる風情。かなり優しい六助でした。
芝雀さんのお園は昨年の金丸座で拝見した時より虚無僧での出でキリッとした風情がよく出てたので急に乙女になるところにメリハリがでて可愛らしかったです。婚約者に出会って慌ててしまい恥らう様が本当に初々しく可愛らしい。いきなり夕餉の支度を始めて大失敗の巻も「お園」の一途さゆえなのが見えるし、芝雀さんはこういうお役がピッタリです。クドキでの搦みの部分はとても丁寧にされていますがまだまだノリが悪いかな。ここは金丸座の時のほうがノリの合い方と心情の出し方がとても良かったので。たぶん後半こなれていくでしょう。
歌江さんのお幸、一味斎の後家さんとしての強さがストレートに出て良いですね。ユーモラスな味わいもいやみがなく、とても印象が強いお幸。六助@梅玉さんとの間(マ)が良いいので後半の場も活きます。
弥三松の玉太郎くんが元気いっぱいに頑張っていました。
弾正の松江さんもお子さんの玉太郎くんに負けじと頑張ってらっしゃいました。体の使い方にもう少しメリハリが欲しいところです。
全体的に丁寧なお芝居で思った以上に見ごたえはありましたがなんとなくテンポが悪いかなあという部分も。全体的に淡々と進んでしまったかなと。もう少し密度の濃さが欲しかったです。
この演目、最近では昨年に金丸座で染五郎さん、芝雀さん、信二郎さん、吉之丞さんという座組みで見てます。この時も「杉坂墓所」と「毛谷村」のニ場でしたがメリハリという部分では金丸座のほうがあったかな~。ダレ場がほとんど無かったように思うんですよね。どこがどう違ってたんだろう?まあ、染五郎さんと信二郎さんが非常にかっこよかったのも個人的にポイントが高いのかも(^^;)
金比羅の染六助ではどっちだったんですか?
お園さん可愛かったですよね。でも細身の染六助と組むとよけい堂々とした剣豪お園だったのではないでしょうか?
鑑賞教室といえば、去年の春猿笑三郎コンビの鑑賞教室は面白かったです。
今回は今ひとつでした。研修生は頑張ってましたけどね。
国立の鑑賞教室の解説は昨年の猿笑三郎コンビはとても良かったですね。唯一、手拍子推奨はちょっと疑問だったりしましたが、全般的にかなりわかりやすく、楽しいものでした。
おめちゃん目当てだったので、いつも脇で滅多に観れない大立ち廻り(笑)!お宝でございました~。
解説の内容は、もうちょっと工夫して欲しかったですが…。
今月は「社会人」より「高校生」の方に行くべきだったかも…。解説の内容も完全に「若人」を意識してましたし…(苦笑)
最近、国立劇場の座り心地が気持ちよくて~。いりびたりそ~です(笑)
おめちゃんの立ち廻りは私もお宝かも、と思いました(笑)案外迫力がありましたー。。もう少し大きな役柄をもらえてもいいと思うんですけどねえ。
解説は一遍通りというか、もう少し楽しくできないかなあ?と思いました。あのお勉強風な雰囲気なんとかならないのかしら。
高校生教室みて研修生になった人とかいて、成功してるじゃん♪とか思いました。歌舞伎をみるっていうより、イベント的に楽しかったです。