Snowtree わたしの頭蓋骨の下 *鑑賞記録*

舞台は生もの、賞賛も不満もその日の出来次第、観客側のその日の気分次第。感想というものは単なる個人の私感でしかありません。

歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』 『勧進帳』幕見

2014年11月02日 | 歌舞伎
歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』 『勧進帳』幕見

歌舞伎十八番の内『勧進帳』

立ち見と言われたんだけどなんとか空き席ゲット。札止めになりそうなくらい入ってました。結局、今日も染五郎さん弁慶ばかりをガン見(^ー^;

弁慶@染五郎さんは先人たちの弁慶がそこにあって、でも染五郎さんの弁慶になっている。それと台詞が分かりやすい。勧進帳の台詞は難しいけど何を語らんとしているかがしっかり伝わる。そして所作のひとつひとつが大きく綺麗。細かいところを言えばまだまだこれからなとこ沢山だとは思うけど勧進帳の弁慶がそこにいるって今日も感じさせてくれた。

今回本当に義経が吉右衛門さんで良かった。最初の染の弁慶をねぎらう義経としてはこれ以上の事はないと思った。最初はこの座組なら吉右衛門さん富樫で幸四郎さん義経もありでは?とか思ったけど、やはり今回の配役なんだなと。お父さんはお互い認めあってもあくまでもライバルであり染五郎さんとの間はあの立ち位置がしっくりくるのだろうなと。