雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

東北山行…栗駒山

2010年08月09日 | 北陸&長野県以外の山

栗駒山の昭和湖


 女3人、200名山東北4座 4日間の旅 …

1日目…姫神山  2日目…和賀岳  3日目…焼石岳  4日目…栗駒山

2010/07/06(火) 栗駒山(1627.4m) …  須川温泉登山口(R342沿 秋田側)より

須川温泉登山口(5:45)→昭和湖(6:40~45)→秣岳分岐(7:30)→栗駒山頂(7:50~8:15)
→秣岳分岐(8:30)→秣岳(10:20~35)→須川湖登山口(11:20)→須川湖キャンプ場(11:40)


須川湖管理人のおじさんは、約束通り早起きして登山口まで送ってくれた 。。。。。。

栗駒山は、岩手、秋田、宮城、山形の4県にまたがる標高1627.4mの休火山で、岩手県側では須川岳と呼ぶ。
それもそのはず、栗駒山麓にある須川温泉(岩手県一関市)では、豊富な温泉の恵みで一大観光地となり
登山者のみならず、湿原の散策、温泉や足湯、昭和湖までの散歩など、色んな自然を楽しめる場所だった!

案内地図によると、他にも色んな入山コースがあり、それぞれが花の違いなどの特徴があるようだが
宮城県側からのほとんどのコースは、やはり2年前の岩手宮城内陸地震の被害で秋頃まで通行止めと、
栗駒山頂の看板に書いてあった!( 震源直上にあった栗駒山一帯を含めて、相当な被害だったようだ )
全面通行止めとなっていた岩手県側のR342 (一関須川~真湯)も、災害復旧工事により5月30日に開通したばかりで、
今回、遠回りをすることなく限りあるルートで栗駒山に登れたのは、とても運が良かったと言える (^.^)v


今回歩いたのは、現在地より名残りヶ原(お花畑)から地獄谷、昭和湖、秣岳分岐から栗駒山ピストン
分岐に戻り、天馬尾根コースから秣岳山頂経由で、須川湖キャンプ場に戻った。


お花畑の名残りヶ原を過ぎると、硫黄の臭いがしてきて、やがて流れる源泉や地獄谷の横を歩くようになる。
昭和湖では周りがガスっていたが、湖だけは綺麗に見えていて美しさに感激!
昭和湖を少し過ぎてから尾根に出るまでの登りは、これでもかっと言う程、けっこう急な階段が続く。。。
栗駒山山頂では、ちょうどガスに包まれ、期待の360度、鳥海山などの眺望がなくて残念 (*_*;
天馬尾根コースは3ピークを越えたのでかなり長距離だったが、オノエランの群生やウラジロヨウラク
サラサドウダンなどが登山道両側に咲き、ちょうど見頃で、花々や須川湖の遠望などを楽しむ事が出来た。
距離にすると約10kmを午前中の6時間(休憩含む)で歩いた計算、かなりの頑張り? (*^^*)v

4日目にして私の足の疲れはピークかな?と思われたが、不思議と今日が一番快調 (^^♪
これも、3日連続で入った温泉効果なのか?単に足が慣れたせいなのか?
栗駒山から秣岳を一周しても昼前には戻れたので、キャンプ場にて残っていた食料で昼を済ませて
須川高原温泉の名物露天風呂を楽しみ、ついでに観光客気分で足湯もして、冷たいかき氷も頂いて
仙台駅21:45発の夜行バスまではたっぷり時間もあり、久々にゆったりと時を過ごす事が出来た!

一関ICから仙台宮城ICを経由して仙台駅へ…レンタカーを返却した後は、東北に来て初めての外食 (^^ゞ
やっぱりここ仙台では名物牛たんかな?と言う訳で、お店の候補は色々あったけど
3県をまたぎ歩いて来たのだから、これ以上はなるべく歩きたくないかも?と言う無言の合言葉で
仙台駅の新幹線ホームがある3階、牛たん通りの人気店… 「 牛たん炭焼き 利久 」にて
牛たん定食と、お疲れさま生ビール で乾杯し、4日間とも無事に終える事が出来た旅の最後を祝った。


秋田、岩手県境を挟んで登山口は2ヶ所。。。


 
二つの登山口は直ぐに合流するが、県境を挟み岩手県側、須川高原温泉の足湯を通り抜ける登山口と、
秋田県側、R342沿いにある駐車場からの登山口があり、須川湖キャンプ場に泊まった関係で
秋田側から入り、10分程で何やら 猫の後姿のような大岩 (左)が頭上に見えた。
間もなく 名残りヶ原 へ出ると木道が続き、一面のワタスゲに交じって朝露に濡れたお花畑の出現!(右)



硫黄の臭いがする、足湯へと流れる源泉の横が登山道となっていて、途中で横切り左手の登山道へ入る。



立木もトドワラのように枯れていた 地獄谷 を左手に見ながら、階段風の登山道を通過。



地獄谷を過ぎて、池塘やお花畑を見ながら木道を歩き、登山口から1時間弱の変化に飛んだ優雅な登りで、
この神秘的な、青乳白色の 昭和湖 が待っている。
直ぐそこまでガスが迫っていたが一瞬風も止み、鏡とまではいかないが、なかなかの美しさにうっとり (^.^)
危険立入禁止の看板と共にロープで囲ってあったが、暖かい温泉なのか?冷たいのか?気になるところだ。



昭和湖を過ぎて20分程で、左横に雪渓の残る登山道となり、周りは急激にガスってきたが
この辺りから雪解けとともに咲く花の数が多くなり、群生も見られるようになる。
ここから少し先からは、これでもかって言う程のけっこう急な階段の登りが20分程続く 。。。



一気に登り息も絶え絶えになった頃 ^^; 秣岳分岐 に着いた!山頂まで800mの看板を見てホッとする。


 
(左)天狗岩 これが天狗岩かな?表示がないので分からないが、天狗の横顔にも見える。
(右)両側が切り立った山頂までの尾根!益々ガスってきて足元以外全く先が見えず、まるで雲中の登山道!



ガスの 栗駒山山頂! … 等三角点 ( 肝心な数字が抜けている )
鳥海山、岩手山…目を凝らしても何も見えないので、軽食を取って早々に立ち去る 。。。


分岐点に戻り、天馬尾根コースを歩く 。。。


天馬尾根コースに入った直後から、サラサドウダンやウラジロヨウラク、足元にはオノエランが咲き
途中で見つけた看板を見て納得!サラサドウダン街道と書いてあった (^.^)
ガスもやや落ちつき、須川高原最大の高層湿原と言われている竜泉ヶ原を見ながら歩いた。。。



3つ目のピークから後ろを振り向き撮った画像。



後ろに見えているようなピークを3回超えて、オオシラビソの群落も越え、ようやく山頂への登りとなる。


 
(左)秣岳山頂 (1424m)                                (左)立派な三角点があった。


 
(左)山頂から栗駒山方面                    (右)眼下に須川湖や登山口の須川温泉が一望できた。


栗駒山で出会った花たち 。。。


 
コイワカガミ                          雪解け箇所で群生していた ヒナザクラ



登山道両脇の足元や広場に群生していた オノエラン



ウラジロヨウラク もいたる場所で群生、花は北陸で見かけるよりも若干小振りに見えた!


 
ハクサンシャジン と ウラジロヨウラク                          イワイチョウ



天馬尾根コースには、サラサドウダン街道があり、サラサドウダン が満開の鈴なりで群生していた。



ハクサンシャクナゲ


 
ハクサンシャクナゲ …赤系から白っぽいものまで色とりどり、特に栗駒山頂付近に多く、見頃となっていた。



秣岳への天馬尾根コースに、群生して咲いていた タテヤマリンドウ



秣岳からの下山で見つけた ギンリョウソウ


下山後青空が広がる!



お天気は回復傾向だったが、午後の山頂付近には雲が停滞、下山から20分程歩いて 須川湖 に戻った。


午後は温泉三昧


 
大日岩(下の画像)を見上げながら入った、須川高原温泉の名物 露天風呂 と、隣にあった 足湯
標高1129mの高地にあり、驚異的な湯量と珍しい泉質で日本を代表する豪快な温泉とのこと
栗駒山荘もそうだったが、顔を洗ったら目に強烈に染みて、しばらく開けられなくなった!始めての経験!

栗駒山荘とは違い洗練された造りではないが、源泉にも近く豪快なかけ流しで、後半貸切の贅沢をした (^.^)v



ここ須川高原温泉でかき氷を食べたお店のご主人の話では、地震で 大日岩 も相当崩れたらしい!
そして、地震の直前の昭和湖の色が、今まで見た中で一番綺麗だった言う!ほ~何だか不思議だが怖い話かも?



帰路の東北道SAの裏手にあった、スモークツリー
散歩コースになっていて、近くにはラムサール条約湿地の 化女沼 (けじょぬま)展望広場もあった。

2度目に寄った東北道のSAで、何と!つぶ沼&焼石岳、須川湖&栗駒山が同じだったグループに遭遇!
3度目の正直で、どちらからともなく花の話になり盛り上がる!(東京まで車で帰宅らしかった)



お疲れ様の、牛たん定食 と 乾杯生ビール  仙台名物 ごちそっさま~ (^人^)


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今回の東北200名山4座の中で、一番印象に残ったのは 和賀岳! ニッコウキスゲの見頃と重なった
と言う事もあるのだが、長い林道を経て本当に奥深い場所に立ったと思え、鋭気を貰える山だった!
もう一度登ってみたいと思ったのは 栗駒山! いつか災害復旧工事が終えたら、宮城側の全ルートも開通し
秋の紅葉の頃には、2年半待ってましたと、どっと人の波が押し寄せるに違いない ^^;
東北のほぼ真ん中に位置する栗駒山から、360度の東北の名山を見渡してみたい (*^_^*)
そして須川湖キャンプ場のおじさんには、金沢名物のお菓子を忘れないで持って行こう!

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コメント (6)
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